Audi RS 3 Sedan:コンパクトセグメント最速
2016/09/30
アウディは今年のパリ モーターショーで、A3シリーズの中で最もダイナミックなモデル、Audi RS 3 Sedanを初公開します。400hpを発生する5気筒エンジンを搭載し、非常に優れた燃費と、よりシャープなスタイルを備えたこのモデルは、RSシリーズとして販売される初のコンパクトセダンです。
新しい2.5 TFSIエンジンは、従来型よりも33hp強力な294kW(400hp)の最高出力を発生します。これは、現在世界で市販されている5気筒エンジンのなかで、もっともパワフルな値です。480Nmの最大トルクは、1,700~5,850rpmの非常に幅広い回転域で発生します。このコンパクトなRSモデルは、0-100km/hをわずか4.1秒で加速します。最高速度は、電子リミッターによって250km/hに制限されていますが、お客様が希望すれば280km/hに引き上げることも可能です。5気筒ユニット特有のサウンドは、エモーショナルなドライブ体験をさらに高めるでしょう。このサウンドは、隣り合うシリンダーと離れたシリンダーを交互に点火する設計により、さらに際立ったものになっています。そのボリュームと音質は、アウディ ドライブセレクトによって調整することができます。
軽合金製のクランクケースを採用したことで、エンジン重量は従来の5気筒エンジンより26kg軽量化。このエンジンは、インテーク マニホールドと燃焼室の両方にガソリンを噴射するデュアルインジェクションと、排気バルブのタイミングを可変制御するアウディバルブリフトを採用しています。その結果、燃料消費量を削減しながらも、出力性能を最適化することに成功しています。
2.5 TFSIの強力なパワーは、素早いギヤチェンジを特徴とするSトロニック7速デュアルクラッチ トランスミッションを介して、quattroフルタイム四輪駆動システムに伝達されます。駆動トルクは、電子油圧制御式の多板クラッチによって、前後のアクセルに可変配分されます。インテリジェントな電子制御機構により、優れた走行安定性とドライビングプレジャーを巧みに融合しています。スポーティなドライビングでは、より多くのトルクが後輪へと配分されます。その結果、非常に敏捷なハンドリング特性が実現しています。
quattroシステムの制御プログラムは、ステアリング、Sトロニック、エンジン制御、調整可能エグゾーストフラップなどのプログラムと同様、アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリング システムに統合されています。ドライバーは、アウディ ドライブセレクトに設定されている、comfort、auto、dynamicの3つのモードから選択することで、これらのコンポーネントの働きを調整することができます。同様に、オプション設定されるアダプティブダンパーコントロール機能を備えたRSスポーツサスペンションプラスも、アウディ ドライブセレクトを介して変更することができます
四輪駆動システムの働きは、エレクトロニック スタビライゼーション コントロール(ESC)のインテリジェントなソフトウェア機能のひとつである、ホイール セレクティブ トルク コントロールによってサポートされています。このシステムは、高速コーナリング中に、相対的に負荷が小さい内側のホイールに軽くブレーキをかけることで、クルマの旋回能力を向上させ、ハンドリングをよりスムーズで安定したものにします。さらに、ESCシステムには、RSモデル専用のスポーツモードが設定されており、一定の範囲内でのドリフトコントロールも可能になっています。サーキット走行といった特別なスポーツドライビングの際には、ECSのシステムそのものを完全に停止することも可能です。
プログレッシブ ステアリング、4リンク式 リヤ サスペンション、標準モデルよりも車高を25mm下げたタイトなセッティングにより、RS 3 Sedanのシャシーは、パワフルなドライブシステムに完全にマッチしたものになっています。RS 3 Sedanは、これらのシステムによって、ストレートから素早くコーナーへ進入し、正確にラインをトレースすることが可能です。フロント ブレーキ ディスク径は370mm、ライニング面積を広くとった8ピストンキャリパーとの組み合わせにより、優れた制動力を発揮します。フロント ブレーキについては、オプションでカーボン ファイバー セラミック製のディスクも設定されています。リヤ ブレーキ ディスク径は310mmです。ホイール及びタイヤは、19インチホイールと235/35タイヤの組み合わせが標準となります。フロントについては、255/30タイヤがオプション設定されています。
RS 3 Sedanは、コンパクトセグメントのトップアスリートとして、視覚面でもスポーティなキャラクターを強調しています。立体感のあるハニカムグリルを備えたシングルフレームグリルの下部には、quattroのロゴが装着されています。グリルの下には、ボディの幅一杯に、左右のエアインレットを結ぶ形でブレードが装着され、エアインレットの部分でそのブレードが、ホイールアーチへのエアの流れを円滑にするための狭いファンネルを形成しています。ライトは、特徴的なグラフィックを備えたLEDヘッドライトが標準装備され、オプションでマトリクスLEDヘッドライトも選択することができます。
ノーマルのAudi A3と比較すると、RS 3 Sedanのフロントトレッドは20mm広くなっており、それに伴って、フロントホイールアーチが外側に張り出しています。また、リヤトレッドも、標準モデルに対して14mm広げられています。
ラゲージ コンパートメント リッドに固定されたスポイラーリップは、走行中のエアフローを向上させます。リヤビューでは、垂直のストラットを備えたディフューザー インサートと、RSエグゾースト システムの大きな楕円形テールパイプが大きな特徴となっています。ボディカラーは、RS専用色のナルドグレーとカタルーニャレッドの2色が、オプションで追加設定されています。
