トヨタ プロナード 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2008/08/29
※この記事はカーセンサー関東版18号2000年5月18日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
トヨタで最大級の室内空間を誇る、上質さを目指したセダン
↑大柄なボディの割に車両重量は1500kg程度に抑えられ、走りには十分な余裕がある(左)三角形のテールランプに目新しさはないが、バックランプのデザインが特徴的(右)
アバロンの後継モデルとして登場したプロナードは、相当に大きなFFセダンだ。クラウンのロイヤル系に比べ、全長で75mm、全幅で55mmも大きいのだから、日本の道路交通環境の中で使おうとすると、制約を受ける機会もけっこう多くなるほどのサイズだ。ただ、サイズの余裕とFF方式を活かして室内は広々としたものになる。大柄な大人が後席でゆったりと足が組めるくらいの広さがあり、圧倒的なトランクスペースを含めて、広さからくるユーティリティの面では文句のない車である。
Lにはフロントにベンチシートが用意され、イザという時には6人まで乗れるし、サイドウォークスルーも可能となる。選ぶユーザーは少ないかもしれないが、選択肢が増えたのは歓迎していい。
高級車らしさを表現するために静粛性にも力が入れられた
↑左右に大きく広がったメーターグラフィックは、室内のワイド感を強調する(左)V型6気筒の1MZ-FE型エンジンはVVT-i仕様で性能を向上させた(右)
搭載されるV型6気筒3Lの1MZ-FEエンジンはVVT-i仕様になって、パワー&トルクが向上している。大柄なボディの割に重量も1500kg程度に抑えられているので、走りには十分な余裕がある。アメリカ市場を対象に作られた車とあって、乗り心地はかなり柔らかめのものだ。コーナーなどでのロールは相当に大きい。これは電子制御サスでも標準サスでも変わらない印象だ。
高級車らしさを表現するために静粛性に力を入れたそうだが、それなりの成果が出ている。高速道路を100km/hでクルージングするなら相当に静かで快適。エンジン音はほとんど侵入せず、わずかに風切り音が気になる程度だ。また、カーナビなど、快適装備の充実度も高いレベルにある。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 3.0 Gパッケージ |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4895×1820×1460 |
ホイールベース(mm) | 2720 |
車両重量(kg) | 1540 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2994 |
最高出力[ps/rpm] | 215ps/5800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 30.5kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.7 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/70 |
車両本体価格 | 380.0万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 2点 | 取り回し | 2点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 75/100 |
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