トヨタ 86 スバル BRZ ▲高めに設計されたリアデッキに、ハイマウントストップランプが埋め込まれ、トランクリッド中央にCIマークが装備される、次期モデルの後ろ姿。前輪ホイールアーチの後方にエアダクトが設けられる点も見逃せない

足回りと変速機は、現行モデルから流用

2012年に発表された、トヨタ 86とスバル BRZの兄弟モデル。現行モデルと同じく、次期型もトヨタとスバルの両社が、手を組んで開発している。

大きく変わるのは、パワートレインで、エンジン排気量は現行モデルより、400ccアップの2.4Lに拡大される。最高出力は現行型比+35psの235ps程度に引き上げられ、北米市場から寄せられているパワー不足の声に応える。

なお、組み合わされるトランスミッションは、6速MTと6速ATのままで、残念ながらATの多段化や、海外勢が実用化しているDCTの起用は実現しない。

シャシーは、補強材が追加されるなど、性能向上に合わせて、剛性アップが図られたうえで、現行モデルから流用される。そのため、2570mmのホイールベースは変わらず、ボディもほぼ同サイズのまま、設計されている。

これに伴って、足回りも踏襲され、前輪にストラット、後輪にダブルウィッシュボーン式の各サスペンションが、引き続き用いられる。軽量化にも期待したいところだが、コンポーネント流用のため、劇的な改善は望めないか。
 

▲トヨタ スバル共同開発 スペシャリティカー▲トヨタとスバルが手を組んで、開発されたスペシャリティカー。水平対向エンジンに、トヨタの直噴技術が織り込まれ、開発過程では重心を下げることに注力された

後ろ姿の最新情報をお届け

今回は後ろ姿の情報をお届けしよう。CIマークはトランクリッド中央に装着され、上端にはハイマウントストップランプが組み込まれるという。

▲トヨタ 86 スバル BRZ

また、86ではリッド右下にGRのエンブレムが備わり、GRファミリーの一員であることをアピール。なお、後輪ホイールには、北米の法規で必要とされるサイドマーカーが埋め込まれる模様だ。国内仕様はリフレクターに置き換えか。

内部事情に詳しい関係者によると、スバルはBRZを海外専売車に切り替えて、国内販売を打ち切ることも検討しているという。

計画台数は、原価や生産プランに影響を及ぼすため、発表に先がけて早くに決断することが避けられず、いったん決めると簡単に変えられるものでもない。

86、BRZ、両車の作り手でもある、スバルがどんな決断を下すのか。

※2020年5月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年10月
■全長×全幅×全高:4240×1780×1320(mm)
■搭載エンジン:2.4L 水平対向4
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