プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:クリストフ・プレヴォ)は、シトロエンの人気MPV「C4 PICASSO」にPSAグループ最新のクリーンディーゼルエンジンBlueHDiを搭載、さらにフェイスリフトや最新の運転支援技術を充実させ来春より日本導入を開始いたします。

ディーゼルエンジンの開発に長い歴史を持つPSAグループの、集大成ともいうべきエンジンBlueHDiは、2013年9月からすでにグローバルで累計生産100万台を突破、日本市場へはシトロエン C4、DS 4、プジョー308、508、などPSAグループの3ブランド全5モデルに搭載されて今年7月導入され、順調に売り上げを推移しています。

シトロエンの量販ミニバン「C4 PICASSO」についてもBlueHDiの導入が待たれておりましたが、ピカソ専用に最適化された2.0Lの150psバージョンを初搭載するほか、よりプレミアムなミニバンとして大幅改良されます。外観では5シーターと7シーターのフロントマスクを共通化、ヘッドライト周辺にブラックのフレームを入れより引き締まった表情へとフェイスリフトされます。両手がふさがっていても開閉可能なハンズフリー電動ゲートや、PSAグループ最新の運転支援技術を多数搭載しているのも大きな特長です。C4 PICASSOは、ディーゼルの追加やデザインの変更だけでなく、あらゆる面においてリニューアルされます。

来春からのシトロエン C4 PICASSOのラインナップは以下の通りです。

▼5シーター
■C4 PICASSO SHINE:¥3,470,000(消費税込)
エンジン トランスミッション:1,598cc ガソリン/6EAT
最高出力(kW(ps)/rpm)/最大トルク(Nm/rpm):121(165)/6,000 / 240(24.5)/1,400-3,500
■C4 PICASSO SHINE BlueHDi:¥3,720,000(消費税込)
エンジン トランスミッション:1,997cc ディーゼル/6EAT
最高出力(kW(ps)/rpm)/最大トルク(Nm/rpm):110(150)/4,000 / 370/2,000

▼7シーター
■GRAND C4 PICASSO SHINE:¥3,550,000
エンジン トランスミッション:1,598cc ガソリン/6EAT
最高出力(kW(ps)/rpm)/最大トルク(Nm/rpm):121(165)/6,000 / 240(24.5)/1,400-3,500
■GRAND C4 PICASSO SHINE BlueHDi エンジン トランスミッション:1,997cc ディーゼル/6EAT
最高出力(kW(ps)/rpm)/最大トルク(Nm/rpm):110(150)/4,000 / 370/2,000


なお、来春のフルライン導入に先駆け、シンプルな装備を搭載し価格を抑えた「GRAND C4 PICASSO FEEL BlueHDi」(ディーゼル・7シーター)を限定200台にて本日より発売開始いたします。

▼7st
■GRAND C4 PICASSO SHINE FEEL BlueHDi:¥3,720,000
エンジン トランスミッション:1,997cc ディーゼル/6EAT
最高出力(kW(ps)/rpm)/最大トルク(Nm/rpm):110(150)/4,000 / 370/2,000


C4 PICASSO フェイスリフトモデルの主な変更点

▲C4 PICASSO ▲C4 PICASSO



■クリーンディーゼル搭載BlueHDiモデルの追加

▲クリーンディーゼル搭載 ▲クリーンディーゼル搭載


CO2排出量を約15%軽減し、燃料消費量を約25% (C4 PICASSO:18.0km/L)改善した環境性能を誇るPSAグループのBlueHDiエンジンは、AdBlue(尿素水溶液)式SCR(Selective Catalytic Reduction)によりNOx90%、DPFによりPMを99.9%を除去、最新の欧州排ガス基準Euro6および日本のポスト新長期規制に適合したクリーン技術を採用しています。C4 PICASSOには最高出力150ps、最大トルク370Nm/2,000rpmの出力特性をDS 4に搭載された2Lエンジンの基本設定を踏襲しながらファミリーカーであるC4 Picassoのキャラクターにあわせて最適にチューンニングし搭載、パフォーマンスと実用燃費のバランスを図っています。エコカー減税100%対象で、購入費用とランニングコストを軽減した優れた経済性を誇ります。

「BlueHDi」とはDPF(ディーゼル・パーティキュレイト・フィルター)、AdBlue(アドブルー)式SCR(セレクティブ・キャタリティック・リダクション)を持つPSAグループの最新ディーゼルエンジンの呼称です。Blueはクリーンな環境性能を表す象徴、HDiはHigh Pressure Direct Injection(高圧直接噴射)の略です。
*ディーゼルテクノロジーについては後頁の参考資料をご参照ください。


