トヨタ スープラ

国内外、様々なモデルの魅力をテクノロジー視点で解説! ちょっとマニアックで難しい専門的な知識も、楽しく分かりやすくマンガで紹介していきます。
 

講師紹介

松本英雄

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

田代哲也

マンガ家

田代哲也

マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。スズキの車を4台乗り継ぎ、現在の愛車はスイフトスポーツ。

トヨタ スープラ(田代哲也)
トヨタ スープラ(田代哲也)
トヨタ スープラ(田代哲也)

重要ワード(マンガ内※)解説

※1 進化したらこうなる!
新型スープラは、外観に2002年まで製造された80系の面影が残っている。一方で単にノスタルジーに浸るのではなく、現代の車らしい空力性能を高めるための複雑な造形を実現。このデザインはトヨタオリジナルのもの

トヨタ スープラ▲1993年から2002年まで製造された80系スープラ

※2 家系図
1978年にセリカの上位モデルとして6気筒エンジン搭載のセリカXXが登場(写真下)。アメリカではスープラの名称で販売。その後、高級路線を1981年に登場したソアラが受け持ち、セリカXXはスポーツ路線に。1986年、セリカXXからスープラに名称変更された

トヨタ セリカ▲1978年に登場した初代セリカXX

※3 Z4
スープラと共同開発されたZ4は通算3代目となるオープン2シーターモデル。2003年に登場した初代はルーフがソフトトップだったが、2009年デビューの2代目で電動開閉式のメタルトップのクーペカブリオレに。現行型では再びソフトトップを採用した

BMW Z4▲3代目となる現行型BMW Z4

※4 直列6気筒
燃料を爆発させているシリンダーを一直線に6本並べたエンジン。構造上エンジンがかなり大きくなるので、徐々にV型6気筒へと切り替えられていった。トヨタでは70系&80系スープラの他、マークIIやソアラ、クラウンなどの高級車に搭載されていた

※5 生産の歴史
BMWは、シリンダーから発生する振動をお互いに打ち消し合う直6エンジンにこだわり続けた数少ないメーカー。その滑らかな乗り味は“シルキーシックス”と評される。現在でも3シリーズ(M340i xドライブ)や5シリーズ(540ixドライブMスポーツ)などに搭載される

※6 マグナ・シュタイヤー社
高度な技術が世界中で評価され、他社から委託された自動車の開発や組み立てを手がけている。現行型スープラの他、BMW Z4、ジャガーのE-PACEやI-PACEを製造している。過去にはプジョー RCZ、ミニ ペースマンなどを製造していた

※7 スープラはソフト
スープラの最上級モデルであるRZは硬さを残しつつも、高級感のある乗り味が与えられている。長距離ドライブでも疲れにくいGTカーとしての性格が高められているのだ。RZとSZ-Rにはドライブモードを選択できるAVSが装備される

トヨタ スープラ▲サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式に

※8 アンジュレーション
路面の細かいうねりのこと。高速で走る車は、路面のわずかな凹凸も振動となって乗員に伝わる。足回りが硬いと振動が直に伝わるが、やわらかいと乗り心地がふわふわに。アンジュレーションをどう処理するかが開発者の腕の見せどころのひとつ

※9 4気筒モデル
スープラはSZとSZ-Rにコンパクトな直列4気筒ターボエンジンを搭載。SZは直6搭載のRZより90kg、SZ-Rは70kg軽い。SZとSZ-Rは同じ2Lだがチューニングが異なり、SZ-Rの最高出力は190kW(258ps)、SZは145kW(197ps)となっている

イラスト・マンガ/田代哲也、文/高橋満(BRIDGE MAN)、監修/松本英雄、写真/トヨタ、カーセンサー
※この記事は情報誌カーセンサー2020年4月号掲載の記事をWeb用に再編成したものです