フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT 【海外試乗】
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
タグ: クーペ
2012/08/10
新しいVWポロのテーマは"ほそマッチョ"
車高が15㎜下げられアンダーボディに特別なトリムを装着することで空力性能を向上。GTIのリアバンパーを備えるなどスポーティな仕立て
ポロGTIとポロTSIハイラインのすき間を埋めるべくして誕生したポロ ブルーGTは、新開発のアルミブロック1.4L 直4ターボエンジンを搭載した。このエンジン、フォルクスワーゲンのお家芸であるダウンサイジングコンセプトを採用するのは当然のことながら、同社初の気筒休止システム「ACT(アクティブシリンダーマネジメント)」をあわせて導入。これは巡航時などに4気筒中2つのシリンダーを休止させることで燃焼効率を改善するもの。作動領域は欧州ドライビングモードで約70%をカバー、燃費(欧州複合モード)は4.5L/100km(DSG)という。その効果は著しく、新型は140psを発揮するにもかかわらず、現行型の1.2Lエンジン(105ps)を20%以上も上回る省燃費性能を手に入れている。
日本導入は2013年前半を予定。価格は270万円前後と予想される。
休止の振動は"さざ波程度"
ACTの作動状況やタイヤ空気圧警告などを表示するマルチファンクションディスプレイを採用。スポーツシートを備えた室内は黒基調でまとめられた
注目の的は気筒休止システムがどれだけ滑らかに作動するか? というところ。結論から先に言ってしまうと、目を皿のようにして観察していない限り、4気筒から2気筒の移行は観取できないだろうというものであった。60㎞/h程度で走行中にスロットルを抜くと瞬時に2気筒モードとなり、瞬間的にトルクが目減りしたように感じられる。しかし、エンジンマネージメントが直ちに不足分を補うほか、振動もノイズも4気筒モードとほとんど変わらないため、大多数のドライバーはそうとは気づかないはず。いっぽう、高速で2気筒モードになると"さざ波程度"の振動を感じるが、これもほとんど気にならないレベル。
ソフトな乗り心地は上々、しかもハンドリングは重厚感あふれるもので、ポロの魅力は一層磨かれたと言っていい。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | BlueGT | |
全長×全幅×全高(mm) | 4064×1682×1462 | |
車両重量(kg) | 1216 | |
エンジン種類 | 直4DOHC+TURBO | |
総排気量(cc) | 1395 | |
最高出力[ps/rpm] | 140/5600 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 220/1500-3500 |
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