現行のスリーポインテッドが100万円台に!
一般的になってきたとは言え、スリーポインテッドスターがステイタスの象徴であることに変わりはありません。それはAクラスやBクラスといったエントリーモデルが市場に投入された今でも変わらない、普遍的なものと言えます。

ということで、勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、今回のおいしい中古車はM・ベンツをご紹介します。紹介するのは、ミディアムクラスと呼ばれた時代から、世界の自動車のスタンダードと言われてきたEクラス。この現行型Eクラスが、今とってもおいしい状況なんですよ。
M・ベンツ Eクラス 走り(フロント)|おいしい中古車 M・ベンツ Eクラス 走り(リア)|おいしい中古車
↑丸目4灯のフロントマスクは従来型から継いだものの、スポーティ感の増したスタイルとなった。M・ベンツならではのエレガンスさはもちろん健在(左右)
例えば現在最安値で売られている物件は、なんと158万円。走行距離は10.9万kmとそこそこ走っていますが、修復歴はありません。グレードはV8の5Lを搭載したE500アバンギャルド。しかもマルチファンクションコントローラー(ナビ+オーディオ)、本革、サンルーフの3点セットを装備しています。

ちなみに、オプションを除いた新車時価格は870万円。とすると上記の物件は712万円引き。712万円引きって、売れ残りの新築分譲マンションじゃないんですから…。言っておきますが、これは現行型のEクラスなんですよ?あのM・ベンツなんですよ?

200万円台前半で走行距離の少ない物件も
という驚きの物件を紹介した後ですが、Eクラスがどのような車かご説明しましょう。デビューしたのは2002年の6月。旧型(W210)の丸目4灯のマスクを受け継ぎながらも、より洗練されたスポーティでエレガントなエクステリアとインテリアになりました。さらに電子制御のセンソトロニックブレーキを備えるなど、メルセデスならではの最新技術が数多く結集されています。

デビューから6年後の2006年の8月に大がかりなマイナーチェンジ(MC)が行われていますが、MC後の物件はまだまだお高いようで、まだおいしいとは言えません。

登場時のEクラスのエンジンバリエーションは、V6の2.6Lと3.2L、V8の5Lの3本立て。組み合わされるミッションは電子制御の5AT。100万円台後半から200万円台前半で狙えるのはこのあたりです。グレード名で言えば、E240、E320、E500シリーズになります。
M・ベンツ Eクラス インパネ|おいしい中古車 M・ベンツ Eクラス マルチファンクション コントローラー|おいしい中古車 M・ベンツ Eクラス エンジン|おいしい中古車
↑緩やかなカーブを描く、一体感のあるデザインのインパネ。マルチファンクションコントローラーも標準装備(左中) エンジンは3種類。写真はV6エンジン(右)
さて、そのEクラス。おいしいのは、やはり100万円台後半から200万円台前半で狙える2002年~2004年式のE240、E320、E500シリーズ。冒頭でご紹介したE500アバンギャルドは走行距離が10万kmを超えていましたが、200万円台前半まで頑張れば、走行5万km以下の物件が買えます。例えばE320アバンギャルド。走行距離3.6万kmの修復歴なしで、229万円。新車時価格は710万円なので、これでも新車時の1/3以下で買うことができます。

E500アバンギャルドの圧倒的なおいしさを取るか、はたまた走行距離の少ない物件を堅実に狙うか。それはあなた次第。どちらを選んでも、M・ベンツであることに変わりはないので、おいしいことに違いはありません。ステイタス性がありながらも、Sクラスのような“いかにも感”のないEクラス。現行型でこれほどおいしい車はありませんよ。

Text/金子剛士

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