トヨタRAV4▲無骨なスタイルがカッコ良く、オフロードなどでも頼もしい走破性を披露してくれるSUV。でも、魅力はそれだけじゃない!

SUVへの素朴な疑問に答えます

かつての四駆ブームを経て独自の進化を遂げ、現代の車を代表する人気ジャンルとしてすっかり根付いたSUV。でも、SUVってそもそもどんな車のこと? どんな種類があるの?

この記事では、そんなSUVに対する素朴な疑問に答えつつ、目的別にオススメのモデルを紹介する。

自分にぴったりのSUVはどれ? と悩んでいる人はぜひ参考にしてほしい。
 

 

SUVとは? どんな車? 素朴な疑問に答えます!

SUVとは「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の頭文字をとったもの。日本では「スポーツ向け多用途車」と訳されることが多いが、本来の意味からすれば「スポーツ用途向けの車」とする方が正しいだろう。

この場合の「スポーツ」は運動のことだけでなく、オフロード走行、アウトドア遊びを含めたアクティブな活動全般ということになる。

もともとは軍用車に起源をもつ本格オフロード車が次第に変化し、1960~1970年代にレジャー志向となっていった時代に、それらをひとくくりにする言葉としてアメリカで生まれた……というのが定説。

SUVのはっきりした定義はないものの、「一般的なセダン、クーペ、ステーションワゴンなどよりも車体床面が高く、オフロード車っぽい外観をもった車」全般に対して使われることが多い。

現代では本格オフロード車から乗用車をベースに車高を高くしたモデルまで、幅広い車種にSUVの呼称が用いられている。アクティブなライフスタイルを送る人にぴったりな車のカテゴリーと言えるだろう。
 

 

【SUVのサイズ】軽・コンパクト・ミドル・ラージに分かれる

SUVはボディサイズが様々あるが、大まかに「軽」「コンパクト」「ミドル」「ラージ」と4種類のクラスに分けることができる。

■軽SUV
軽SUVは、その名のとおり軽自動車のSUVだ。当然ボディサイズは軽自動車の規格で、全長3.4m以下×全幅1.48m以下×全高2m以下。排気量は660cc以下で、定員も4人以下となる。

特徴となるのは、アクティブなルックス。トールワゴンやスーパートールワゴンといった王道の軽自動車より最低地上高が高いのもポイントだ。

SUVの中では最小で、扱いやすさが最大の魅力。もちろん、メンテナンス費用や税金など維持費が安いのもアドバンテージだろう。

軽自動車なので価格はお手頃。装備も充実しており、アウトドアニーズを想定した車種も用意されている。ファーストSUVにももってこいだろう。
 

スズキ ジムニー(4代目) ▲軽自動車の「小さくて軽い」というメリットを、最大に生かして悪路走破性を向上させたスズキ ジムニー(4代目/JB64型)

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スズキ ジムニー(4代目/JB64型) × 全国
■コンパクトSUV

コンパクトSUVは普通乗用車で、サイズがおおむね全長4.5m未満×全幅1.8m未満のSUVが該当する。5ナンバー車(全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2m以下、排気量2000cc以下)や、3ナンバー車でも小さめサイズの車種までがこのクラスに入る。

小さくて軽いことは、悪路走破性、オンロードでの俊敏さ、燃費のうえでとても大きなメリットになる。乗車定員は4~5人が一般的。

サイズが小さいために小回りが利き、運転しやすいのも魅力。価格がリーズナブルなモデルも多い。パワーやサイズも必要十分であり、「ちょうどよいSUV」と言えるだろう。
 

トヨタ ライズ(現行型) ▲コンパクトクラスとは思えない迫力あるルックスのトヨタ ライズ(初代)

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トヨタ ライズ(初代) × 全国

■ミドルSUV
おおむね全長4.5m以上、全幅1.8m以上となると、このクラスにカテゴライズされることが多い。車内空間、とりわけ後席居住空間が広いのはミドルSUVの大きな特徴だ。3列シートを備えているモデルもある。

