若いユーザーを狙って、今あえて登場

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すでに市販されているCクラスセダン比で全高は41mm低く、全長はほぼ同じサイズ。低く傾斜されたAピラーやウインドウ下からCピラーへと伸びるキャラクターラインなど、よりクーペらしいスタイリングが与えられた。フロントやリアのテールランプ、トランクリッドなどの造形はCクラスに準じたもの
フェイスリフトを受けてモデルライフ後半に入ったこの時期になってCクラスに追加されるクーペは、35~45歳前後の若いユーザー層がターゲットだという。つまり従来、Cクラススポーツクーペが担っていた役割を引き継ぐモデルである。

スタイリングは、フロント回りこそセダン/ステーションワゴンと共通ながら、後方で絞り込まれたキャビン、ハイデッキの短いトランクによって軽快なクーペフォルムを形づくっている。スリーサイズは全長4590mm×全幅1770mm×全高1440mmで、全高がセダンより40mmほど低い以外は、ほぼ同等だ。

ガソリン仕様のラインナップは3モデル。1.8L直噴ターボエンジンを積むC180ブルーエフィシェンシーとC250BE、そしてV型6気筒3.5L直噴自然吸気エンジンを積むC350ブルーエフィシェンシーが用意される。
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エンジンは1.8L直4ターボのC180(最高出力156ps)と、そのECUチューンが施されたC250(204ps)、3.5L V6のC350(306ps)が用意される。いずれも動力性能と環境性能、静粛性を大幅に向上させたブルーエフィシェンシーユニットで、直噴システム&アイドリングストップ機構を採用。インパネ回りはビッグマイナーチェンジを受けたCクラスと共通。フロントシートはヘッドレスト一体型を、ステアリングとATセレクターはナッパレザー巻きを標準とした

キャラに合っているのは素のC180ブルーエフィシェンシー

前後はセダンと見分けがつかないけれど、軽快なフォルムは結構イイ感じ。スタイリッシュというよりはカジュアルで颯爽とした魅力がある。走らせても、全長の短いBピラー付きのボディは基本骨格が共通のEクラスクーペより軽く、フットワークはCクラスの中でもひときわシャッキリ。

4気筒モデルは軽快すぎ? と思えることもあるが、それは今回乗れたのがスポーツシャーシ、もしくはダイナミックハンドリングパッケージ付きだけだったからかもしれない。

特に好印象だったのはC180ブルーエフィシェンシー。実用域のトルク感はC250ブルーエフィシェンシーに負けていないし、C350ブルーエフィシェンシーのようにノーズの重さが気になることもない。車のキャラ的には、こういうのにサラッと乗るのがいいのでは? 買いやすい価格設定、それとキレイなボディカラーを用意しての導入に期待だ。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード C250ブルーエフィシェンシー クーペ
全長×全幅×全高(mm) 4590×1770×1406
車両重量(kg) 1550
エンジン種類 直4DOHC直噴ターボ
総排気量(cc) 1800
最高出力[ps/rpm] 204/5500
最大トルク[N・m/rpm] 310/2300~4300
Tester/島下泰久 Photo/メルセデス・ベンツ日本