メルセデス・ベンツ Eクラス【ニューモデル試乗】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: セダン
2012/02/03
事故回避のためにクルマが常に周辺チェック
レーダー波を用いたレーダーシステムはフロントグリル内に装備。前方および側方の車両や障害物を検知、自動的にブレーキを作動させる
レーダーセーフティパッケージが最大限威力を発揮するのは、実際の衝突事故においてだろう。さすがに試乗会で体験できたのはブラインドスポットに障害物(走行車両やバイク)があることをサイドミラーのハザードマークで知らせたり、前方に車両がいるのに車間距離を詰めていくとドライバーが前方に気づいていないと判断してメーターパネル内に注意喚起のマークが表示されたり、といった程度。それでもEクラスに"守られている" 雰囲気は、ドライバーに十分に伝わってきた。E250はEクラスのエントリーモデル。見た目の 豪華さこそないが、質実剛健さを取り戻したように感じた。本革、木目パネルがもたらす高級感ではなく、走りにおいてドライバーをいかに疲れさせないかが考え抜かれている。
随所に長距離移動車両としての実力が滲み出ていて"本物感" が漂う。おまけに低燃費ときたものだからエライっ!。
最新安全装備を19万円でセットオプション
エントリーモデルとは思えないほど高級感漂うインテリア。シートはファブリック&革だが、ステアリングには本革巻きを採用する
M・ベンツ車は、いつの時代においても安全性へのプライオリティが高い。衝突安全ボディもABSもエアバッグも、M・ベンツが世界に先駆けて投入した技術だ。現行モデルで特筆すべきは3つのレーダーと1つのカメラをフロントに、2つのレーダーをリアに搭載し、車両の周辺状況を常にモニターし事故を回避する「レーダーセーフティパッケージ」。衝突回避のためのブレーキアシスト、衝突回避あるいは被害抑制のための自動ブレーキ、ブラインドスポットの視認性補完、車間を維持しながら車速を可変させるクルーズコントロール(ディストロニックプラス)などを含む。
Eクラスの3割以上を占めるE350、E550には標準装備し、ほかのモデルではオプションで19万円。ライバルメーカーの同等システムと比べると圧倒的に魅力的な価格に設定されているのは、当該システムの普及を図りたい表れか。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | E250 BlueEFFICIENCY | |
全長×全幅×全高(mm) | 4870×1855×1455 | |
車両重量(kg) | 1720 | |
エンジン種類 | 直4DOHC | |
総排気量(cc) | 1795 | |
最高出力[ps/rpm] | 204/5500 | |
最大トルク[kg-m/rpm] | 31.6/2000-4300 | 車両本体価格 | 634万円 |
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