トレッドやホイールベースが長いことで走行安定性向上につながり、長距離ドライブも楽。荷室空間も広いので家族でのキャンプなどにも対応できる。

コンパクトSUVよりも最小回転半径は若干大きくなるが、それでも取り回しに苦労することは少ない……と優等生的なクラスだ。

売れ筋であることからバリエーションが豊富で、自分のライフスタイルに合う車種を見つけやすいのもメリットのひとつと言えるだろう。
 

マツダ CX-5(2代目) ▲人気ミドルクラスSUVの現行型CX-5。マツダらしい走りの良さに加えて、優れた悪路走破性も備えている

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マツダ CX-5(2代目) × 全国

■ラージSUV
全長5m以上、全幅1.9mに迫る、あるいはオーバーするボディサイズになってくると、ラージSUVの仲間入り。乗車定員は7~8人が大半で、中には大人が余裕をもって座れるスペースの3列目シートを備えている車種もある。

ボディサイズが大きい分、当然車体が重くなるが、その分を補って余りあるパワーユニットを搭載している車種が少なくない。

価格帯も高く、装備内容や内装の仕立ても豪華。取り回しや燃費などの面ではデメリットもあるが、おうようなドライビングフィール、広大な車内空間はラージSUVだけの特権。まさに大陸的スケールのSUVと言えるだろう。
 

トヨタ ランドクルーザー300(初代) ▲現行の300系トヨタ ランドクルーザー。居住空間の広さ、装備や内装の豪華さ、そして悪路走破性、どれをとってもトップクラス

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トヨタ ランドクルーザー300(初代) × 全国
 

【SUVのタイプ】クロカンとクロスオーバーに分かれる

最近のSUVは多様化しているために単純にタイプ分けすることは難しいが、大まかに「クロスカントリー(クロカン)」タイプ「クロスオーバー」タイプに分けて考えることはできる。それぞれの特徴は以下のとおりだ。

■クロカンタイプ
悪路走行に重きをおいて開発されたSUVのこと。大きく確保されたロードクリアランスと副変速機を備えた本格的な四輪駆動システム、大径タイヤなどを特色とする。

ボディ構造ではハシゴ型の骨格で支える「ラダーフレーム構造」がクロカンタイプの主流となっているが、車体全体で剛性を確保する「モノコック構造」で本格的な悪路走破性能を備えたモデルもある。

悪相走破性能が高い反面、オンロードでの俊敏性や乗り心地、燃費性能については悪化しやすい傾向にある。

かつてに比べると車種こそ少なくなったが、今でも無骨なスタイル、本格的な悪路走破性能にひかれてクロカンタイプを選ぶ人は多い。
 

メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目) ▲現行のメルセデス・ベンツ Gクラス。多くの人が憧れる高級クロカンSUVだ

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メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目) × 全国

■クロスオーバータイプ
セダンやクーペ、ステーションワゴン、ミニバンなど他のカテゴリーに属する車種をベースに、車高をアップ。オフロードテイストに仕上げたのがクロスオーバータイプだ。

現在では独自の進化を遂げ、ベース車をもたないオリジナルのクロスオーバーSUVが増えた。クロカンSUVのようなオフロード性能は期待できないものの、乗用車と近い感覚で乗れるのが魅力。高すぎず、低すぎない車高は、乗降性においても有利となる。
 

トヨタ ハリアー(4代目) ▲クーペライクな独特のフォルムをもつトヨタ ハリアー(4代目)。クロスオーバーSUVの先駆者でもある

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トヨタ ハリアー(4代目) × 全国

ここまでで現代のSUVに様々なサイズやタイプがあることは、ご理解いただけただろう。

ここからは使用目的に応じたSUVの選び方をガイド。加えて、オススメの車種も紹介していく。
 

 

【使い方別】SUVの選び方

では、いったいどのようなSUVを選ぶべきなのか? 答えは車の使い方によって異なる。そこで、「普段使い」「家族使い」「アウトドア」の3つの使い方に合ったSUV選びのポイントを紹介。自分のライフスタイルに当てはめながらチェックしてほしい。

普段使いなら燃費の良い軽・コンパクトSUV
近所の買い物から週末のドライブまで、日常の足としてSUVを使いたいなら、取り回しに困らない軽SUVやコンパクトSUVが適している。

