BMW 330i カブリオレ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2009/03/25
※この記事はカーセンサー関東版34号(2000年9月14日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
クーペ並みのボディ剛性でスポーティな走りを実現した
↑新開発3Lエンジンにより、クーペよりも220kgも重いのに力不足を感じさせない走りを実現(左)Aピラーまでクーペと同デザインだが、ウエストラインからリアにかけて独自性を強調(右)
4シーターオープンカーって、ファッション性とか趣味性の印象ばかりが強いのでは?しかし、今回の330iカブリオーレは実力も十分と言えそうだ。新開発3Lエンジンを搭載し、ボディは先代のクーペとほぼ同等の剛性を確保、走行時にオープンモデルであることを感じさせないほどだ。4シーターオープンの多くは天井のない長方形のハコ状態。走っていてもロール感を含め、どこかふんばりの利かない頼りなさがある。しかし330iカブリオーレはクローズドボディ並みのしっかり感が得られている。これにスポーツサスペンションを組み合わせることにより、安定した走りと快適な乗り心地が得られた。
シート一体型シートベルトの採用など、使い勝手も向上
↑レザーシートやウッドパネルを標準採用。右ハンドル車の導入予定もある(左)新開発3Lエンジンは完成度が高く、燃費や環境、静粛性にも優れる(右)
新開発3Lエンジンも低回転域から厚みのあるトルクを発生。しかも高回転域までトルク感が行き渡る。そのためクーペより220kgも重いのに力不足を感じさせず、積極的なドライビングが可能。オープンカーならではのスポーティな印象を走りでも実感することができる。実用面では幌の開閉が25秒と先代モデルよりもスピードアップした。幌自体の厚みも増し、リアウインドウにはガラスを採用している。これらによりドライバーの操作性や視認性はもちろん、クローズド状態の室内をより静かで快適なものとしている。
またフロントシートは画期的なシート一体型シートベルトの採用で操作性が向上。実用的スペースを保つリアシートへのアクセスもフロントシートに採用された電動スライドスイッチでスムーズになった。 330iカブリオーレは開放感ある爽快なドライブが可能なだけでなく、実用性もしっかりと確保されている。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 330iカブリオレ |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4490×1755×1370 |
ホイールベース(mm) | 2725 |
車両重量(kg) | 1680 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直6DOHC |
総排気量(cc) | 2979 |
最高出力[ps/rpm] | 231ps/5900rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 30.6kg-m/3500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/63 |
車両本体価格 | 640.0万円 |
飯田裕子の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 83/100 |
BMW 330i カブリオレ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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