ポルシェ 911▲若い頃から憧れている車。きっと誰もが1台はあるでしょう。そんないつか乗りたい車を、50~60代の車好きに聞いてみました

様々なブームを経験した世代が今、憧れる車は?

こんにちは、ライター高橋です。

突然ですが、みなさんには「若い頃に乗りたかった!」「お金さえあればぜひ買いたい」など、憧れの1台がありますか? どれだけ年齢を重ねても(もちろん若い人も!)、多くの人は今でも夢をもってカーセンサーを見ているはず。中には「カーセンサーでミニバンや軽ハイトワゴンを探しているけれど、ついスポーツカーを見てしまう」なんていう人もいるでしょう。

では、そんな車好きが憧れを抱くのはどんなモデルか。今回は、スーパーカーブーム、バブル景気による高級車ブーム、そしてクロカンブームやミニバンブームなど、時代ごとに沸き起こった車ブームをリアルタイムに経験してきた50~60代に、いつか乗りたい車を聞いてみました。
 

走りを極めたスポーツモデルは永遠のアイドル!

憧れの車ランキング▲今回の調査はWEBで実施。対象年齢は50~60代、車を1台以上所有、普通免許あり、「憧れの車」または「いつかは買いたいと思っているけど、まだ買えていない車」がある人に聞いた(回答数500<50代:250人、60代:250人>)

上の表は、アンケートを集計し、上位10モデルを抽出したものです。1位に輝いたポルシェ 911日産 スカイラインGT-Rは、カーセンサーで1990年代から“憧れの車”の鉄板モデルに君臨し続けています。
 

ポルシェ 911▲ポルシェ 911を挙げた人は、ターボモデルへの言及も多かった。2世代前の997型だと、840万~1200万円でターボモデルが手に入る

この世代にとって911といえば『サーキットの狼』や『湾岸ミッドナイト』など、夢中になって読んだマンガで輝いていたモデル。また、数々の映画に登場する911に魅了された人も多いでしょう。

911は1964年の登場以来、リアエンジン・リアドライブ(RR)を貫いていることも多くの人が憧れる理由のひとつでしょう。

そしてスカイラインGT-Rといえば、1989年にR32型がデビューし、全日本ツーリングカー選手権で29連勝というまさに「向かうところ敵なし!」だった圧倒的な速さを覚えている人も多いはず。

市販車両も多くの人が憧れ、走りの質を高めたR33型、R34型も以前として高い人気があります。
 



日産 スカイラインGT-R▲90年代前半のグループAでの活躍で、R32 GT-Rに憧れた人も多いはず。R32は安いものだと300万円以下でも見つかるが、状態の良いものは軽く500万円を超え、価格応談となっているものも少なくない

空冷911やR32からR34のスカイライン GT-Rは相場が高騰してしまっているため気軽に買うのは難しいですが、当時を知る人だからこそいつか乗ってみたいモデルに多くの票が集まったのでしょう。

ベスト10には他にもGT-RフェアレディZという2台の日産車、そしてマツダ ロードスターホンダ NSXと、スポーツカーが多く入っています。“もうすぐベスト10”あたりにはトヨタ スープラランボルギーニ アヴェンタドールトヨタ 86などの名前が。
 

ホンダ NSX
マツダ ロードスター
日産 フェアレディZ▲1990年に登場した和製スーパーカー、NSXは最安値でも500万円以上見ておく必要があるが、ロードスターやフェアレディZは100万円台からと手の届く価格帯の中古車が見つかる

今回とは別のリクルート自動車総研が行った調査では、中古車を購入した人のうち軽自動車とミニバンを選んだ人は全体の50%を超えます。

それに比べて、50~60代はスポーツカーへの憧れが強いことがうかがえます。ロードスターだと最新のND型はもちろん初代NAロードスターも人気。そしてNSXは、現行型もさることながら初代への憧れも強いはず。

NSX(初代)はすでに相場がかなり上がっています。NAロードスターも状態の良いものは200万円前後まで上昇しており、本気で乗りたい人は早めに購入を考えた方がいいでしょう。フェアレディZは現行型のZ34や先代Z33だと総額200万円以内でも状態が良さそうな中古車を見つけやすくなっています。
 

落ち着きを求める年齢になり、セダンへの注目が高まる!