タイプはクロスオーバーSUVがよいだろう。クロスオーバーSUVは基本的に乗り降りがしやすい。ボディが小さな車種ならなおさらだ。加えて、最小回転半径も小さく、運転も楽チンだ。

毎日乗る車だから、燃費性能も良いに越したことはない。軽SUVもコンパクトSUVも、低燃費な車種が多くて経済的だ
 

ダイハツ タフト(2代目) ▲軽SUVであっても、たまに遠出したり、舗装された山道や雪道を走ったりする程度であれば対応してくれる。こちらはダイハツ タフト(2代目・現行型)

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家族で使うなら3列シートを備えるSUV
家族や仲間みんなで乗る車としてSUVを選ぶ人も増えてきた。3世代家族の人、スポーツのチームメイトなどと一緒に乗るなら、3列シート車がベター。車種によっては2列目がベンチシートの7人乗りだけでなく、キャプテンシートの6人乗りも用意されている。

もちろん、大人数で乗るにはミニバンの方が適しているが、いつもフル乗車というわけではないなら「普段のドライバビリティを考えてSUVを選ぶ」という判断は合理的だろう。

ファミリーカーとして使うなら、クロカンタイプのような本格的なオフロード性能は必要ない。すると3列シートを備えたクロスオーバーSUVが理にかなっている。
 

ボルボ XC90(2代目) ▲SUVの7人乗り仕様は構造上、どうしても3列目が狭めとなる。ただ、子供なら快適に座れるし、大人でも短時間なら問題なしだ。写真はボルボ XC90(2代目・現行型)

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ボルボ XC90(2代目) × 全国

アウトドアで使うなら悪路走破性に優れたSUV
大自然の中にあるキャンプ場や砂浜、雪道などのアウトドアフィールドへとよく出かけるなら、悪路走破性に優れた車種が大前提。そうなるとクロカンSUVが第一候補だ。

泥濘地、深雪路といったオフロードにおける走破性は一線を画しているクロカンSUVなら、林道や専用コースなどで積極的にオフロード走行を楽しむ、という遊びにも応じられる。

一方で、高規格のキャンブ場など整備された未舗装路程度ならクロスオーバーSUVでも十分。ただし、優秀な4WDシステムを採用し、ある程度の最低地上高を確保していることは欠かせない条件となるだろう。
 

ランドローバー ディフェンダー(3代目) ▲アウトドアユースであっても、どのような道を走るのかによって求められる走行性能は異なる。写真はランドローバー ディフェンダー(3代目・現行型)

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普段使いにオススメのSUV5戦

まずは普段使いに向いたSUVを5つセレクト。軽SUVとコンパクトSUVの中でも個性と実用性を備えた車種をピックアップした。
 

 

1.スズキ ハスラー(2代目・現行型)

スズキ ハスラー(2代目) ▲2019年12月に登場した2代目ハスラー。ポップでレトロなデザインで人気を集めている

軽自動車のクロスオーバーSUVといえばハスラーが代表格。現行型の2代目は広い居住空間を確保しながらも、全高は1680mmとほどほどで、空気抵抗が少なく横揺れも抑えられている。パワートレインはターボ、ノンターボの2種類。いずれもモーターが走行をアシストするマイルドハイブリッドで、燃費性能はWLTCモードで20.8~25.0km/Lと良好だ。

装備も充実している。後席の背面と荷室フロアには、汚れや水分を拭き取りやすい素材を採用。取り外して丸洗いできる「防汚タイプ ラゲージアンダーボックス」も標準装備されており、汚れ物をそのまま積める。2022年5月以降の改良モデルでは、高速道路で前方を走る車を自動で追従する「ACC」が標準化されているのもうれしい(以前はターボ車のみ)。
 

新車時
車両価格
128万~197.2万円
中古車
掲載台数
3036台
中古車
車両平均価格
156.2万円
中古車
支払総額帯
88.9万~329.9万円
新車時
車両価格
128万~197.2万円
中古車
掲載台数
3036台
中古車
車両平均価格
156.2万円
中古車
支払総額帯
88.9万~329.9万円

※掲載情報2024年7月5日時点(以下同)
※中古車に関する情報はカーセンサーネットより抽出(以下同)

