フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / スバル / スズキ / ジープ / SUV / フォレスター / レガシィアウトバック / RAV4 / ハスラー / FJクルーザー / コンパス / 伊達軍曹
2025/11/23
▲フォレスターウィルダネスのプロトが公開されたが、国内発売時期は未定。待てない人のため、代わりとなり得るタフラインモデルを探してみましょう!ウィルダネスは欲しいけど、さすがに待ちくたびれた?
過日のJapan Mobility Show2025にて、スバルは「フォレスターウィルダネス プロトタイプ」と北米仕様の「アウトバック ウィルダネス プロトタイプ」を出品した。
▲こちらがJapan Mobility Show 2025に出品されたスバル フォレスターウィルダネスのプロトタイプウィルダネスとは、2022年のアウトバックを皮切りに北米仕様のフォレスターとクロストレックに設定された、内外装のラギッド感(無骨さ)とオフロード性能を高めた北米専用仕様のシリーズ名称。
日本でも注目度が高いウィルダネスがこのたび、プロトタイプとはいえ正式出品され、さらにはクロストレックの特別仕様車「スバル クロストレック WILDERNESS Edition」の抽選販売申し込みも開始された。となれば、今回出品されたフォレスターのウィルダネスもいよいよ発売直近か……と思ったら、「日本導入の準備はしているが、発売時期などはすべて未定」とのこと。
日本導入の日時発表まで、そして抽選申し込み→当選→契約→納車まで首を長~くして待つのも一興ではある。しかし「これ以上待てない!」としびれを切らしたあなたのために、フォレスターウィルダネスと比べてもおおむね遜色ない「タフなニュアンスの特別仕様車等」をご紹介しよう。
代わりのモデル①|トヨタ RAV4 アドベンチャー(4代目)オフロードパッケージ/オフロードパッケージII
→想定予算:総額270万~500万円
スバル フォレスターウィルダネスとやや似た立ち位置となるトヨタ RAV4(4代目)の特別仕様車が、2020年10月と2022年10月に発売された「トヨタ RAV4 アドベンチャー オフロードパッケージ」および「同オフロードパッケージII」だ。
▲4代目トヨタ RAV4の特別仕様車である「アドベンチャー オフロードパッケージ」ご承知のとおり4代目トヨタ RAV4は、新世代のGA-Kプラットフォームを採用して2019年に登場した中型SUV。
パワーユニットは2L直4ガソリンと2.5Lハイブリッドが基本となる。そんな4代目RAV4のややオフロード風味な4WDグレード「アドベンチャー」を、より濃厚なオフロード風味に仕立てた特別仕様車が「アドベンチャー オフロードパッケージ」である。
ディーラーオプションである専用クロスバーを装着可能なブリッジ型ルーフレールを装備し、専用サスペンションと18インチのオールテレインタイヤにより、ベース車と比べて10mm高い210mmの最低地上高を確保。そしてマットブラック塗装が施されたアルミホイールもオフロードパッケージの専用品だ。
インテリアでは専用合皮のシートやインストルメントパネル、ドアトリムショルダーなどにレッドのステッチを採用。フロントカップホルダーやセンターオープントレイなども、レッド+ブラックの専用コーディネートがされている。
▲マットブラック塗装の専用アルミホイールと18インチのオールテレインタイヤ
▲「アドベンチャー オフロードパッケージ」のインテリア。シート表皮は汚れに強い専用合皮を採用しており、赤いステッチも特徴となる
そして2022年10月には、オフロードテイストをより濃いめにした特別仕様車「アドベンチャー オフロードパッケージII」を発売。
こちらは2L直4ガソリンの他に2.5Lハイブリッドも用意され、外板色にはアティチュードブラックマイカ×アーバンカーキなどの専用ツートーン2色を設定。そしてフロントバンパーとドアミラーなどには、凸凹とツヤを抑えた質感が特徴となる「GORI GORI BLACK塗装」が施されている。
▲2022年10月に発売された「アドベンチャー オフロードパッケージII」。バンパーやミラーには、塗料を塗り重ねてつくり出した質感が特徴の「GORI GORI BLACK塗装」を施している現在、トヨタ RAV4 アドベンチャー オフロードパッケージおよびオフロードパッケージIIの中古車支払総額目安は、おおむね下記のとおりだ。
・2.0オフロードパッケージ:総額270万~410万円
・2.0オフロードパッケージII:総額330万~480万円
・2.5ハイブリッド オフロードパッケージII:総額380万~500万円
▼検索条件
トヨタ RAV4(4代目) × アドベンチャー オフロードパッケージ系代わりのモデル②|ジープ コンパス(2代目)トレイルホーク
→想定予算:総額210万~260万円
フォレスターより少し小さめなボディサイズであっても問題ないのであれば、2代目ジープ コンパスの特別仕様車「トレイルホーク」もタフでラギッドな、ナイスな選択肢となるだろう。