トヨタ アルファード
日産 エクストレイル▲キング・オブ・ミニバンであるアルファードは全世代で人気のあるモデル。一部改良を受けたばかりのエクストレイルも趣味を楽しみたいアクティブ層から支持を集めた

世界的なSUVブームの中で、あるいは家族で便利に使えるミニバンを選びたいと思った中で、「どうせならいい車に乗りたい」とトヨタ ハリアー日産 エクストレイル、あるいはトヨタ アルファードがランクインしてくるのは納得の結果です。

これらは現行型でも前期型を選んだり、あるいは条件のいい旧型を探すことで中古車のメリットを最大限享受することができますよ。

フルモデルチェンジしたばかりのハリアーは、先代モデルの前期にあたる2014年式だとボリュームゾーンが210万~260万円。

アルファードは先代後期型となる2012年式のボリュームゾーンが150万~200万円となっています。



トヨタ クラウン▲アスリート系とロイヤル系を統合した現行型クラウン。セダン人気が高いのも、この世代ならではの特徴かもしれない

少し意外だったのは国内外のスポーツカーが上位にランクインする中で、トヨタ クラウンが2位に入ったこと。しかも1位の911との得票差はわずかでした。

120系クラウンで生み出された“いつかはクラウン”という名コピーに象徴されるように、長く憧れの車の地位に君臨しているのはもちろんですが、現行型(220系)のスポーティなスタイルやラグジュアリー性などに引かれる人も多いのでしょう。

さらにセダンとしては、メルセデス・ベンツ Cクラス日産 スカイラインもトップ10にランクインしています。



日産 スカイライン
ホンダ アコード▲先進の運転支援技術、プロパイロット2.0を世界初採用したスカイライン。アコードも憧れの車に挙がるなど、セダンは日本車が人気

また若い頃と違い、50~60代になると車にゆとりを求めるようになり、その結果としてセダンに乗りたいという思いもあるはず。ベスト10に入ったクラウンとスカイラインの他にも、もうすぐベスト10という順位にはホンダ アコードBMW 3シリーズなどがランクインしています。

セダンは単に落ち着いているだけでなく、スポーティな雰囲気も併せ持っているものが支持されていることがわかります。また、レクサス LSBMW 7シリーズなどプレミアムモデルに票を入れる人もいました。
 

憧れの車は最安値を狙う人が多いと思え!

いつか乗りたい憧れの車は高価なモデルが多いため、気軽に買うわけにはいかないケースがほとんど。

でもランキング結果を見ると、いわゆるビンテージモデルだけでなく現行型のモデルも多く入っています。

比較的新しいモデルだといわゆるプレミア相場になるケースは少なく、時間とともにだんだん相場が下がっていくもの。こまめにカーセンサーをチェックして、「これは!」という価格の物件が見つかったらすぐに問い合わせ、憧れを手に入れてみませんか。

多くの人が憧れるモデルだと、最安値の中古車を狙っている人がたくさんいるので、問い合わせをしたときにはタッチの差で別の人に買われてしまったということも出てくるはず。最安値より少しだけ上の中古車ならライバルは一気に減ります。あえてそのあたりを狙ってみるのが得策といえるでしょう。

「もう少し待てばもっと下がるかも」

「乗りたいけれど現実的じゃないんだよな」

と悩んでいると、タイミングを逃して気づいたら逆に相場が上がっていることもあります。憧れを手に入れるのに迷いは禁物。「今だ!」と感じたらすぐ行動してください。
 

文/高橋満(BRIDGE MAN) 写真/ポルシェ、日産、ホンダ、マツダ、トヨタ
 

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL