シビック▲新車の受注停止が発表されたホンダ 新型シビックですが、中古車市場に目を向ければ選択肢はあります! 狙い目はどこにあるのでしょうか?

新型シビックが受注停止……でも大丈夫!

2023年3月6日、ホンダは新型シビックの受注を一時停止すると発表しました。

ホンダ公式サイトによると、「慢性的な半導体部品の供給不足」が影響しているらしく、2023年4月13日現在も受注は再開されていません。

対象モデルはガソリンモデルとe:HEVおよびタイプR。つまり、すべての新型シビックが受注停止となり、「ご注文一時停止」が解除される時期は未定という状況です。

「……となると、いつやってくるかもわからない受注再開を待つしかないのか?」と落ち込むところですが、中古車という選択肢が残されています。しかも、流通量は約100台!

そこでこの記事では、新型シビックのモデル概要を振り返るとともに、現在の中古車状況を見ていきましょう。
 

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ホンダ シビック(現行型)×全国
 

【モデル概要】上品なイメージに生まれ変わったハッチバック

まずはシビックの歴史についておさらい!

まずはシビックがどのような歴史をたどってきたモデルなのか、簡単におさらいしておきましょう。

初代シビックはホンダの世界戦略車として開発され、1972年に発売がスタート。いわゆるコンパクトな大衆モデルで、世界のあらゆる都市で便利に使えるベーシックカーであることがシビックの立ち位置でした。
 

シビック ▲1991年9月に登場したEG型(スポーツシビック)。SiR、SiR IIに搭載される1.6L DOHC VTECは最高出力170psに達した

そんなシビックは変幻自在なモデルとしても知られています。時代の求めに応じて3ドア&5ドアハッチバック、セダン、ステーションワゴン、クーペなど、様々なボディタイプが登場。

さらに、買い物などに便利な低燃費の実用モデルから、リッター100馬力に達するスポーツエンジン搭載車まで、バリエーション豊かなラインナップも特徴でした。

そして、2001年にホンダの新しいベーシックカーとして初代フィットが登場すると、シビックはボディサイズを拡大した上でプレミアム感も増した、上級モデルに生まれ変わったのです。

ところが日本ではだんだんと販売台数が減少。そのため通算9代目となるモデルは日本で発売されず、2015年にグローバルで販売がスタートした通算10代目も最初は日本で発売されませんでした。ですが、2017年9月に日本導入されることになり、ハッチバック、セダン、そしてタイプRが用意されました。
 

シビック ▲日本市場への復活を果たした先代シビック。写真はハッチバックモデル

新型シビックはどんな車?

そして、2021年9月に登場した現行シビックが登場。ボディタイプは、ハッチバックのみになります。

先代がスポーティさを強調したアグレッシブなデザインだったのに対し、現行型は上品なイメージに生まれ変わりました。ボディサイズは全長4550mm×全幅1800mm×全高1415mmと、堂々としたものに。
 

シビック ▲現行型はバックドアが大きく傾斜したファストバックスタイルを採用

インテリアは不要な造形を排除し、シンプルで高級感のあるデザインになりました。

目を引くのがインパネからエアコン吹出口まで幅広い面積で採用されているハニカム柄。その中から伸びるエアコン吹出口の調整レバーはしっかりとした操作感で、細部にまで高級感が与えられていることが伝わってきます。
 

シビック ▲シビックのシンプルな造形のインテリア

デビュー時はガソリンモデルのみの設定で、1.5L直噴VTECターボは最高出力134kW(182ps)、最大トルク240N・m(24.5kgm)を発揮します。

シビックならではのスポーツ走行に対するこだわりを感じさせるのは、CVTだけでなく6速MTもラインナップされたことです。発売開始1ヵ月の受注状況発表によると、約35%の方がMTモデルを選んでいるとのことで、いかにシビックに対してスポーティさを求めるユーザーが多いかがわかります。
 

シビック ▲ドアミラーやアッパーグリルをブラックにして差別化を図ったシビックe:HEV

2022年6月には、ホンダ独自のハイブリッドシステムであるe:HEVを搭載したシビックe:HEVがラインナップ。

2L直噴エンジンに軽量化と高出力化が施されたハイブリッドユニットが組み合わされたこのシステムは「スポーツe:HEV」と名付けられ、バッテリーモジュールも重量あたりエネルギー密度が高められています。

内外装は専用デザインが取り入れられており、ブラックに塗られたミラーやフロントアッパーグリルにより上質なイメージが強調されています。インテリアでは専用のデジタルグラフィックメーターによりスポーティさを高めつつ、エネルギー回生や加速状況などがひと目でわかるようにデザインされました。

そしてe:HEVはドライブモードセレクトにパワートレインやステアリング、メーターを個別に設定できる「インディビジュアルモード」を新設定。ドライバーの好みに合わせた調整ができるようにされました。
 

 

【中古車速報】まだプレミア相場化しておらず、ほとんどがディーラーの試乗車アップ!