 

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2.ダイハツ ロッキー(2代目・現行型)

ダイハツ ロッキー(現行型) ▲2019年に登場した2代目ロッキー。初代ライズと兄弟車で性能もほぼ同じだが、車両価格は新車も中古車もわずかにリーズナブル

コンパクトSUVでオススメしたい車種の筆頭は2代目ロッキー。全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmと、ボディサイズは5ナンバーに収まるミニマルさで、普段使いしやすい。

パワーユニットも経済的。特に、1.2Lガソリンエンジンで発電してモーターで走る「e-SMART HYBRID」は好燃費で、WLTCモードで28.0km/Lを達成している。ハイブリッド車はFFのみの設定だが、日常の範囲なら問題にならないはずだ。
 

新車時
車両価格
166.7万~242.2万円
中古車
掲載台数
820台
中古車
車両平均価格
203.6万円
中古車
支払総額帯
138万~287.4万円
新車時
車両価格
166.7万~242.2万円
中古車
掲載台数
820台
中古車
車両平均価格
203.6万円
中古車
支払総額帯
138万~287.4万円

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3.ホンダ ヴェゼル(2代目・現行型)

ホンダ ヴェゼル(2代目) ▲2021年4月に登場した2代目ヴェゼル。全長4340mm×全幅1790mm×全高1580~1590mmと、街乗りしやすいボディサイズだ

老若男女問わず支持されている2代目ヴェゼル。燃料タンクを前席下に置く「センタータンクレイアウト」によって室内は広々としている。6:4分割可倒式の後席はダイブダウン&チップアップ機構を備え、シートアレンジも多彩だ。フロント左右に配置された「そよ風アウトレット」による包み込むような送風で、室温を快適に維持してくれる。

搭載するパワートレインは2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と、1.5Lガソリンの2種類。ハイブリッド車のスタンダードグレードである「e:HEV X」ではWLTCモードで 26.0km/Lを達成するなど、燃費性能にも優れている。
 

新車時
車両価格
227.9万~377.6万円
中古車
掲載台数
2334台
中古車
車両平均価格
291.2万円
中古車
支払総額帯
199万~405万円
新車時
車両価格
227.9万~377.6万円
中古車
掲載台数
2334台
中古車
車両平均価格
291.2万円
中古車
支払総額帯
199万~405万円

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4.日産 キックス(初代・現行型)

日産 キックス(初代) ▲2020年6月に登場した初代キックス。ボディサイズは全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mmで、最小回転半径も5.1mと小回りが利く

コンパクトSUVにも先進性を求めるなら初代キックスが候補となる。最大の魅力は、日産が誇るハイブリッドシステム「e-POWER」だ。搭載する1.2Lエンジンで発電し、最高出力129ps/最大トルク260N・mを発揮するモーターで走行。電気自動車のようなドライブフィールを味わえる。

加えて、先進安全運転支援機能「プロパイロット」を全車に標準装備。ハンズオフ機能こそ採用されていないが、高速道路でのアクセルとブレーキ、ハンドルの操作を自動で支援してくれる。もちろん、衝突被害軽減ブレーキ機能や車線逸脱防止支援システム「インテリジェント LI」なども備わっている。
 

新車時
車両価格
275.9万~370万円
中古車
掲載台数
1008台
中古車
車両平均価格
235.1万円
中古車
支払総額帯
174.4万~379.6万円
新車時
車両価格
275.9万~370万円
中古車
掲載台数
1008台
中古車
車両平均価格
235.1万円
中古車
支払総額帯
174.4万~379.6万円

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5.レクサス LBX(初代・現行型)

レクサス LBX(初代) ▲2023年12月に登場した初代LBX。新たなデザインアイコン「ユニファイドスピンドルグリル」がフロントフェイスに採用されている

上質なコンパクトSUVをお探しなら初代LBXに注目だ。ボディサイズは全長4190mm×全幅1825mm×全高1560mmと、レクサスSUVの中で最もコンパクト。パワーユニットは1.5L 直3ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドで、WLTCモードで26.2~27.7km/Lと燃費性能に優れている。

