▲存在感あふれるスタイリングや優れた快適性・走行性能により、初代、2代目モデルとも高い評価を得てきた日産の最高級ミニバン エルグランド
▲存在感あふれるスタイリングや優れた快適性・走行性能により、初代、2代目モデルとも高い評価を得てきた日産の最高級ミニバン エルグランド

日本独特!? 『高級ミニバン』という贅沢

日本が生み出した文化と言っても過言ではない「ミニバン」というカテゴリ。その中でも『高級ミニバン』と位置付けられるものは、各メーカーでも確立されたブランドを形成しているのではないでしょうか。国産ならではの手厚すぎるVIP感から、このジャンルの虜になっているファンは少なくありません。例えば、トヨタ ヴェルファイアやホンダ オデッセイ。そして、今回ご紹介する日産 エルグランドもその1台です。

もちろん、高級と確言してしまっているからには、お値段もなかなか。新車価格だと、300万円台後半がデフォルトでしょうか……。そんなVIPカーのVIPさはそのままに、100万円以上もお安く買えるとしたら、すごくお得ですよね。今、中古のエルグランドにそのお得時期が訪れています。

日産 エルグランドが、高級なのにお安いワケ

さて、「安いものには理由がある」のが当たり前ですが、エルグランドが安い理由を探ってみましょう。そもそも全体の平均価格が下落を続けている原因は、低年式・多走行の低価格車の割合が高いことにあります。つまり、ただ安いものを選ぶと、古い年式で装備に不満があったり、かなり使い古されたものであったりと、VIPさまで下落してしまっている可能性があります。

VIPさを担保しつつも安いと感じていただける良コスパラインは、現行モデルの2010年式。球数が多く、質の良い物件も揃っていますが、ビッグマイナーチェンジ前ということで安値が付いています。その中からよりVIPさを担保する、という意味でひとつの目安は、走行距離8万km以下の物件。この走行距離で総額200万円前後のものであれば、高い買い得感を得ることができるはずです。お探しの際は、ぜひ試してみてください。

他の高級ミニバンとエルグランドの違い

ところで、この現行エルグランドとはどんな車かご存じでしょうか?

モデル自体は3代目。2010年に登場しました。競合ミニバンと比較して特出すべきは、快適性です。

現行型の場合、7人乗りと8人乗りのタイプがありますが、どちらもとにかくシート設計が秀逸。中でも、7人乗りタイプの場合だと、助手席シートと2列目シートに採用されているオットマン(足置き)が大きな特徴です。前から引き出すタイプではなく着座面と一体になっているタイプなので、シートクッション全体で身体を支え、圧力を分散してくれます。しかも、3席同時使用も可能。狭さも感じません。背もたれ中腹の角度が調節できる、シートバック中折れ機能も大きなポイントです。

これらの装備は、それぞれ人間工学に基づいて開発されたものなので、長時間のドライブになればなるほど、驚くほど疲れのない感覚を味わえるはず。また、グレードによっては搭載されているシートヒーターも、人間の生理学特性に基づいて温める場所が選ばれているので、即暖性と持続性はピカイチです。

8人乗りタイプの場合、2列目シートにオットマンはありませんが、大型アームレストなどにより、キャプテンシートのような包まれ感と快適性はしっかり保証されています。

▲助手席オットマン。もちろん、シートの質感もリッチです ▲助手席オットマン。もちろん、シートの質感もリッチです
▲シートバック中折れ機能付きの2列目シート。社長の送迎車などでも頻繁に利用されている理由が分りますね ▲シートバック中折れ機能付きの2列目シート。社長の送迎車などでも頻繁に利用されている理由が分りますね

ちなみに、今回オススメした2010年式のモデルからビッグマイナーチェンジした最新式のもの(2014年1月以降生産)だと、収納や低床設計など、さらに違った快適性が向上しているので、お財布に余裕がある方は、そちらも要チェック。筆者個人的には、フロントグリルのデザインがかなり違ってくるので、その好みで選ぶのもオススメです。ぜひ、ご参考に。

▲ビッグマイナーチェンジ前のフロントグリル ▲ビッグマイナーチェンジ前のフロントグリル
▲ビッグマイナーチェンジ後のフロントグリル。かなり大きなデザインになっています ▲ビッグマイナーチェンジ後のフロントグリル。かなり大きなデザインになっています
text/編集部
photo/日産自動車、尾形和美