調査報告書 2011年1月
File No.068

トヨタ スモールハイブリッド

※2011年1月20日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

トヨタ スモールHV 予想イラスト|ニューモデル速報
トヨタ FT-CHコンセプト|ニューモデル速報ホンダ フィットHV|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

予想発表時期2011年11月
●全長x全幅x全高:3800×1690×1500(mm)
●搭載エンジン:1.5L直4+モーター

トヨタが、好調フィットハイブリッドへ放つ刺客

2010年10月に発売されたホンダのフィットハイブリッド(写真右下)が好調だ。発売から約2週間で受注は2万台を超え、発表当時フィット全体の販売の7割強がハイブリッドとなったことは、記憶に新しい。

このフィットハイブリッドに市販ハイブリッドのパイオニア、トヨタが黙っていられるはずはない。File No.009でご紹介したヴィッツ級のハイブリッド専用車で巻き返しを図るべく、2011年11月の発表に向け、開発が進んでいる。

写真左は、スクープ班がキャッチした確定デザイン情報を基にイラスト化したものだ。そのスタイリングは、意外なほどオーソドックスにまとめられたことがわかる。もっとも特徴的なところは、クォーターピラー周辺の処理。グリーンハウスは後ろへいくに従って緩やかに内側に絞り込まれ、極端に言うと、真後ろからは凸形に見える姿になっている。

これは少しでも流線形に近づけることで、空力特性を向上させようという狙いによるもの。2010年のデトロイトショーで公開されたコンセプトカー、FT-CH(写真右上)にも同様のデザインが施されていた。あまり過激にやると後席空間が犠牲になるので、スモールハイブリッドでは穏健な処理となっているが、Cd値の目標は0.27というから効果は発揮されるはず。

搭載されるハイブリッドシステムは、先代プリウスのTHS-IIの改良版が予定されている。車体が小さくて軽いので、性能的には十分であり、量産実績も豊富なので生産コストが抑制できると判断されたようだ。エンジンは新開発の1.5Lアトキンソンサイクルが用意され、10・15モード燃費は44km/L、実用燃費でも30km/Lの実現を目指しているという。

以上