フィアット 500 【ニューモデル】
カテゴリー: フィアットの試乗レポート
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2008/04/04
■走るだけで幸せのオーラを放つ、オシャレな一台
◆コンセプト
往年の名車のテイストをうまく再現して登場
往年の名車の名前とカタチを再現して登場したフィアット500。注目すべきは、同類の新しいミニやビートルより、オリジナルにより忠実な姿だということ。エンジンフードのボディサイドまで回り込んだ見切り線など新旧でまるで瓜二つ。伝統を重んじる、あるいは尊重する…。そんなマインドがヒシヒシと伝わってきて嬉しい。試乗車は、最初の船便でやって来た200台の限定車だった。ベース車に対し、フロントフォグ、クローム仕上げヒーテッド電動ドアミラー、ボディ同色サイドモール(クローム仕上げエンブレム付き)などが特別に付く。この限定車のボディ色は、ボサノバホワイト、パソドブレレッド、モッドブルーの3色の設定。ベース車より8万円高の233万円に設定される。
◆室内&荷室空間
デザインを楽しむ、こんなところがイタ車のいいところ
インテリアも初代の文法が生かされる。丸型のヒサシ付きメーター、2本スポーク“風”ステアリングホイール、メッキのドアハンドルやドアトリムのデザインまで、初代の雰囲気を彷彿とさせる。デザインが楽しめるが、決して子供じみていないセンス、さすがイタリア車。メーター盤面の意匠がやや凝りすぎなのが惜しい。室内は決して広々というわけではない。とくに後席は成人男子には頭上も足元も最小限。しかし小さい車相応のスペースにはなっているし、低すぎない着座位置は、街中でちょうどいい目線の高さを確保している。
ラゲージスペースもソコソコ。後席を倒せばスペース拡大。後席背もたれ背面が鉄板ムキ出しのままという割り切りはフィアット流。
◆ドライブフィール
クセのあった2ペダルのショックはかなり改善
車名はフィアット500だが、エンジンは空冷2気筒479ccというわけではない。あたらしいフィアット500の心臓は、4気筒1240ccのパンダのユニットと基本的に共通のようだが、型式とチューンが異なり、フィアット500では69ps&10.4kg-mのスペックをもつ。走らせて感心したのは、2ペダル(デュアロジック)の制御がとてもちゃんとしている点。シフトショックがほとんどなく、実に運転しやすい。エンジン性能も、際立ってパワフルではないものの、発進からスピードが乗るまでスムーズかつ快活な走りをみる。乗り味は硬すぎずヤワでもなく、気軽に乗りこなしたいコンパクトカーにちょうどいいところ。オートマチックモードによるパワステの操舵は相変わらず、異様に軽い。
◆こんな人にオススメ
同じフィアットのパンダが機能本位なのに対し、雰囲気重視なのがコチラのチンクエチェントだ。コンパクトさはミニと比べても歴然としており、全長で155mmも短く、全幅も60mm小さい(反対に全高はミニより85mm高い)。なので都市部や郊外で、1~2名乗車でアシ代わりに使いたい…、そんなユーザーのニーズとセン スに合致している。主要諸元のグレード | 1.2 8V ラウンジSS |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | デュアロジック(2ペダル5MT) |
全長×全幅×全高(mm) | 3545×1625×1515 |
ホイールベース(mm) | 2300 |
車両重量(kg) | 1010 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1240 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 51kW(69ps)/5500rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 102N・m(10.4kg-m)/3000rpm |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/35 |
車両本体価格 | 233万円 |
フィアット 500 【ニューモデル】/試乗レポート
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