※この記事はカーセンサー関東版18号2000年5月18日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

レーシーなプッシュボタン式スターターでラテンの血統が甦る!!

  • フィアット クーペフィアット ターボプラス 走り|ニューモデル試乗
  • フィアット クーペフィアット ターボプラス リアスタイル|ニューモデル試乗
↑低速域からもりもりとトルクがあり、しかもFFなだけにアドレナリン値は高い(左)タイヤのワイド化で、高速走行時のスタビリティもさらに高められている(右)
やっぱりイタ車は、元気で陽気に限る。例えば、フィアットがクーペフィアットのスペシャルバージョンとして放ったこのターボプラスなんかは、まさにそんな一台といえるだろう。日本では1999年の東京モーターショーでデビューしたこのクルマは、正真正銘ラテンの血が流れる、完全無欠のイタリアンクーペなのだ!

2Lの直列5気筒20バルブDOHCターボエンジンは、低速域からもりもりとトルクがあって、前輪駆動なだけにアドレナリン値は高く、アクセルをガバッと踏み込むにはかなりの勇気がいるはずだ。

しかも、このターボプラスではきめ細かくギア配置された6速MTが奢られているだけに、どんなシーンでもその興奮を楽しむことができる。妙に従順なクルマでは味わえない刺激が、そこにはあるのだ。

6速MTの採用など、ターボプラスならではのアイテムを装備

  • フィアット クーペフィアット ターボプラス インパネ|ニューモデル試乗
  • フィアット クーペフィアット ターボプラス エンジン|ニューモデル試乗
↑レーシングマシン風の、プッシュボタン式のスターターが気分を盛り上げる(左)低回転から非常にトルクフル。6速MTの採用により、その魅力はさらに増した(右)
といっても、その刺激は決してリスクを伴うものではない。ノーマルの205/50ZR16から225/45ZR16にワイドアップされたタイヤが、しっかりと路面をホールドしていて、このターボプラスの魅力をたっぷりと楽しませてくれる。

格子状から網目状に変わった新デザインのグリルをはじめ、フロントスポイラーとサイドスカートの装着によって、さらにアグレッシブになったエクステリア。スポーティなコックピットにはホワイトメーターを装備。レカロ製の赤いトップステッチをあしらった、セミバケットタイプのシートも備えた。これらがターボプラスならではのアイテムだ。

さらに、レーシーなプッシュボタン式に変更されたスターターでエンジンに火を入れれば、元気で陽気なラテンの血統が甦るのだ!

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード 2.0 ターボプラス
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション 6MT
全長×全幅×全高(mm) 4250×1765×1355
ホイールベース(mm) 2540
車両重量(kg) 1330
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直5DOHCターボ
総排気量(cc) 1996
最高出力[ps/rpm] 220ps/5750rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 31.0kg-m/2500rpm
10・15モード燃費(km/L)
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/63
車両本体価格 389.0万円

島田親吾の責任採点

コンセプト 4点 取り回し 3点 加速性能 4点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 4点 操作系の使い勝手 3点 乗り心地 3点 環境対策 2点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 3点 操縦安定性 3点 燃費 3点
後席居住性 2点 パワー感 3点 高速安定性 4点 ステータス 4点
内装の質感 4点 トルク感 5点 しっかり感 3点 コストパフォーマンス 4点
得点合計 69/100
(Tester/島田 親吾 Photo/芳賀 元昌)