トヨタ アルテッツァ AS200 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2008/09/19
※この記事はカーセンサー関東版22号2000年6月12日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
6MTの採用により、直6エンジンの息の長い加速が味わえるようになった
↑リア回りの剛性が若干アップし、それまでのゆらゆらとした不快な動きが消えている(左)エクステリアに変更はない。このあたりへの着手は、もう少し後になるだろう(右)
6気筒のアルテッツァAS200に追加された6速MT仕様は、ひと言でいうなら、深い味わいを堪能できるモデルだ。これまでのAS200は、電子制御4速ATとしか組み合わされていなかったため、せっかく搭載されていた直列6気筒1G-FE型エンジンのフィーリングを積極的に味わうことができなかった。が、今回6速MTが組み合わされ、好みのギアを選べる幅が広がった。直列6気筒ならではの滑らかな回転フィーリングを、自分の意志通りに味わうことができる。
この6速MTは、直列4気筒エンジン搭載のRS200のものと同じ。1〜3速のギアは間隔が詰まっており、2速でレッドゾーンまで回しても80km/hに達しない。そのため、そこまでは頻繁なシフトチェンジが要求される。が、そこから先は滑らかな回転を息の長い加速で味わえる。
足回りの改良などにより、走りも気持ちよさを増している
↑インパネも変更はない。Lエディションでは、メーターがヨーロッパ仕様となる(左)2Lの直列6気筒は、6速MTとの組み合わせで本来の滑らかさを存分に味わえる(右)
また、足回りもフロントのスタビライザーがサイズダウンされたほか、ショックの減衰力アップ。リアではスプリングを1割程度強化し、ショックの減衰力もわずかに上げるなどの若干セッティング変更を受けた。さらに、アメリカでの後方衝突試験対策からリア回りの剛性が若干アップされたこともあり、走りはスッキリとしたものになっている。これまでボディが常にゆらゆらと不快な動きを見せていたが、このモデルではそれが少し消えており、結果として安定感が増している。
AS200の6速MT仕様は、エンジンをたっぷり味わえるようになっただけでなく、走りそのものもアルテッツァが本来目指していた気持ちよさを実現している。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | AS200 Lエディション |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4400×1720×1410 |
ホイールベース(mm) | 2670 |
車両重量(kg) | 1350 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直6DOHC |
総排気量(cc) | 1988 |
最高出力[ps/rpm] | 160ps/6200rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 20.4kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/60 |
車両本体価格 | 260.0万円 |
河口まなぶの責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 71/100 |
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