▲今も昔も人々を魅了する星空。とはいえずっと空を見上げていると首が悲鳴を上げてしまいます。そんなとき、もし4人乗りのオープンカーを持っていたら…… ▲今も昔も人々を魅了する星空。とはいえずっと空を見上げていると首が悲鳴を上げてしまいます。そんなとき、もし4人乗りのオープンカーを持っていたら……

ちょっとぜいたくな星空の眺め方、それはオープンカーでの天体観測

夜空に輝く星空。夜の帳に繰り出して、一晩中、ただただ星を眺めるというのもなかなか素敵な時間の過ごし方です。今年も日食や流星群、天体直列など、いくつもの天体ショーが繰り広げられていますが、みなさんはどこから夜空を眺めていますか? 自宅? 公園のベンチ?

星空を眺める場所として実はオススメなのが車。どこへでも移動できることに加え、地面に寝そべって服が汚れたり、荷物の置き場に困る心配もナシ。快適に星を眺めるのに最適です。

星空を車から眺めるとなれば屋根が邪魔にならないオープンカーがオススメですが、一つポイントがあります。それは2シーターではなく4シーターであること。要は運転席と助手席だけでなく、その後ろにも座席があるということです。

なぜかというと、前席を倒して寝そべりながら星空が眺められるからです。2シーターのオープンカーは基本的にシートを大きくリクライニングすることができず、座りながら星を眺めることになります。シートが大きく後ろに倒せる(リクライニングできる)4シーターのオープンカーなら、車内であおむけになりながら夜空が見渡せるわけです。

今回は、そんな4シーターオープンカーをご紹介します。オープンカーといえど日頃の使い勝手は普通の車と変わりありませんから、身構えることなくチェックしてみてくださいね。
 

輸入車の大定番、ゴルフがベースのオープンカー

▲オープンモデルというと派手なデザインの車が多いのですが、イオスは乗る人を選ばないスタイリング。オープンカーは屋根を開けた状態ではトランクの容量が小さくなり、実用面で不便なこともあるのですが、こちらは約200Lの容量を確保(屋根を閉めた状態では380L)しています ▲オープンモデルというと派手なデザインの車が多いのですが、イオスは乗る人を選ばないスタイリング。オープンカーは屋根を開けた状態ではトランクの容量が小さくなり、実用面で不便なこともあるのですが、こちらは約200Lの容量を確保(屋根を閉めた状態では380L)しています

トップバッターはフォルクスワーゲン イオス。2006年登場の車です。ベースとなるのはハッチバックの大定番、ゴルフ。ドアは2枚と、屋根を閉めた状態ではクーぺスタイルです。とはいえ後席のスペースも余裕があり、決してオマケではありません。普段は4人乗りの普通の車として、そして夜は2人で天体観測へ繰り出せる使い勝手抜群の車です。

流通台数は20台半ばと少な目。価格にはばらつきがありますが、安いものだと100万円台前半から狙うことができます。ボリュームゾーンは総額170万円台です。
 

家族を乗せても安心なオープンモデル

▲ボルボ唯一のオープンモデルがC70カブリオレ。こちらは2006年に登場した2代目。モデル途中の2010年のマイナーチェンジ(MC)以降はフロントのデザインが変更されています。写真はMC前のもの ▲ボルボ唯一のオープンモデルがC70カブリオレ。こちらは2006年に登場した2代目。モデル途中の2010年のマイナーチェンジ(MC)以降はフロントのデザインが変更されています。写真はMC前のもの

スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ。安全性にこだわりを持ち、質実剛健というイメージのあるメーカーですが、オープンモデルをラインナップしていた時期があったんです。2012年と比較的最近まで新車で販売されていたのがそのオープンモデル、C70カブリオレ。

流通台数は20台前半とこちらも少な目。価格もやはりバラついているのですが、本革シートなどを装備するラグジュアリーパッケージが総額200万円台、それ以外は総額100万円台半ばが中心となっています。
 

個性派ぞろいのオープンカーの中でも一際強烈なキャラクター

▲シトロエンのコンパクトハッチバック、C3をベースにしたオープンタイプがC3プルリエル。「プルリエル」というのはフランス語で「複数」という意味で、たくさんのボディスタイルを楽しめることに由来します ▲シトロエンのコンパクトハッチバック、C3をベースにしたオープンタイプがC3プルリエル。「プルリエル」というのはフランス語で「複数」という意味で、たくさんのボディスタイルを楽しめることに由来します

ラストはシトロエン C3プルリエル。この車、屋根の開け方、というか分解の仕方がたくさんあります。まるで模型のようにいろいろな部分を取り外すことができるんです。1つ目はキャンバストップ(要は幌です)をただ後ろへと畳み、側面はそのままに屋根だけを開けたスタイル。さらにそこからリアの窓を外したり、側面の窓を囲っているサイドアーチを外したりすることが可能で、さながらプラモデルのようです。

星空を見る前に、オープンスタイルにすること自体を楽しむ、なかなか酔狂な車です。 流通台数は約10台。なかなか珍しい車です。価格は総額70万円ほどから探すことができ、一風変わったモデルながら2ケタで十分手に入ります。

……と、以上のように4シーターオープンをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。秋の夜空をあなただけの特等席から、優雅に眺めてみてください。きっと時間の流れがゆっくりな、特別な夜になりますよ。
 

text/編集部
photo/photolibrary、フォルクスワーゲングループジャパン、ボルボ、シトロエン