内装も走りも「華美」というより「瀟洒」であることも好印象だ。室内のデザインはシンプルだが、素材にこだわり、手触りが良い。走りはナチュラルで、ハンドリングも素直。高剛性かつ軽量なボディとしなやかな足回りで、運転するのが楽しくなるだろう。車の基本を磨き上げたことによる高級感の演出はレクサスならではだ。
 

新車時
車両価格
460万~576万円
中古車
掲載台数
26台
中古車
車両平均価格
546.3万円
中古車
支払総額帯
521.5万~633万円
新車時
車両価格
460万~576万円
中古車
掲載台数
26台
中古車
車両平均価格
546.3万円
中古車
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521.5万~633万円

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家族で使うのにオススメのSUV5選

続いてファミリーカーに適した車種を5つ厳選。6人乗車以上が設定されているSUVを選出したが、「今のところ多人数乗車の予定がない」というご家族なら5人乗車仕様を選ぶのもアリだ。
 

 

1.三菱 アウトランダー(3代目・現行型)

三菱 アウトランダー(3代目) ▲2021年12月に登場した3代目アウトランダー。全長4710mm×全幅1860mm×全高1740~1745mmという、ミドルサイズのクロスオーバーSUVだ

ファミリーユースの7人乗りSUVといえば3代目アウトランダーが最右翼となるだろう。特筆すべきは、3代目からPHEV(プライグインハイブリッド)専用モデルとなったこと。状況に応じて前後輪の駆動用モーターとエンジンを使い分ける「シリーズ・パラレル方式」を採用し、効率よく走行する。三菱謹製の4WDシステムも優秀だ。

5人乗り仕様も用意されているが、メインは7人乗り仕様でエントリーグレードの「M」以外には設定されている。内装は輸入プレミアムブレンドを開発目標に据えただけあって質感が高い。装備も充実しており、車内の居心地も良好だ。PHEVの強みである給電機能も家族でのキャンプや災害発生時に活用できる。ファミリーカーとして死角なしだ。
 

新車時
車両価格
462.1万~630.4万円
中古車
掲載台数
198台
中古車
車両平均価格
506.7万円
中古車
支払総額帯
392.2万~636.7万円
新車時
車両価格
462.1万~630.4万円
中古車
掲載台数
198台
中古車
車両平均価格
506.7万円
中古車
支払総額帯
392.2万~636.7万円

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三菱 アウトランダー(3代目) × 全国
 

2.日産 エクストレイル(4代目・現行型)

日産 エクストレイル(4代目) ▲2022年7月に登場した4代目エクストレイル。ボディは全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mmと、兄弟車の3代目アウトランダーより少し小ぶりだ

4代目エクストレイルは3代目アウトランダーとプラットフォームを共有。しかし、デザインだけでなく、その内面も大きく異なる。最大の違いはパワートレインで、4代目エクストレイルは第2世代のe-POWERを搭載。4WDシステムも前後のモーターによる「e-4ORCE」で、よりEVライクな乗り味となっている。

7人乗り仕様の扱いも3代目アウトランダーとは異なり、最上級グレード「X e-4ORCE」のみ設定。基本は5人乗り仕様で、広い室内を生かして荷室容量は575Lと、ミドルサイズSUVでトップクラスとなっている。6人以上が乗車する可能性があるなら7人乗りを狙うべきだが、そうでないなら5人乗り仕様の4代目エクストレイルを選ぶのも一案だろう。
 

新車時
車両価格
319.9万~533.3万円
中古車
掲載台数
402台
中古車
車両平均価格
426.3万円
中古車
支払総額帯
289.9万~574.9万円
新車時
車両価格
319.9万~533.3万円
中古車
掲載台数
402台
中古車
車両平均価格
426.3万円
中古車
支払総額帯
289.9万~574.9万円

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日産 エクストレイル(4代目) × 全国
 

3.マツダ CX-8(初代)

マツダ CX-8(初代) ▲2017年9月から2023年12月まで生産されていた初代CX-8。3列シート車とは思えないスタイリッシュさも魅力

7人乗りSUVにスポーティさを求めるなら初代CX-8をオススメしたい。ボディは全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mmとラージクラス。ただ、大人が座れるサードシートを備えるSUVとしては小さく、狭い道での取り回しもギリギリ許容範囲内だろう。

