ランドローバー レンジローバー【プレイバック試乗】
カテゴリー: ランドローバーの試乗レポート
2010/06/24
コンセプト
狙うは地球上で最高の車。最大のライバルはSクラスか
コンセプトは初代から変わってない。最高のクロカン4WDというより、「地球上を走る最高の車」としての一種類。最大のライバルはM・ベンツのSだったりする。具体的にはオンロードからオフロード、高速から街中からけもの道まで快適に走れ、人も荷物も大量に載せられるのがウリ。それを支えるのは大きなボディとしなやかな足回り。レンジが出る前には考えられなかったクロカン4WDに大排気量多気筒エンジン&AT&豪華な内装で、基本的な構成要素に変わりはない。今回初採用のモノコックボディとBMW製V8と多用したアルミなどの軽金属がすべてをレベルアップさせている。
ただ昔ほどアドバンテージがないのも事実。ランクル100、M・ベンツML&Gクラス、BMW X5は確実に追いついてきている。
室内&荷室空間
質感、オリジナルティが高く、お金持ちの実用車
最もアドバンテージがあるのはこの部分かもしれない。室内のクオリティは非常に高く、しかもオリジナリティがある。ほとんど白木に近いウッドパネルやアルミの削り出し風パーツ、さらに本革が上手に使われる。これらの色の組み合わせは445通りにもなり、自分仕様が選べる“Made for me”というプランも設定されている。ドイツ車は特にそうだが、高級車といえばやはり4WDでも、黒が基調の上質本革+ジャガー風のウッドパネルによる室内が多く、それらとは雰囲気が確実に違う。
フロントシートもリアシートも広く、この点はこのクラスの車としては平均的だが、相変わらず荷室が広くて、四角いのには驚いた。実用性も十分配慮されている。正真正銘、お金持ちのための実用車って感じ。
ドライブフィール
ラフロードから高速まで乗り心地良く、恐怖感皆無
つくづくコレって女のコにウケるだろうなぁ、って思う。要するに彼女らは「快適」にして「エバれれ」ば嬉しいんだからそういう意味でM・ベンツSクラス以上。なんせ乗り心地が良くて、視界が高い。そのうえ、コイツにはほかにはない「上品さ」もある。軽自動車に乗ってた女のコを乗せたら、まさしくプリティウーマン気分でしょう。しかしこんなに全域で運転して楽しい車も珍しい。多少硬めだが、ゆっくり一般道を走って乗り心地良く、高速でも良く、ラフロードも恐怖感なく走れる。全部走るとある意味、地上を征服した気になる。陸・海・空、すべて制圧!?って感じ。ちょっとした王様気分。特に良くなったのは高速。前から良かったが、今回のは特に恐怖感皆無。オマケに乗り心地も良く、ハンドルも軽い。
こんな人にオススメ
昔と変わらず「柳生博」さんみたいな人だろうか。彼は昔からレンジの愛用者で本当に週の半分は東京、後の半分はライフワークとして八ヶ岳で過ごす。だから都内も高速もラフロードも走れなければならないし、買い出した荷物もいっぱい積みたい。そういう人にはすっごく便利。それ以外の人にはオーバークオリティ。でもそんな人、普通いないって!SPECIFICATIONS
グレード | VOGUE(ヴォーグ) |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4950×1955×1865 |
ホイールベース(mm) | 2880 |
車両重量(kg) | 2500 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V型8気筒DOHC |
総排気量(cc) | 4398 |
最高出力 | 210kW(286ps)/ 5400rpm |
最大トルク | 440N・m(286kg-m)/3600rpm |
車両本体価格 | 985.0万円 |
ランドローバー レンジローバー【プレイバック試乗】/試乗レポート
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