■デザイン

▲デザイン ▲デザイン
▲デザイン ▲デザイン
▲デザイン ▲デザイン
▲デザイン ▲デザイン


フロントフェイスでは5シーターと7シーターのフロントマスクを共通化し、同モデルとしての視認性を高めています。また、中央のダブルシェブロンから左右に伸びるクロームラインは、LEDポジションランプの手前でアクセントをつけました。その他にもヘッドライトユニット周囲にブラックの縁取りを施し全体のバランスをとり、さらにはグリルを上下2分割し、下部はフォグランプユニットを含む幅広なデザインとなりC型クロームデコレーションを加え、ワイド感とプレミアム感を向上させています。

サイドビューでは7シーターのみ改良、ルーフレールカラーを明るいシルバーとし存在感を際立たせています。リアのダブルシェブロンロゴはエンブレムの中央をブラックで塗りつぶし、引き締まった印象と立体感を出しています。装着されるアロイホイールも5シーター(17インチ)は新デザインを採用し、7シーター(17インチ)はグレーからブラックにホイールカラーを変更しています。

インテリアではダッシュボードの各部アクセントをブリリアントブラックに変更し全体をシックにまとめています。シートは新素材のブラック&グレーのコンビネーションシートを採用しました。

ボディカラーには新色としてラズーリ ブルーとサーブルが追加され、全6色での展開となります。


■新装備(C4 PICASSO SHINEに装備)

ハンズフリー電動ゲート
電動テールゲートの開閉が、両手がふさがっている場合でも、リアバンパー下のセンサーによって足先を蹴りだすことで可能となります。

▲ハンズフリー電動ゲート ▲ハンズフリー電動ゲート



アクティブセーフティブレーキ
衝突のリスクを検知してアラートを発し、ドライバーが回避操作を行わない場合に、ブレーキをかけます。
最大減速度約1G、50km/h程度の減速で、作動範囲は5km/h~。80km/h以下では停止車両を、60km/h以下では歩行者も検知しますが自転車やオートバイは検知しません。

▲アクティブセーフティブレーキ ▲アクティブセーフティブレーキ



アクティブクルーズコントロール(ブレーキサポート付)
エンジンブレーキによる減速だけでなく、ブレーキングによる減速効果で設定した車間距離を保ちます。追随する前方車両が停止した場合は、車間を保持して停止します。再発進するにはアクセル操作が必要です。
作動スピードは30km/h~、最大前方検知範囲は150m程度です。
*ブレーキサポート付はディーゼルエンジン車のみ(Shine BlueHDi)装備されます


レーンキープアシスト
カメラが車線を検知し、ウィンカー操作無しに車線をはみ出しそうになると、自動的にステアリングを修正します。
高速走行時、65km/h~で作動します。

▲レーンキープアシスト ▲レーンキープアシスト



アクティブブラインドスポットモニター
従来のドアミラー部のオレンジ灯による警告のみならず、ステアリングの反力により、危険な車線変更を抑制します。
12km/h~で作動します。


ドライバーアテンションアラート
ステアリングやアクセルペダルへの操作と、カメラによる車線に対するふらつきを検知して、居眠り防止の警告を行います。さらに一定速度以上での連続運転が2時間を超えると、コーヒーカップマークが警告音とともに現れ休憩を促します。

▲ドライバーアテンションアラート ▲ドライバーアテンションアラート



新タッチスクリーン
日本語を言語として選択できるようになりました。

▲新タッチスクリーン ▲新タッチスクリーン



■参考資料■
欧州と日本の環境基準に適合したPSAグループ独自のクリーンテクノロジー「BlueHDi」

▲2.0L BlueHDi ▲2.0L BlueHDi


BlueHDiは、3つの排気制御メカニズム=1.酸化触媒装置、2.SCR(選択還元触媒)、3.DPF*(微粒子フィルター)を搭載することで、ディーゼルからの排気汚染物質量を常時大幅に削減することを実現しています。同じ性能のガソリン車と比較した場合、燃料消費は25%、CO2排出量は15%低減します。

またSCRにAdBlue**を使用することでNOx(窒素酸化物)を90%削減、さらにDPFの上流(エンジン側)にSCRを配置することによってエンジン始動直後(低温時)から迅速にNOx除去が可能となりDPFの効率を高めています。加えてDPFのコンパクト化やCO2排出量の低減にも貢献しています。これは多くの特許を取得したPSAグループ独自のテクノロジーで、世界で初めてDPFを採用した経験と技術蓄積が活かされています。

*DPF(Diesel Particulate Filter)
PSAグループ独自のテクノロジーによるDPFは、走行環境、粒子の大きさを問わず、エンジン始動後ただちにほとんどの粒子状物質を除去します。フィルター内に粒子状物質(すす)が溜まると、電子制御によって排気温度が高まりすすは再燃焼、フィルター内のPMを99.9%取り除きます。その際、フィルターは再生されるので特別なメンテナンスは必要ありません。排ガスのクリーンさは清潔な室内の空気にも匹敵します。

**AdBlue(尿素水溶液)
AdBlue(尿素水溶液)は、トランクルーム下のタンクに貯蔵されます。1年または10,000kmを目安に、販売店での点検・補給を推奨します。その後、残りの走行可能距離が2400㎞以下となった場合、警告ランプと残りの走行可能距離の表示によって、補給の必要性を知らせます。

▲クリーンテクノロジー「BlueHDi」 ▲クリーンテクノロジー「BlueHDi」



■効率的な燃費を実現

▲燃費 ▲燃費


コモンレール式高圧噴射システムを持つ4気筒ターボディー ゼルエンジンは、高圧縮比のシリンダー内に、サプライポンプ~コモンレールを介して最大2,000バールの高圧燃料を直接噴射、可変ジオメトリーターボチャージャーの効果と併せて、低回転域から力強いトルクと優れた燃費性能を発揮します。内部摩擦低減(ピストン・リング/ライナーとエンジンオイル)、可変出力オイルポンプの最適化、冷却用サーモスタットの制御、約4kgの軽量化を実現したアルミ製シリンダーヘッド&ブロックなど、様々な燃費向上対策が採用されています。さらに新世代の6速オートマチックトランスミッション「EAT6*」や、信号待ちなどで自動的にエンジンが停止し再始動するストップ&スタートシステムの搭載によりC4 PICASSO BlueHDiの燃料消費量はガソリンモデルに比べて飛躍的に向上、18.0km/Lを実現しています。

*EAT 6 (Efficient Automatic Transmission)

▲EAT 6 ▲EAT 6


トルクフルな BlueHDiとの相性がよく、クイックかつスムーズなシフトチェンジを可能にするアイシンとの共同開発によるオートマチックトランスミッションです。ギヤレシオをガソリンよりもさらにハイギヤード化することで同一速度域でのエンジン回転を下げ、新開発のクラッチによってロックアップ領域を拡大、トルクコンバーターのスリップロスを低減させています。ミッション全体のフリクションロスもさらに低減し、マニュアルトランスミッションとほぼ同等のエネルギー伝達効率を追求することによって、スムーズで省燃費、静粛性を高めています。組み合わされるストップ&スタートはオルタネーター方式で、クイックで静かな再始動が可能です。

■トルクフルな動力性能

▲C4 PICASSO BlueHDi ▲C4 PICASSO BlueHDi


低回転から大きなトルクを発生させる動力性能もBlueHDiの大きな魅力です。C4 PICASSO BlueHDiに搭載される2.0Lエンジンは、最大トルクは2,000rpmで370Nmを発生、ガソリンエンジンモデルと比べ+54%と大幅に向上、加速性能に優れ、今までにないドライビングプレジャーをもたらします。

■購入費用とランニングコストを軽減した優れた経済性

▲C4 PICASSO BlueHDi ▲C4 PICASSO BlueHDi
▲BlueHDi ▲BlueHDi


低回転から大きなトルクを発生させる動力性能もBlueHDiの大きな魅力です。C4 PICASSO BlueHDiに搭載される2.0Lエンジンは、最大トルクは2,000rpmで370Nmを発生、ガソリンエンジンモデルと比べ+54%と大幅に向上、加速性能に優れ、今までにないドライビングプレジャーをもたらします。

BlueHDiは全車クリーンディーゼルで、エコカー減税対象車です。減税率は重量税、自動車取得税が100%、自動車税は概ね75%、取得費用や車検時の費用が大幅に軽減されます。さらに燃料である軽油はハイオクガソリンに比べ大幅に安価です。低燃費で燃料価格も節減できるBlueHDiは、日常のランニングコストにも大きなメリットをもたらします。