エンジンには2.5Lガソリンと同ターボも用意されているが、イチオシは2.2Lディーゼルターボ。1.8t以上の車重をモノともしないトルクと、ガソリンライクなフィーリングが持ち味だ。燃費性能もWLTCモードで15.4~15.8 km/Lと、このクラスのSUVとしては悪くない。
 

新車時
車両価格
289.4万~511万円
中古車
掲載台数
417台
中古車
車両平均価格
262.5万円
中古車
支払総額帯
148.8万~489.9万円
新車時
車両価格
289.4万~511万円
中古車
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417台
中古車
車両平均価格
262.5万円
中古車
支払総額帯
148.8万~489.9万円

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マツダ CX-8(初代) × 全国
 

4.ホンダ CR-V(5代目)

ホンダ CR-V(5代目) ▲2018年8月に登場した5代目CR-V。最低地上高が190~210mmとクロスオーバーSUVとしては高く、悪路走破性も考慮されている

7人乗りSUVの選択肢として忘れてはならないのが5代目CR-Vだ。全長4605mm×全幅1855mm×全幅1680~1690mmというミドルサイズSUVとしては小ぶりだが、そこはパッケージングに優れるホンダ。「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というM・M思想のもと、7人が乗車できる室内空間を確保している。

パワーユニットは2Lガソリンとモーターのハイブリッド「スポーツハイブリッドi-MMD」と、1.5Lガソリンターボ。どちらも排気量以上のトルクで、ハンドリングも軽快だ。7人乗り仕様はガソリン車のみに設定。2列目はスライドだけでなく跳ね上げも可能で、3列目にアクセスしやすくなっている。
 

新車時
車両価格
323万~455.8万円
中古車
掲載台数
549台
中古車
車両平均価格
274.9万円
中古車
支払総額帯
179.4万~428万円
新車時
車両価格
323万~455.8万円
中古車
掲載台数
549台
中古車
車両平均価格
274.9万円
中古車
支払総額帯
179.4万~428万円

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5.メルセデス・ベンツ GLB(初代・現行型)

メルセデス・ベンツ GLB(初代) ▲2020年6月に登場した初代GLB。やや角張ったフォルムは同ブランドを代表するSUVであるGクラスからインスパイアされている

7人乗りSUVを探している人の中には「大きすぎないけど、くつろげる車種が良い」という人もいるだろう。そんな願いをかなえてくれるのが初代GLBだ。ボディは全長4640~4660mm×全幅1835~1845mm×全高1700~1706mmとミドルサイズだが、ホイールベースは2829mmと比較的長く、室内は広々としている。

走りは、メルセデス・ベンツらしく秀逸。エンジンはデビュー当初、2Lディーゼルターボと2Lガソリンターボだったが、現在は1.3Lガソリンターボも加わっている。なお、3列目は本国では安全面から「身長168cm以下の乗員のみ使用可能」としている。ただ、足元スペースなどが工夫されているため、背の低い人や子供なら十分に快適に過ごせるはずだ。
 

新車時
車両価格
512万~815万円
中古車
掲載台数
252台
中古車
車両平均価格
563.5万円
中古車
支払総額帯
413.7万~800.4万円
新車時
車両価格
512万~815万円
中古車
掲載台数
252台
中古車
車両平均価格
563.5万円
中古車
支払総額帯
413.7万~800.4万円

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メルセデス・ベンツ GLB(初代) × 全国
 

アウトドアに使うのにオススメのSUV5選

アウトドアユースにピッタリのSUVを5つチョイス。クロカンSUVだけでなく、アウトドア・レジャーで活躍できるポテンシャルを秘めたクロスオーバーSUVも選出した。
 

 

1.スズキ ジムニーシエラ(4代目/JB74型・現行型)

スズキ ジムニーシエラ(現行型) ▲ジムニーシエラ特有のワイドトレッドは、ジムニーのウイークポイントである重心の高さを補ってくれる

JB74型ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーと基本設計を共有するクロカンSUVだ。エンジンは1.5L 直4ガソリンで、オーバーフェンダーを装着して5ナンバー化。ギア比の低いローレンジをもつパートタイム式4WDシステム、ラダーフレーム構造の強固なボディ、ストローク量の長い前後リジッド式サスペンションが特徴だ。

