絶滅危惧車の初代グランドチェロキーで、昔ながらのSUV感覚を味わうべし!
2018/08/19
重機のような操作感のSUV
1992年、デトロイトで披露されたグランドチェロキーは、フォード エクスプローラーの対抗馬として投入された“ミッドサイズ”SUV。アメリカでは、このクラスでもミッドサイズなのだ。
SUVの新時代を感じさせるモノコックボディを搭載し、セダン感覚で運転できることが主眼に置かれている。オンデマンド・クォドラトラック・フルタイム4WDと呼ばれる、路面状況に応じて最適なトルク配分を行うシステムを搭載。
サスペンションのストロークは大きめで、どんな路面でもフラットライドを確保することで快適に走れることを目指している。ただ、昨今のSUVと比較すると、ボディロールは大きめでSUVであることを意識させられるのは古いゆえに致し方ないだろう。
また、セダン感覚で運転できることと悪路走破性を確保した妥協の表れ、だったのかもしれない。今となっては、それも味わいとして楽しむことができる。
上級車という触れ込みなのにちょっと無骨で、まるで重機を操っているかのような感覚を味わえる。そういう点では昔ながらのSUVで、今となってはノスタルジックとも言える。
グランドチェロキーのルーツは面白い。開発自体はジープで有名なAMC(アメリカン・モーターズ・コーポレーション)時代に始まり、その後、AMCがクライスラーに買収された。そして、クライスラーのミニバン構成見直しに伴い、投入時期が遅れることになった。
日本デビューは1993年からで、4L 直6エンジンと5.2L V8エンジンを搭載してきた。グランドチェロキーに似合うのは、低速トルクたっぷりのV8エンジンだと個人的には思っている。
ただ、残念ながら2018年8月17日現在、V8エンジン搭載車はカーセンサーnetに1台も掲載されていない。しかし直6モデルは3台掲載されており、おおむね総額50万円以内で狙える。
ちょっと乱暴な言い方だが、昨今のSUVは乗り味がどんどん均一化しつつある。従来、SUVが目指してきたセダン感覚が具現化されつつあるなか、グランドチェロキーは今となってはノスタルジックな乗り味がたまらない。
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