BMW 3シリーズ 【海外試乗】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: セダン
2012/01/13
顔つきだけでなく中身も大胆に深化
従来モデルよりボディサイズは全長93mm長く、ホイールベースも50mm延長。ボディを拡大しながら車両重量は40kgの軽量化を達成する
ヘッドランプがキドニーグリルとつなげられ、ワイド感と奥行きが強調されたフロントマスクが、鮮烈な印象をもたらす新しい3シリーズ。この顔つきだけでなく中身の進化も大胆なほどだ。ボディサイズは全長4624×全幅1811×全高1429mm。全幅は微減だがホイールベースは50mm、全長は93mm延ばされている。日本仕様は全幅1800mmに収められるということである。エンジンはすべて直噴ターボ化。試乗した328iは直列4気筒2Lで、8速ATが組み合わされる。エンジン、AT、サスペンション、ステアリング、DSCなどの設定を変更できるドライビング・パフォーマンス・コントロールを装備。燃費重視の「ECO-PRO」モードも備わる。
内外装にベーシックのほか「スポーツ」、「ラグジュアリー」、「モダン」のラインを設定したのも新しい試み。当然Mスポーツも用意される。
ほとんど走りに振った新型3シリーズ
線対称に配されたインテリア。アイドリングストップ機構を全車に標準装備。トランスミッションは6速MTまたは8速ATが用意される
主に試乗したのは328iのスポーツ仕様。タイヤは19インチを履いていたにもかかわらず、乗り心地の良さには驚かされた。ボディの剛性感は高く、足の動きはしなやか。静粛性含め、快適性の面での現行E90からの進化は甚大だ。低回転域から豊かなトルクを発生するエンジンは非常に扱いやすく、8速ATとのマッチングも上々。いかにも効率良く加速していく。それでいて踏めば速さだって十分以上。ただし、スムーズさやサウンドといった面で、ストレート6への郷愁を捨て切れないことも否定はできないのだが。一方でフットワークはさすがの仕上がり。
操舵して車が曲がり始めるまでの遅れ感が皆無で、意のままにコーナリングできる。実は全長を延ばしたのもトレッド拡大に合わせるためと、つまりほとんど走りのためという新型3シリーズ。大胆に変わって見えて、実は本質は不変なのだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 328i スポーツ | |
全長×全幅×全高(mm) | 4624×1811×1429 | |
車両重量(kg) | 1430 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC +ターボ | |
総排気量(cc) | 1997 | |
最高出力[ps/rpm] | 245/5000-6500 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 350/1250-4800 | 車両本体価格 | ---万円 |
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