車内空間の広さや内装のクオリティなどは軽自動車の域を出ないものの、こと悪路走破性においてはラージクラスの本格クロカンSUVにも決してヒケを取らない。極めてコスパの高い1台と言えよう。
 

新車時
車両価格
176万~218.4万円
中古車
掲載台数
1159台
中古車
車両平均価格
261.7万円
中古車
支払総額帯
169.4万~594.6万円
新車時
車両価格
176万~218.4万円
中古車
掲載台数
1159台
中古車
車両平均価格
261.7万円
中古車
支払総額帯
169.4万~594.6万円

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スズキ ジムニーシエラ(4代目/JB74型)× 全国
 

2.トヨタ RAV4(4代目・現行型)

トヨタ RAV4(4代目) ▲2019年4月に登場した4代目RAV4。全長4600~4610mm×全幅1855~1865mm×全高1685~1695mmで、ミドルサイズSUVに該当する

「SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD」をコンセプトとした4代目RAV4。4WDシステムが3種類も用意されており、クロスオーダーSUVでありながら、本格的なオフロード性能を有している。

パワーユニットは2Lガソリンと2.5Lガソリンによるハイブリッドの2種類。2Lガソリン車の上級グレードには後輪左右のトルクを自動で最適配分する「ダイナミックトルクコントロールAWD」が採用され、悪路走破性が高められている。一方で、荷室容量はクラストップレベルの580Lを確保。床面の高さを2段階で調節でき、使い勝手も良い。
 

新車時
車両価格
260.8万~563.3万円
中古車
掲載台数
2487台
中古車
車両平均価格
309.9万円
中古車
支払総額帯
197.2万~600万円
新車時
車両価格
260.8万~563.3万円
中古車
掲載台数
2487台
中古車
車両平均価格
309.9万円
中古車
支払総額帯
197.2万~600万円

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3.スバル フォレスター(5代目・現行型)

スバル フォレスター(5代目) ▲2018年7月に登場した5代目フォレスター。全長4640mm×全幅1815mm×全高17154~1730mmのミドルサイズSUVだ

クロスオーバーSUVだが、5代目フォレスターの悪路走破性は一級品だ。最低地上高は220mmと本格オフローダー並み。パワートレインを左右対称に配置した「シンメトリカルAWD」と、路面によって制御を変える「X-MODE」を組み合わせることで、オフロードでも頼もしい走りを見せる。

デビュー時のパワーユニットは水平対向2Lエンジンとモーターの「e-BOXER」と、水平対向2.5Lエンジンの2種類。2020年10月以降の改良型では、2.5Lエンジンに代わって1.8Lターボエンジンが採用された。荷室容量も必要十分。後席を倒せば1547mmまで荷室フロア長を拡大できる。フックが床面に4個、天井に2個、リアゲートに1個設定されているのも便利だ。
 

新車時
車両価格
280.8万~385万円
中古車
掲載台数
633台
中古車
車両平均価格
247.7万円
中古車
支払総額帯
164.7万~503.1万円
新車時
車両価格
280.8万~385万円
中古車
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633台
中古車
車両平均価格
247.7万円
中古車
支払総額帯
164.7万~503.1万円

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スバル フォレスター(5代目) × 全国
 

4.トヨタ ランドクルーザープラド(4代目)

トヨタ ランドクルーザー プラド(現行型) ▲2009年9月に登場した4代目ランドクルーザープラド。国産車の中では希少なラージクラスの本格クロカンだ

4代目ランドクルーザープラドは、アウトドア・レジャーを楽しみたい人にとって素晴らしい選択肢となる。本格クロカンを欲する人にとってちょうどよいサイズ感だが、室内は広々。フロントサスこそオンロードでの操縦性に配慮した独立懸架式だが、リアサスには長大なストローク量を誇るリジッド式を採用し、オンオフ自在な走りを披露する。

