【試乗】新型 BMW X2 xDrive20d │ 市街地も高速道路も気軽に走れるオールラウンダー!
2021/01/02
▲2020年6月から追加されているX2ディーゼルモデルの新グレード、X2 xDrive20d。クーペボディと、燃費を犠牲にすることなくパワーアップしたエンジンが特徴居住性とクーペデザインを両立させたボディ
BMW X2はスタイリッシュなコンパクトSUV。最近はSUVクーペなんていう言葉もよく使われるが、BMWは“SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)”という独自の表現でその魅力を伝えようとしている。
クーペというとルーフ後端が徐々に下がるデザインをイメージするが、コンパクトなX2で同じことをすれば後席の居住スペースが不十分になる。そこでX2はルーフ全体をX1よりも65mm低めるとともに、スポーティなデザインモチーフを盛り込むことで、十分な居住スペースとスタイリッシュなデザインを両立させた。
車のコンセプトがコンパクトかつスタイリッシュなので、ターゲット層は当然“若い人たち”もしくは“若い気持ちをもった人たち”となる。したがって外観だけでなく、走りが活発で生き生きとしているのがX2の特徴といえる。
6月に追加されたのは、X2 xDrive20dというディーゼルエンジン搭載の4WDモデル。同じディーゼルの4WDとしては、これまでもX2 xDrive18dがラインナップされていたが、X2 xDrive20dはその上級モデルという位置づけだ。
▲後端に向かって上下が絞られるサイドウインドウ、流れるようなプレスラインによって、クーペ感を存分に表現している
▲近年のBMWでは採用していないCピラーにロゴを配置する意匠が、70年代のBMW 3.0CSなど伝統あるクーペをほうふつとさせる
▲ファブリックシートが標準。オプションでモカ/ブラックの2色からレザーシートを選ぶことができる(画像はブラックレザーシート)
▲ルーフ形状は後席を圧迫しないよう傾斜させ、クーペフォルムと居住性のバランスをとっている
▲ラゲージ容量は後席仕使用の場合で470Lとなっているが、後席をたたむことによって最大1355Lまで拡大する
その最大のポイントはエンジンのパワーアップにあって、基本的には18dと同じ型式の2Lディーゼルから190psと400N・mを発揮。これは18dを40psと50N・m上回るだけでなく、ガソリンモデルの20i(192ps/280N・m)とパワーが同等で、トルクは大幅に引き離している。
X2 xDrive20dの走りはとてもダイナミック。中低回転域からトルクを生み出すので市街地でも高速道路でも思いのままに走れるうえ、ディーゼルとは思えないほどエンジン回転の上昇が素早いのでワインディングロードでも苦にならない。
ディーゼルだけにトップエンドの回り方はさすがに勢いがなくなるけれど、ノイズや振動のレベルはかなりガソリンに近い。そのため、日常使用時ではディーゼルであることをあまり意識することはない。
▲全高1535mmは機械式駐車場に入庫が可能なサイズ
ハンドリングもレスポンスが良好でダイナミック。乗り心地はやや硬めながら、X2というモデルの設定によくマッチしていると思う。
ちなみに、xDrive18dのエントリーグレードとxDrive20dのエントリーグレードとの価格差は“たったの9万円”。これでエンジンのパフォーマンスがぐんと上がるだけでなく、18dには11万3000円のオプションとして設定されているコンフォート・パッケージ(オートマチックテールゲートとフロントシートヒーターのセットオプション)が標準装備されるのだから、X2のディーゼルモデルを買うならxDrive20dが絶対的にお買い得だ。
▲xDrive18dは527万円から、xDrive20dは536万円から、ガソリンモデルは451万円からのラインナップ
【試乗車 諸元・スペック表】
●xドライブ20d MスポーツX エディション ジョイプラス ディーゼルターボ 4WD
| 型式 | 3DA-YL20 | 最小回転半径 | 5.1m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.38m×1.83m×1.54m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.67m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.57m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1680kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1955kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.18m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイトIII |
||
| オプション色 |
ブラック・サファイアメタリック、ガルバニック・ゴールドメタリック、スパークリング・ストーム・ブリリアントE、メディテラニアン・ブルーメタリック、サンセット・オレンジメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3DA-YL20 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アルピン・ホワイトIII |
| オプション色 | ブラック・サファイアメタリック、ガルバニック・ゴールドメタリック、スパークリング・ストーム・ブリリアントE、メディテラニアン・ブルーメタリック、サンセット・オレンジメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.1m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.38m×1.83m×1.54m |
| ホイール ベース |
2.67m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.57m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1680kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1955kg |
| 最低地上高 | 0.18m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | B47C20B | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 61リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 18.8km/L |
| 総排気量 | 1995cc | 燃費(WLTCモード) |
14.5km/L
└市街地:12.3km/L └郊外:13.8km/L └高速:16.2km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +10%達成車 |
||
| 最高出力 | 190ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/2500 |
| エンジン型式 | B47C20B |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1995cc |
| 最高出力 | 190ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/2500 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 61リットル |
| 燃費(JC08モード) | 18.8km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 14.5km/L
└市街地:12.3km/L └郊外: 13.8km/L └高速: 16.2km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +10%達成車 |
【関連リンク】
あわせて読みたい
西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】