現行型シビックの中古車は約100台流通、価格帯は230万~400万円となっています。

パワートレイン別に見てみると、ガソリン車は約85台流通しており価格帯は230万~350万円。遅れて登場したe:HEVは15台と少なく、価格帯は380万~400万円で、ほぼすべての中古車が正規ディーラーの試乗車アップになります。
 

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シビックの新車価格はエントリーグレードのLXが319.0万円、上級グレードのEXが353.98万円、e:HEVが394.02万円。これを考えると、受注停止状態になり中古車に注目が集まっているとはいえ、現段階ではプレミア相場になっていないことがわかります。
 

シビック ▲試乗車だったものが中古車市場に出ている現在、まだシビックe:HEVの中古車価格が落ち着いている。今が絶好の狙い目!

ただ、この状態もいつまで続くかわかりません。特に納期に時間がかかる人気モデルでは、ハイブリッド車の方がプレミア相場になりやすい傾向に。

現在はディーラーが扱う中古車のみ流通しているので新車と同程度の価格で販売されていますが、今後一般の中古車販売店が扱うようになると、需要と供給のバランスで相場が跳ね上がる可能性も否定できません。

e:HEVモデルが欲しい人は、試乗車が残っている今のうちにチェックすることをオススメします!
 

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ホンダ シビック(現行型)×e:HEV×全国

なるべくコストを抑えて現行型シビックを手に入れたいなら、ガソリン車狙いで。中古車はエントリーグレードのLXが25台、EXが60台ほど流通しています。
 

シビック ▲シビックLXのインテリア。センターのシート地がファブリックになるなどEXとの違いはあるものの、快適装備は満足できるものが備わっている

とことん価格にこだわりたい人は、LXの中古車を中心に探してみましょう。エントリーグレードといってもオートエアコンをはじめ十分な快適装備が備わります。

走行距離1万km以下と良コンディションが期待できそうな物件も、支払い総額260万円程度で見つけることができ、お買い得と言えそうです。
 

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ホンダ シビック(現行型)×LX×全国

より豪華なモデルが欲しいなら、EXがオススメ。エクステリアではLEDフォグライトやコーナリングランプ、インテリアではパワーシートやBOSEプレミアムサウンドシステムなどが備わるので、満足度はかなり高いはずです。
 

シビック ▲EXには12スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムが備わる。サウンドにこだわりたいなら要チェックだ

新型シビックの中古車の中で最も掲載台数が多いのがEXで、支払総額300万円程度でディーラーの試乗車アップの物件などがヒットします。

LXよりは少し高めになりますが、EXの新車時車両本体価格が354万円だったことを考えると、かなりお買い得と言えそうです。
 

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ホンダ シビック(現行型)×EX×全国

そしてシビックといえば、「MTで乗りたい」という人も多いはず。現状、MTの中古車は5台ほどしか流通しておらず、価格帯は280万~330万円になります。グレードはほとんどがEXでした。
 

シビック ▲MTが設定されているシビック。中古車でもMTを探したいという人も多いはずだが、現状はまだ流通量が極めて少ない

他のモデルに比べるとMTを選ぶ人が多いモデルとはいえ、流通台数はごくわずか。

ただし、走行1万km台のものが中心なのは嬉しいポイントです。一般的にMTの中古車はAT&CVT車より希少価値が高いため中古車の値落ち速度はゆっくりな傾向があり、場合によっては相場が上昇するケースもあります。

それを考えると今はかなり条件がいいと言えそうですが、前述のとおり掲載台数がかなり限られているため、見つけたら即決するくらいの気持ちが必要です。
 

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ホンダ シビック(現行型)×MT×全国

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※記事内の情報は2023年4月9日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/ホンダ、尾形和美

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL