ルノー ルーテシア ルノースポール2.0【プレイバック試乗】
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
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2010/05/13
コンセプト
フロントマスクが一新エンジンや足回りも改良
ルノールーテシアは昨年、本国でマイナーチェンジを受け、フェイズ2に大きく進化。そのモデルが日本でも発売された。最初に登場したのは2Lのスポーツグレード、ルノースポール(RS)2.0だ。このモデルに続いて4月には、1.4L+ATのRXTがやってくる。外観で前モデルと大きく違うのはフロントマスク。アグレッシブな造形は新しいルノーのフラッグシップとなろうヴェルサティスに似ている。中身は衝突安全性向上とノイズ低減のための改良を実施。ボディ全体の50%以上が改良されたという。
エンジン自体は実用域での扱いやすさのアップが図られ、電子制御スロットルも採用した。サスペンションはフロントのセッティングを見直し、タイヤサイズを195/50R15から195/45R16へとインチアップした。
室内&荷室空間
クオリティが上がり、安全装備はさらに充実
室内では、ダッシュボードが大きく変更された。メーターカバーは2つのこぶをもち、センターパネルは時計の上下にトレイが追加された。オートタイプになったエアコンの下には、カップホルダーも新設されている。質感が上がった点も、大きなポイントといえる。ステアリングはアルカンタラ巻きから本革巻きになり、シートはルノースポールのロゴがモノトーンになった。全幅にわたってシルバーのガーニッシュが入るなど、クールでシックな装いになった。
安全装備もレベルアップ。運転席/助手席エアバッグは、乗員に合わせて膨張率を変えられるタイプになり、シートベルトプリテンショナーとフォースリミッターは後席左右にも装備。また今まで後席だけだったチャイルドシート固定装置は助手席にも追加された。
ドライブフィール
速さや楽しさはそのままに、洗練度がアップした走り
1100kgのボディに124kW/200N・mを発生する2Lエンジンを積んでいるのだから、加速は恐ろしいほど速い。5000rpmで音が変わったあと、吹け上がりが鋭くなるというドラマも残されていてうれしい限りだ。レスポンスは旧型ほど過激ではなくなったが、吹け上がりは滑らかになった。エンジン音が抑え込まれ、心地よいサウンドだけが届いてくるのもいい。低速での乗り心地は今までより硬くなったが、強固なボディのおかげでショックは直接伝わってこない。ハンドリングはステアリングの切れ味が落ち着きを増した代わりに、切った後のロールが抑えられ、スムーズにコーナーに入っていける。ブレーキの利きが過敏でなくなり、コントロールしやすくなったのもありがたい。とにかくあらゆる面で洗練されたといえよう。
こんな人にオススメ
全長4m以下の4/5シーターで、最も速い車、特に輸入車が欲しい人。また速さだけでなく、高次元の実用性や快適性を兼ね備え、加えて内外装にも走りにも、洗練された雰囲気を併せ持った“大人のホットハッチを” 望んでいる人にススメます。あなたがフランス車好きであってもなくても、納得できる選択肢は、これしかありません。SPECIFICATIONS
グレード | ルノースポール2.0 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 3810×1670×1410 |
ホイールベース(mm) | 2475 |
車両重量(kg) | 1100 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力 | 124kW(169ps)/6000rpm |
最大トルク | 200N・m(20.4kg-m)/5400rpm |
車両本体価格 | 265.0万円 |
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