デザインとおいしさで選ぶ最良のクーペはコレだ!
車はカッコが命、と言い切るつもりはありませんが、車選びにおいて、スタイリングは重要なウエイトを占めると思います。どんなに中身が良い車でも、「どうもカッコがねぇ」で敬遠するという方もいらっしゃることでしょう。それだけスタイルは大切なワケですが、その方面で秀でていると言われるのがイタリア。なかでもフェラーリの美しいスタイリングは誰もが認めるところです。

しかし、スーパーカーでもあるフェラーリは、おいそれと買えるものではありません。じゃあ何だ、と。イタリアの車はフェラーリだけじゃありません。みなさん、フェラーリの生みの親とも言えるアルファロメオを忘れてはいませんか? ご存じの方もいらっしゃると思いますが、フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリは、アルファロメオのレーシングドライバーだったんです。
アルファロメオ アルファGT 走り(フロント)|おいしい中古車 アルファロメオ アルファGT 走り(リア)|おいしい中古車
↑ベースは今となっては旧型となるアルファ156だが、ベルトーネの手によるスタイリングにより、洗練されたラグジュアリィクーペに生まれ変わっている(左右)
そんなわけで、今回のおいしい中古車は、情熱の国イタリアが生んだラグジュアリィクーペ、アルファGTをご紹介します。日本でアルファというと、セダンの156、ハッチバックの147が有名ですが、クーペも存在しているのです。

日本でアルファGTが登場したのは2004年の6月。アルファ156をベースに、ベルトーネ社との共同作業で作られています。そのデザインは超個性的。国産車でもしこのようなデザインを出そうとしたら、まず間違いなく上司の決済が下りず、市販されることはないでしょう。車に個性を求める人にはうってつけの車と言えます。

スタイルだけじゃない、装備と快適性も優秀
だからと言って、スタイルだけというわけではありません。中身もしっかり充実しています。エンジンは、パンチの利いた2Lの直4とトルク感たっぷりの3.2LのV6。2Lには5速のセレスピードが、3.2Lには6MTが搭載されています。

セレスピードとは、AT限定免許でも運転できる2ペダルMTのこと。
CITYモードにすれば、アクセルを踏んでいるだけで勝手にシフトアップしてくれます。もちろんシフトノブやハンドル裏のパドルを使えば、任意のタイミングでのシフトチェンジも可能です。シフトチェンジにかかる時間はVWのDSG並みとはいきませんが、電光石火のシフトダウンは感涙もの。4→3→2とシフトダウンする際には、“フォン・フォゥーン”と回転数を合わせるブリッピングが入り、これがまた最高に気持ちいいんです。

構造的にはMTなので、ATのようなトルコンスリップもありません。「MTがいいけど渋滞のことを考えると…」という人はセレスピードが断然オススメです。
アルファロメオ アルファGT インパネ|おいしい中古車 アルファロメオ アルファGT エンジン|おいしい中古車 アルファロメオ アルファGT ベルトーネ エンブレム|おいしい中古車
↑スポーティさと高級感を併せ持ったインパネ(左) 2Lは166ps、3.2Lは240psをそれぞれ発生する(中) ボディサイドにはベルトーネのエンブレムが入る(右)
走りのほうはこれくらいにして、装備の見てみましょう。これがかなりの豪華装備。クルーズコントロールをはじめ、BOSEサウンドシステム、CDチェンジャー、デュアルゾーン式フルオートエアコンなどが標準装備されています。安全面に関しても、6エアバッグやVDC、ASRなどが奢られており、スタイルや性能だけでなく、装備の面でも非常に高いレベルにあるのです。

それもそのはず、アルファGTの新車時価格は、2Lのセレスピードで439万円もしていたんです。それが今いくらで購入できるかというと、走行5万kmで修復歴なしの最安値物件が149万円。新車時の1/3近い価格で売られているのです。これは知名度が大きく関係していると思われますが、だからこそチャンスなのです。半面タマ数が極端に少ないので、気になった方はさっそくチェックしてみてください。

Text/金子剛士

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