カーセンサー 10月号▲表紙の車はBMW i3。中古車では200万円を切っているモデルもあるが、特に値落ちしているその初期型のピュアEVモデルこそ、実はシビれるモーター駆動車の理想形だったり……

エコカーはエコなだけじゃない

11月20日発売のカーセンサー2021年1月号の特集は、『いま一番、シビれるクルマ』。

EVやPHEV、そしてハイブリッド車など、燃費がよく環境負荷の小さい車をひっくるめて、日本では「エコカー」と呼んでいます。

実際、「エコカー減税」、「エコカー補助金」など、政府のオフィシャルな政策にも使われているこの呼称。たしかにCO2排出量が少ない、またはゼロの車たちなので、地球環境への負荷が小さいという意味で「エコ」と呼ぶのはなんら間違いではありません。

しかし、「エコカー」と呼び続けたことで、EVやハイブリッドを今でも「単に地球にやさしく燃費がいいだけの車」というイメージをおもちではないでしょうか?

実は、これらエコカーの中には、燃費や環境性能だけじゃなく優れたドライバビリティを秘めたモデルもあるのです。

そこで今回の特集では、あえて「エコカー」という呼称を封印。「モーター駆動車」と総称して、エコだけじゃない魅力を探っていきます。

では、エコ以外の魅力とは?

そもそも、構造上ガソリンエンジンより有利な部分もあります。

例えば、EV。

最重量物であるバッテリーを車体中央のしかもシート下部に設置するため、高い走行安定性と旋回性能を得ています。これはガソリンエンジンでは物理的に実現しえないもの。

そして、出力はコンピューターの調整次第。スポーツモードが設定されているモデルも多いですが、実に強烈な加速を味わえます。

特集ではこうしたモーター駆動車の魅力について、その黎明期から知るモータージャーナリストの島下泰久さん、石井昌道さんにお話を聞きました。

ジャーナリスト対談

さらに、こうしたモーター駆動だからこその特徴に引かれて、実際に「走り」のためのEVを作る人、EVでクロカンを実践する人、レースを楽しむ人たちを取材してきました。

彼らの証言には、モーター駆動車の楽しみ方のヒントがちりばめられています!

リーフニスモ開発者
EVジムニー

すでに選択肢豊富なモーター駆動車

ちなみに、カーセンサーに掲載されているEVやハイブリッドといったモーター駆動車の数は、3年前の2017年から1.5倍に増加。今ではその数なんと、約12万台! カーセンサー全体の約4分の1を占めるようになりました。

つまり、中古車でもすでに十分選びやすい状況なのです。

特集の後半では、その中でもさらに「走りに特徴のあるモデル」を厳選して紹介しています。

カーセンサー1月号を手にとって、そしてモーター駆動車に興味を持ったなら、ぜひ一度乗ってみてください。シビれちゃうこと受け合いです!

EV
文/高橋亮介(編集部) 写真/篠原晃一、尾形和美、阿部昌也
高橋亮介

カーセンサー編集部

高橋亮介

カーセンサー編集部員。最近、営業から異動してきた。MT車を動かす機会はやんわりと回避しているゆとり世代。もりそばがあるのに平然とざるそばを頼めちゃう人には畏敬の念を抱いている。