ダイハツ ミライース

購入時の費用を抑えつつ、予防安全装備だけは譲りたくない方へ

とにかくお手頃価格で、でも最低限の予防安全機能は付いている軽自動車が欲しい。

そんな方にぜひチェックしていただきたいのが、ダイハツ ミライース(初代)だ。

まずは、ずばり総額70万円以下で買える中古の軽自動車で、当面経年劣化による故障の心配が少なく安心して乗れるであろう、「年式5年落ち以内」「走行距離5万km以下」に絞って探してみる。

すると軽の中でも、この初代ミライースの他、スズキ アルト(現行型)や日産 モコ(3代目)といった、ごくシンプルなタイプの車種に絞り込まれる。

そこで、「シンプルってなんにも付いてないってことじゃないの? 」とお思いでしたら心配ご無用。

これらの車種の中でも特に初代ミライースをオススメしたい最大のポイントこそ、総額70万円の圏内であっても、予防安全装備「スマートアシスト」搭載物件が多数流通しているという点なのである。

ダイハツ ミライース▲こちらはボディカラーがピンクのモデル。他にもレッドやパールホワイトなど、カラーバリエーションも豊富

「スマートアシスト」とは、ダイハツの予防安全機能の総称。

衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、VSC&TRC(横滑り制御機能・タイヤ空転制御機能)が含まれる。

車体自体のトラブルを避けつつ、事故被害のリスクを下げてこそ「安心して乗れる」というもの。

その要求に応えられる、そこそこ新しく、予防安全装備搭載車で、しかもお手頃価格で入手可能な車こそが、初代ミライースなのだ。

低燃費だから維持費も抑えられる!

あらためて初代ミライースがどんな車かおさらいしよう。

低燃費の雄であるスズキ アルトの市場をえぐるべく、ダイハツが「ハイブリッド並みの低燃費をハイブリッドの半額の車両価格で」という商品コンセプトで開発した刺客。

「イース」とは「e:S(Energy Saving)テクノロジー」の意で、安全性を確保したうえで徹底的な軽量化を図っている。

ダイハツ ミライース

7km/hを下回るとエンジンを停止する「エコアイドル」や、減速時にエネルギーの回生を図る「エコ発電制御」を採用。

その結果、稼ぎ出す燃費は2014年7月のマイナーチェンジ以降では、FFモデルがJC08モードで35.2km/L、4WDでも32.2km/Lと超低燃費。

低燃費は財布にやさしく、地球にもやさしい。いわばお財布にも地球の未来にも安心感を与えてくれる。

お金はあまりかけずに、安心して乗れる日常の足をお探しの方に広くオススメしたい「安価良品」。それが、初代ミライースなのだ。

ダイハツ ミライース▲本体価格と維持費が抑えられ、にも関わらず安全性能がしっかりしているところが、初代ミライースのオススメポイント

狙い目は、グレード名に「SA」が付いているモデル

支払総額70万円以下で、かつ「年式2015年以降」「走行距離5万km以内」という状態の良い可能性が高い物件に絞っても、2020年8月4日の執筆時には240台前後流通している。

その中でも安全装備搭載物件を選ぶなら、「X“SA”」「G“SA”」などグレード名に「SA」が付いたものを探そう。ちなみに、「SA」とは、「スマートアシスト」の意だ。

中でも、装備の充実した最上級グレード「G“SA”」は特にオススメ。

ただし、流通台数は1桁台と限られている。もしも気になるようなら早めに検討を進めてほしい。

▼検索条件

ダイハツ ミライース(初代)× 支払総額70万円以下 × グレード「G“SA”」 × 全国

▼検索条件

ダイハツ ミライース(初代)× 支払総額70万円以下 × 全国

カーセンサー9月号(2020年7月18日発売号)では、総額100万円以下で手に入るオススメ軽自動車を20モデル紹介している。

日刊カーセンサー

今回紹介した初代ミライース以外にも、今買いな厳選軽自動車をピックアップしているので、こちらも合わせてチェックしてほしい。

text/竹井あきら、photo/ダイハツ、奥隅圭之
竹井あきら

自動車ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。