▲こちらが2代目ジープ コンパクトのタフラインである「トレイルホーク」2017年に登場した2代目ジープ コンパスは、ジープのフラッグシップSUVである「グランドチェロキー」のデザインテイストを受け継いだ、全長4410mm×全幅1810mm×全高1665mmのコンパクトSUV。パワーユニットは最高出力175psの2.4L直4ガソリンで、駆動方式はFFとオンデマンド4WDの2種類。
そんなジープ コンパスの中で2019年8月と2020年4月に発売されたのが、「トレイルホーク」というタフな特別仕様車だ。
エクステリアにはマットブラックのボンネットデカールとブラックルーフに加えて、ボディの随所にダークグレーやレッドのアクセントを配置。そしてフロントサスペンションやトランスファーケース、フューエルタンクなどを保護するスキッドプレートも装備されている。
インテリアには「TRAILHAWK」ロゴ入りのレザー/ファブリックシートやレッドのインテリアステッチなどが備わる他、アウトドアで重宝するリバーシブルのカーゴフロアマットやラバーのフロアマットを装備。
パワートレインは通常モデルと同じ最高出力175psの2.4L直4と9速ATの組み合わせだが、オフロード性能を強化するべく、路面状況に合わせて「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」から走行モードを選択できる「セレクテレインシステム」に、オフロードの低速走行で威力を発揮する「ROCK」モードも組み込まれているのがトレイルホークの特徴だ。
▲路面状況に合わせて「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」の走行モードを選択できる「セレクテレインシステム」に、オフロードの低速走行で威力を発揮する「ROCK」モードを組み込んだ「Jeepアクティブドライブロー」を特別装備
▲「Jeep」のロゴがカッコいいラバー製のフロアマット中古車流通量が少なめなのがジープ コンパス トレイルホークの難点ではあるのだが、それでも総額210万~260万円付近で、走行距離が比較的短い物件を中心に約10台が流通している。
▼検索条件
ジープ コンパス(2代目) × トレイルホーク代わりのモデル③|スバル レガシィアウトバック(4代目)エックスブレイク EX
→想定予算:総額300万~430万円
こちらは特別仕様車ではなくレギュラーグレードとして普通にラインナップされていたものだが、2025年3月31日まで販売されていた4代目スバル レガシィアウトバックの「エックスブレイク EX」というグレードも、フォレスターウィルダネスの代わりとして十分以上に機能するはずだ。
▲スバルのフラッグシップだったレガシィアウトバックのオフロードグレード「エックスブレイク EX」「レガシィグランドワゴン」から数えるなら6代目、「レガシィアウトバック」になってから数えるなら4代目にあたる最終型スバル レガシィアウトバックは、一般的な乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUV。
ボディサイズは全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmという堂々たるもので、最低地上高は213mm。そして最高出力177psの水平対向4気筒1.8Lガソリンターボエンジンを含むパワートレインは、当然ながらスバル得意のシンメトリカルAWD(水平対向エンジンを中心としたパワートレインを左右対称にレイアウトし、四輪駆動を組み合わせたシステム)である。
そんな4代目レガシィアウトバックの中でも、特にタフなギア感が強調されたグレードが「エックスブレイク EX」だ。
エックスブレイク EXでは、通常グレードでは標準装備となるアルミホイールの光輝切削加工やドアミラーなどのカラード処理、ドアレバーやスイッチ類のメッキ加飾など省いて硬派な装いとしたうえで、撥水ポリウレタンのシート表皮や、318kgという耐荷重が自慢のゴツいラダータイプのルーフレールを装備。ちなみにその造形は、フォレスターウィルダネス プロトタイプのそれによく似ている。
そしてパワートレインなどの制御を悪路走行向けに切り替える「X-MODE」も、通常グレードでは単純なON/OFFのみの操作となるのに対し、エックスブレイクでは「Normal」に加えて「Snow/Dirt」「Deep Snow/Mud」という強力なモードも選択可能だ。
▲ラダータイプのルーフレールは耐荷重318kg(※走行時100kg)。2~3人用のルーフテントを支えることができる
▲シート表皮は撥水性に優れるタフな素材を使用そんな4代目スバル レガシィアウトバック エックスブレイク EXの中古車は、総額310万~430万円付近のゾーンで約65台が流通中。
ブリリアントブロンズ・メタリックやオータムグリーン・メタリックあたりのボディ色を選べば特に、フォレスターウィルダネスにも負けない「タフギア感」を堪能できるだろう。
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スバル レガシィアウトバック(4代目) × エックスブレイク EX代わりのモデル④|トヨタ FJクルーザー(初代)
→想定予算:総額220万~530万円
こちらは特別仕様車でもグレードでもなく「モデル全体がタフイメージ」という話になってしまうわけだが、いずれにせよトヨタ FJクルーザーのタフギア感も、スバル フォレスターウィルダネスにホレた人であれば刺さるはずだ。
▲2010年に登場したトヨタ FJクルーザー。写真は2017年9月に発売された特別仕様車「ファイナルエディション」
▲前後のドアが観音開き式にガバッと大きく開くのもFJクルーザーの特徴日本では2010年11月から2018年1月まで販売されたトヨタ FJクルーザーは、もともとはトヨタが北米市場向けに投入したミドルサイズのSUV。SUVといっても、ラダーフレーム構造のボディやパートタイム4WDなどを採用した本格オフローダーで、そのボディサイズは全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mm。
パワーユニットは最高出力231psの4L V6ガソリンエンジンである。
エクステリアおよびインテリアの造形と世界観は、ラギッド(無骨)であると同時にポップというかレトロ風味でもあるため、そこがフォレスターウィルダネスとは若干異なる部分ではあるが、「タフなオフローダー」という面ではフォレスターウィルダネスと同等、または同等以上ともいえるだろう。
▲4WDシステムは伝統的なパートタイム4WD。二輪駆動の「H2」と四輪高速の「4H」、四輪低速の「4L」という3パターンの駆動モードが設定されているさすがに初期年式の中古車は今となってはいささかの古さも感じさせるが、内外装デザインなどが若干変更された2014年7月以降の世代や、2017年9月に発売された最後の特別仕様車「ファイナルエディション」であれば、スバル フォレスターウィルダネスの代わりを十分に務められるはず。
2017年9月以降のトヨタ FJクルーザーの中古車支払総額目安は、おおむね下記のとおりだ。
・通常グレード:総額220万~400万円
・ファイナルエディション:総額380万~530万円
▼検索条件
トヨタ FJクルーザー(初代)代わりのモデル⑤|スズキ ハスラー(2代目)タフワイルド系
→想定予算:総額140万~240万円
ここまでは「スバル フォレスターウィルダネスの発売は待たず、早急に何か他の車を買う」という前提で検討を進めてきた。しかし考えてみれば、「本命であるフォレスターウィルダネスの発売をとにかく待ち、それまでの間は、とりあえず別の安価な車でしのぐ」という考え方があってもいいのかもしれない。
そうなった場合にナイスな候補となるのは、総額160万円程度から検討可能となる2代目スズキ ハスラーのタフラインである「タフワイルド」だろう。
▲実はハスラーにも存在しているタフライン、その名も「スズキ ハスラー タフワイルド」スズキ ハスラー タフワイルドは、2024年5月に2代目ハスラーが小変更を受けた際に追加された新グレード。エクステリアには専用フロントグリルやメッキバンパーガーニッシュ、「TOUGH WILD」エンブレム、なかなかシブいブラックメタリックの15インチアルミホイール、そしてこれまたブラックのルーフレールなどを採用。
インテリアでは、撥水加工が施されたファブリックシート表皮やドアトリムクロス、マットカーキを基調とした専用のインテリアカラーなどが特徴となる。
ちなみにインテリアの色味は、通常の上級グレードだと黒一色の落ち着いたものとなり、標準グレードだと余計な(?)差し色が入るため、タフギア感はあまり感じられない。しかし「タフワイルド」であれば、前述したなかなかシブい15インチアルミホイールなどを含めた「ちょうどいいタフギア感」を、総額100万円台の予算でもまあまあ堪能できるのだ。
▲マットカーキを基調とする専用インテリアカラーが採用されているハスラー タフワイルドのインテリアそんな2代目ハスラー タフワイルドを安価に購入することで資金を守り、ガンガン使ってガンガン愛しながらも、スバル フォレスターウィルダネスの日本導入と抽選申し込み受け付けのアナウンスを待つ――という日々も、なかなかステキなのではないかと思うのだが、どうだろうか。
2代目スズキ ハスラー タフワイルド系の中古車総額目安はおおむね下記のとおりだ。
・タフワイルド:総額160万~260万円
・タフワイルド 4WD:総額170万~260万円
・タフワイルド ターボ:総額170万~230万円
・タフワイルド ターボ 4WD:総額180万~280万円
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スズキ ハスラー(2代目) × タフワイルド系
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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トヨタ
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本体価格325.9万円
支払総額335.7万円