排気量2L超のオープンカーだからこそ味わえる「日常の非日常」
カテゴリー: 特選車
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2014/11/19
排気量2Lオーバーのオープンカーは「最高の贅沢」!?
旧型フェアレディZロードスターは電動式ソフトトップ。オープン機構は1レバー3ロック式が採用され、約20秒で開閉します
旧型フェアレディZロードスターのインパネ。3連メーターがドライバーに向いており、コックピット感があります
旧型Z4はソフトトップです。ソフトトップはメタルトップよりも軽いゆえに、“頭上に重さ”を感じさせない素直な動きが味わえます
現行Z4はメタルトップが採用されています。センターコンソールにあるスイッチで操作でき、開閉は約20秒間で完了します
現行Z4のインパネ。旧型から大きくは変わっていませんが、内外装ともに高級車然とした“洗練度”が増しています
オープンカーで味わう非日常
オープンカーの魅力は、なんといっても非日常的なドライブシーンでしょう。屋根を開けて走ると、今まで気づかなかった街の風景や、街路樹に咲く花の香り、走る場所で温度が違うことなどに気づかされます。
マツダ ロードスターの新型が発表され、歴代ロードスターにも注目が集まっていますが、今回は排気量2L超の車に目をつけました。そこでオススメしたいのが日産 フェアレディZロードスター(旧型)とBMW Z4(旧型/現行型)。カーセンサーアフター保証対象車が総額300万円以下で狙え、モノによっては100万円台前半から手に入れることができます。
そもそもオープンカーは贅沢な存在です。日常の足として使う人もいらっしゃるでしょうが、基本は「遊び」が目的の車です。それに大排気量エンジンが加わることで、より彩りを与えてくれます。グイグイ進むパワフルさが前述の「非日常」に走りという要素を加え、楽しさ倍増です。
とはいえ、2人乗りとて実用性が皆無なわけではありません。ちょっとした旅行に使えるだけのトランクを両車とも備えています。
国産オープンの大排気量モデルは希少!
フェアレディZロードスターはその名のとおり、フェアレディZのオープンモデルです。3.5L V6エンジンは必要十分なパワーを発揮してくれます。スポーツカー然とした走りを満喫するのもイイですが、大排気量ゆえの太いトルクを生かして“流す”ように走ることを得意とします。
意外に3.5Lもの排気量をもつオープンモデルは少なく、特に国産の新車では現行型フェアレディZロードスター(3.7L)だけとなってしまいました。輸入車では3.5Lクラスのオープンカーの選択肢は様々用意されていますが、フェアレディZロードスターと比べると新車時価格は高額。もちろん中古車相場も同様です。
しかし、旧型フェアレディZロードスターならカーセンサーアフター保証対象車であっても100万円台から狙えます(2014年11月12日現在)。中古車相場は直近3ヵ月で約140万円から約133万円まで下落。お手頃にはなっていますが、旧型はモデル全体でも約62台しかカーセンサーnetに掲載されていないので、台数の少なさが車選びの一番のネックになるかもしれません。
Z4なら300万円以下で現行型も購入圏内!
さて「輸入車の大排気量オープンは価格が高い」と言いましたが、BMW Z4なら旧型が200万円台前半から、現行型が総額200万円台後半から購入できます。というよりも、「輸入車」で、「カーセンサーアフター保証の対象」で、しかも「総額300万円以下」のオープンカーはZ4ぐらいしかないというのが実情です。
旧型は2003年、現行型は2009年にデビュー。最大の違いは旧型は屋根が幌で、現行型はハードトップという点です。原稿執筆時点で狙えるZ4はいずれも2.5L直6エンジンを搭載したものでした。コンパクトなボディゆえに、2.5Lという排気量でも十二分にそのトルク感を満喫できます。キッチリ、カッチリ、ドライバーと車の一体感が味わえるのはBMWならではでしょう。
現在の平均車両価格は旧型が約131万円、現行型が約355万円で、相場的には若干の値上がり傾向にあります。とはいえ、気にするほどの動きではないので、予算と好みで選べばイイでしょう。
いずれの車でも、ワインディングを走るもよし、街乗りするもよし、車の屋根が開くだけで「日常の非日常」を味わえます。現在では移動手段のひとつとなりがちな車ですが、大排気量オープンに乗ると、これまでとは違った楽しさを発見できると思いますよ。
※プランでCSA保証を付けた場合、総額300万円を超える場合があります