スチャダラパーBoseが王道輸入車のミニコンバーチブルをチェック！偶然発見したマニアックな仕様とは？

カテゴリー: クルマ

タグ: ミニ / オープンカー / コンバーチブル / ミニコンバーチブル / Bosensor / 高橋満 / スチャダラパー Bose

2020/08/07

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMCであるBoseが、カーセンサーで気になる中古車を探して実際に見に行く本企画。

今回は、20代の頃から憧れ続けているルノー 5を見に行ったお店で偶然出合った、マニアック仕様な初代ミニコンバーチブルをチェック！

スチャダラパー

Bose

1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。現在、ニューアルバム『シン・スチャダラ大作戦』が絶賛発売中！詳しくは公式HPへ。愛車はフォルクスワーゲンゴルフIIとフィアットウーノターボ

この人の記事を読む

パッと見は普通のミニコンバーチブル。でも、中身は凶暴だった！

▲ルノー 5のときと同じく、今回もbuddyのオーナー本房さんにお話を伺っていきます！

Bose　さっき店内をブラブラしていたら、「お！」となる車があったんだよ。

編集部　お！それはどれですか？

Bose　お店の入り口付近にある白いやつなんだけれど……。

編集部　ミニじゃないですか！　Boseさんがクラシックミニ好きなのは知っていますが、BMW ミニを選んだのはちょっと意外です。

buddyオーナー本房さん（以下、本房）　さすがBoseさん。面白いところに注目しましたね。

Bose　この初代ミニコンバーチブル、クーパーSですよね。しかもジョン・クーパー・ワークス（JCW）仕様になっているじゃないですか！

本房　そうなんです。最近のミニはJCWがカタログモデルになっていますが、初代の頃はまだオプションのキットを装着するスタイルでした。

Bose　JCWだと、どのあたりが変更されているんですか？

本房　主にエンジンやマフラーですね。最高出力は30psアップして200psになっています。

Bose　ちょっとエンジンを見てもいいですか。

▲エンジンルーム内には「John Cooper WORKS」の文字が！

Bose　うわっ、エンジンルーム、ギチギチに詰まっているなあ。このメカっぽい雰囲気、たまらないですね。

編集部　インタークーラーに大きく“John Cooper WORKS”と書かれているところとか、所有欲をくすぐられちゃいますね。でもBoseさん、なぜこのミニを選んだのですか？

Bose　カーセンサーでよく話すように、僕が好きなのは1980年代のコンパクトカー。21世紀になってからの車にはあまり乗りたいと思わないけど、このミニが目に入ったとき、その値段にビックリしたんだ。デビューから15年近くたつと、MTでいろんな装備が付いたスポーツモデルも、これくらいの値段（車両本体価格119.8万円）で手に入るのか！って。

編集部　新しい発見（笑）。

Bose　しかも走行距離はまだ5万kmちょっとだし、内外装だってとてもキレイ。僕が買う車はシートが破れていたり、ボディがヤレているのが当たり前だからさ。

▲インテリアのツートーンの雰囲気がGOOD！革の状態もキレイです

▲幌は、クラシックミニのカブリオレのようにボディ後方に載るように畳まれます

編集部　初代ミニが登場したのは2002年で、コンバーチブルが2004年デビューでした。当時はミニをいいなと思ったりしましたか？

Bose　もちろん「かわいいじゃん」って思ったよ。ただ、あまりにも人気がありすぎて、自分が乗ろうとは思えなかったな。変な言い方だけど、車に興味がなさそうな人までなんとなくで選んじゃってたから。それがなければ乗っていたかもしれない。

編集部　気持ちはわかりますが、人とかぶってもいいじゃないですか（笑）。

Bose　そこは譲れない部分だよ！初代ミニには僕が好きな車の要素がたくさん詰まっている。例えば、Aピラーが立ったデザインとか、オープンが探しやすいとか、本革モデルが多いとかね。だから、普段使いの車として、ミニみたいな車があると便利なんだよな。

▲いろいろな機関がギュッ！と詰まったエンジンルーム

Bose　ちなみに初代ミニは、トラブルまわりはどんな感じですか？

本房　デビューが2002年でもう18年経過していますし、トラブルがゼロとは言えません。ただ、2004年9月のマイナーチェンジ以降のモデルは、機関系もだいぶ良くなっていますね。

気づいたら、MT車専門店になっちゃったんです

Bose　ところで、こちらのお店はMT車専門でやっているじゃないですか？なんでそういう形態にしようと思ったのですか？

本房　独立する前、20年ほど中古車店で店長として働いてまして、仕入れも担当してました。それこそゴルフIIのGTIとか、かなり売りましたよ。独立した後、たまたまこの場所が空いたので友人と共同経営という形でbuddyをオープンしました。実はオープン時は国産車をやりたいと思って、50万円くらいのクラウンを並べていたんです。

Bose　それは意外！今とは全然スタイルが違うじゃないですか。

本房　そうなんです。ただ、メインでやっているお店もあるので、buddyで年間100台売ろうとは考えていなくて。それで、自分がこれまで扱っていた輸入車の中で気に入った車を並べるように切り替えました。気づいたら、ご覧のとおり、MT車専門店になってしまったんです（笑）。

▲「気づいたらMT車専門店になっちゃった」と笑う本房さん。お店のある横浜や関東近郊だけでなく、全国から問い合わせが入るそう

Bose　最初にルノー 5を見つけて、どんな車を並べているのかなと在庫をチェックしたらMT車ばかり。侠気のあるお店だなって思いましたよ。今の時代にMT車専門店が成り立つんだって。

本房　年間100台売れないと困る、というやり方をしていないので、なんとかやっていけています。MT車好きは一定数いるので、問い合わせは全国から入りますね。

Bose　お客さんはやっぱり僕と同じくらいの年齢の人が多いですか？

本房　そうですね。お客さまの中心層は50代から60代の方になります。ただ、次に多い層が20代なんですよ。

Bose　それは意外！多くの人はAT車限定で免許を取っているはずなのに。でも逆に、MT車で免許を取った人は、最初にMT車に乗りたいと思うのかな。

本房　しかも20代は女性も多いんです。彼女たちはMT車の楽しさというよりも、「ちょっと古めのかわいい車」という探し方をしているように感じます。

▲ショップに足を運ぶと、これまで注目していなかった車の魅力を発見することも多いもの。今回チェックした初代ミニコンバーチブルのJCW、アリな選択です！

Bose　売れ筋はどのあたりですか？やっぱりお店にも何台かあるアルファロメオ 156やフォルクスワーゲンポロGTIあたりかな。

本房　うちで一番売れているのはBMWです。先代（F30）や2代前（E90）の3シリーズには、320iにMT車があったんですよ。流通量が少ないだけに、仕入れるとすぐ売れてしまいます。

Bose　確かにMT車もありましたね。僕と趣味は違うけど、そのあたりを選ぶ人の気持ちもわかるな。同じMT車でも、ガチガチのスポーツカーじゃなくて、ユルく楽しめるモデルを提案し続けるスタンスというのは面白いですね。若い頃そこに憧れた経験のあるおじさんはもちろん、現役時代を知らない若い子も興味をもつというのはうれしいことだなあ。これからも、面白い車を見つけてください！