ダークカラーでまとめられたインテリアは、ドアを開けると、RS 3のロゴを備えた照明付きドアシルが、ドライバーとパッセンジャーを迎え入れます。標準仕様のスポーツシートには、上質なブラックのナッパレザーを使用し、バックレストの部分にRSロゴが刻まれています。さらにオプションで、サイドサポート機能などを高めた、ヘッドレスト一体型のRSスポーツシートも選択することができます。このシートの場合も、ダイヤモンドパターンのステッチが採用されています。RSスポーツレザー ステアリングホイールは、ボトム部分がフラットなデザインになっています。インストルメント パネルとドアトリムのインレイは、スポーティでエレガントなインテリアを演出しています。
Audi RS 3 Sedanは、人間工学に基づいたフラットな階層と巧みにリンクされたメニューにより、直観的に操作することが可能です。コントロールスイッチの中心的なエレメントは、センタートンネルのコンソール上に設置されたロータリー/プッシュボタンです。最上級のインフォテイメントシステムであるMMIタッチ付きMMIナビゲーションプラスを選択すると、ターミナルにタッチパッドが追加され、画面のスクロール、ズーム、文字入力などが行えるようになります。さらに、フリーテキストサーチ機能も備えることで、最初の数文字を入力するだけで、様々な情報についての検索結果が表示されます。ボイスコントロールシステムも、日常的な言葉遣いによるコマンドや質問を聞き取ることが可能です。
標準のMMIスクリーンは、電動格納タイプの7インチタイプとなります。インストルメントクラスターの2つのメーターは、ブラックのベースに、赤い指針と白いスケールが採用されています。中央に配置されたドライバーインフォメーションシステムには、ブースト計、油温計、ラップタイマーが追加されています。その他、フルデジタルのアウディ バーチャル コクピットもオプション設定されています。高解像度を誇るその12.3インチモニターの画面は、3つのディスプレイモードから選択することができます。そのうちRSモデル専用に設定された基本画面では、中央にレブカウンターが大きく映し出され、その両側に、タイヤ空気圧、トルク、Gフォースなどの情報が表示されます。トランスミッションをマニュアルモードで操作している場合には、カラーのバックグラウンドを備えたメーターが表示され、エンジン回転数がレブリミットに近付いている場合には、ステアリングホイールのシフトパドルかセレクターレバーを使ってシフトアップするよう、ドライバーに促します。
Audi RS 3 Sedanは、LTEモジュールによって常にインターネットとオンラインの状態を保つことができます。それにより、Google EarthやGoogle Street Viewを利用したナビゲーション、ガソリン価格、天気、旅行、交通状況に関する情報など、Audi connectの様々なサービスを利用することができます。このような情報は、直接MMIスクリーン上に表示され、その操作は標準装備されるRSマルチファンクションステアリングホイールか、MMIのロータリー/プッシュボタン、もしくはボイスコントロールを使って行うことができます。データの送受信は、RS 3 Sedanにあらかじめ搭載されたAudi connect SIMを介して行います。
最大で3年間無料のこの定額制サービスにより、お客様は、車両購入後すぐにAudi connectを利用することができます。このサービスは、他のヨーロッパ諸国でも使用できます。さらに、ナビゲーションシステムにはWi-Fiホットスポットの機能が付属され、乗員は自身のスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を使って、ネットの閲覧やeメールの送受信などを行うことが可能です。
その他にも、無料のAudi MMIコネクトアプリを使って、スマートフォンのカレンダーをMMIシステムに送るといった様々な機能を楽しむことができます。Aupeo! やNapsterのアプリをインストールすれば、膨大な数の楽曲やオーディオブックにアクセスすることも可能です。アプリを使用すれば、Google Maps、POI(施設/観光情報)、あるいはTravelサービスの情報などを、スマートフォンからクルマのナビゲーションシステムに転送することもできます。アウディ スマートフォン インターフェイスにより、Apple Car PlayやAndroid Autoが車内でも利用できるようになりました。例えば、電話、ナビゲーション、ストリーミングサービスなどの特定のアプリは、直接MMIスクリーンに呼び出すことが可能です。ドライバーは、MMIコントローラーやマルチファンクションステアリングホイールなど様々なコントロールを使って、それらのアプリを操作できるようになります。
インフォテイメントシステムには、新しい魅力的な機構も追加されています。そのひとつであるアウディ フォンボックスは、Qi規格に基づいたスマートフォンの非接触充電を可能にしている他、近接カップリングテクノロジーにより、ケーブルなどを使うことなく、スマートフォンを車載のアンテナに接続して受信能力を改善します。また、オーディオマニアのために用意されたバング&オルフセン サウンドシステムは、14のスピーカーと705ワットのアンプにより、素晴らしい音響体験を提供します。
RS 3 Sedanはまた、ドライバーアシスタンス システムの分野でも、クラストップレベルのクルマです。アシスタンスシステムにより、好みに応じた車間距離の維持、車線変更時のアシスト、走行中の車線の維持、追突の回避、歩行者との接触防止のアシストなどを行うことができます。
その中でも最新のシステムが、65km/h以下で混雑したハイウェイなどを走っている場合にステアリング操作を部分的に引き受けてくれるトラフィック ジャム アシスト、緊急時に自動的に車両を停止させるエマージェンシーアシスト、そしてクロストラフィック アシスト リヤです。この機能は、駐車場からバックで退出するときなどに、後方の交通状況を監視するシステムです。
*本リリースは、ヨーロッパ仕様に基づくAUDI AG配信資料の翻訳版です。
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