ルノー セニック 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
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2009/05/19
※この記事はカーセンサー関東版38号(2000年10月12日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
新搭載の2Lエンジンで乗りやすく、機能も走りも実用車の見本だ
↑実用車の見本のような安定した走りを見せるセニック(左)新たにバックドアにガラスハッチが設けられた。手軽な荷物の出し入れに便利(右)
“モノスペースデザイン”が売りのルノー メガーヌ・セニックのマイナーチェンジ版が登場した。
特徴の一つは、フェイスリフト。顔回りは、“付けペン” のペン先みたいにツン! と澄ました印象だった従来型から、コケティッシュな眼差し(ヘッドライト)でいつも微笑みを絶やさない温和な表情へと一新。なかなか悪くない。室内もホワイトメーターが採用されるなど、細部に及ぶモディファイを実施。ATレバー前に標準の「クーラーボックス」は、入れられる缶のサイズに制約があるものの、便利で使いやすそうな新装備だ。
むろん、後席を外したり畳んだり移動させたりして変幻自在な用途に対応するフレキシビリティも健在。今回はバックドアのガラスをハッチ化し、単独で開閉可能(ナンバープレート上のスイッチでロック解除)なうえ、その開口部からトノボードの開閉も可能など、使い勝手は非常によい。
明るい室内は、幸せファミリィのためのファミリィカーの典型
↑小物ポケットは、室内全体で18カ所、100Lの容量。実用性が高い(左)特別にパワフルではないが、実用領域で十二分に性能を発揮する点がいい(右)
走りは、実用前提の乗用車の見本のよう。特に新搭載された2Lエンジンは、日本の交通事情で多用する2000~3000rpmの動力性能が充実しており、実に乗りやすい。乗り味は、ごく低速で硬さを覚えるものの、ワインディング、高速を問わず、安定した走りっぷりで心地よい。ステアリングのレスポンスを含め、従来型より、より車との一体感が味わえる仕上がりとなっている。静粛性も問題なし。ウエストラインが低く、明るい室内は、幸せなファミリィのためのファミリィカーの典型といっていいだろう。
レザーシート付きのRXT(269万円)、標準のRXE(249万円)の2グレードが用意されている。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | RXE |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4170×1730×1620 |
ホイールベース(mm) | 2580 |
車両重量(kg) | 1300 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 138ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 19.2kg-m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/58 |
車両本体価格 | 249.0万円 |
島崎七生人の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 92/100 |
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