4WDシステムは前後不等配分のフルタイム式だが、センターデフをロックして本格的な悪路走行に備えることもできる洗練されたメカニズム。ラダーフレーム構造のボディに代表される耐久性重視の作りは、世界中のへき地で愛用されている実績に表れている。
 

新車時
車両価格
315万~554.3万円
中古車
掲載台数
1385台
中古車
車両平均価格
502.5万円
中古車
支払総額帯
199.4万~810万円
新車時
車両価格
315万~554.3万円
中古車
掲載台数
1385台
中古車
車両平均価格
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支払総額帯
199.4万~810万円

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5.ジープ ラングラー(4代目/JL型・現行型)

ジープ ラングラー(4代目) ▲2018年11月に登場した4代目となるJL型ラングラー。ショートボディの2ドアモデルもあるが、アウトドアならロングボディの5ドアモデルがオススメだ

SUVの一大ブランドであるジープによる本格オフローダーがラングラーだ。現行のJL型でもラダーフレーム構造のボディと、前後リジッド式サスペンションという伝統の組み合わせは健在。4WDではオンデマンド式が採用されたが、前後直結のパートタイム式4WDモードとローレンジもきちんと備わっている。

パワーユニットはデビュー当初3.6LのV6ガソリンと2Lガソリンターボの2種類だったが、2022年3月から2Lターボに一本化された。また、ルーフとリア側面を取り外せる「フリーダムトップ」もユニーク。オープンエアを手軽に楽しめ、アウトドア気分を盛り上げてくれるだろう。
 

新車時
車両価格
459万~1030万円
中古車
掲載台数
628台
中古車
車両平均価格
619.2万円
中古車
支払総額帯
370万~1740万円
新車時
車両価格
459万~1030万円
中古車
掲載台数
628台
中古車
車両平均価格
619.2万円
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支払総額帯
370万~1740万円

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人気SUVランキングTOP20

最後に、カーセンサーネットにおける人気SUVランキングTOP20を紹介。ユーザーの注目度をもとに独自のロジックで割り出した2024年上半期の最新版だ。SUV選びのヒントとして、ぜひ活用してほしい。
 

順位 メーカー 車種 世代
1位 トヨタ ハリアー 4代目
2位 マツダ CX-5 2代目
3位 スズキ ジムニー 4代目
4位 トヨタ ランドクルーザープラド 4代目
5位 スズキ ハスラー 初代
6位 スズキ ハスラー 2代目
7位 日産 エクストレイル 3代目
8位 マツダ CX-8 初代
9位 トヨタ RAV4 4代目
10位 トヨタ ヤリスクロス 初代
11位 ホンダ ヴェゼル 初代
12位 ホンダ ヴェゼル 2代目
13位 トヨタ ハリアー 3代目
14位 スズキ ジムニー 3代目
15位 トヨタ ライズ 初代
16位 レクサス RX 2代目
17位 レクサス NX 初代
18位 トヨタ C-HR 初代
19位 スバル フォレスター 5代目
20位 スズキ ジムニーシエラ 3代目
順位 メーカー 車種 世代
1位 トヨタ ハリアー 4代目
2位 マツダ CX-5 2代目
3位 スズキ ジムニー 4代目
4位 トヨタ ランドクルーザープラド 4代目
5位 スズキ ハスラー 初代
6位 スズキ ハスラー 2代目
7位 日産 エクストレイル 3代目
8位 マツダ CX-8 初代
9位 トヨタ RAV4 4代目
10位 トヨタ ヤリスクロス 初代
11位 ホンダ ヴェゼル 初代
12位 ホンダ ヴェゼル 2代目
13位 トヨタ ハリアー 3代目
14位 スズキ ジムニー 3代目
15位 トヨタ ライズ 初代
16位 レクサス RX 2代目
17位 レクサス NX 初代
18位 トヨタ C-HR 初代
19位 スバル フォレスター 5代目
20位 スズキ ジムニーシエラ 3代目

※記事内の情報は2024年7月5日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/篠原晃一、スズキ、トヨタ、マツダ、メルセデス・ベンツ、ダイハツ、ボルボ、ランドローバー、ホンダ、レクサス、日産、三菱、スバル、ジープ
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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