テリー伊藤が世界的なファッションブランド『GUCCI』とコラボしたフィアット 500の楽しみ方を指南
2019/12/27
深く考えず、オシャレなモデルを乗りこなそう
今回は、「アニバーサリー」で出合ったフィアット 500 by GUCCIについて、テリー伊藤さんに語りつくしてもらいました。
~語り:テリー伊藤~
2011年9月に登場したフィアット 500の限定車、by GUCCI。ご存じのようにフィアットとグッチがコラボレーションした特別仕様車です。
グッチは2015年からクリエイティブ・ディレクターが変わったので、これは前のクリエイティブディレクターが手がけたモデルということになります。
ボディカラーは白と黒がありますが、僕は黒が好き。メタリックが多めで上品な輝きを放っていますし、白よりもモード感がありますからね。
ミニとポール・スミス、マセラティとフェンディ、メルセデス・ベンツとジョルジオ・アルマーニなど、ファッションブランドとのコラボモデルは数多くあります。
僕は素人なのに車のことばかり考えていて、ひねくれた車ばかり選んでいます。だからこの車が出た当時「グッチは車と関係ないじゃないか。人の力を借りて価値を上げるという発想がカッコ悪い」と思っていました。
でも、そんなことを考えること自体が不健康ですよね。
だってそんなに深く考えないでも、オシャレな車を選べるのですから。
今はコラボモデルっていいなと思っています。
スペックなんかどうでもいいですよ。だって今は性能が悪くて話にならない車なんてないじゃないですか。
最近驚いたのは、スマートとディズニーのコラボモデルです。
ボディやインテリアにミッキーがたくさんいるデザインを初めてみたときは、思わず「よくやった!」と叫びました。
赤いボディカラーはあっという間に完売になったと聞きます。このスマートでディズニーランドに遊びに行ったら最高に楽しいでしょうね。
以前、あるパーティーでクロムハーツの社長と意気投合し、後日あらためて食事をしたことがあります。
その席で僕は彼に「日本の自動車メーカーとコラボモデルを作ってほしい」と話しました。
社長はとても乗り気だったので僕はその話をある自動車メーカーに持ちかけましたが、残念ながら実現しなかった。今考えるともったいない話です。もし実現していたら、きっと大きな話題になったはずですから。
テリー伊藤ならこう乗る!
グッチはスニーカーでも10万円以上、コートになると50万円くらいします。
一般人にはなかなか手が届くブランドではありません。だからこそ車を選ぶんです。だってグッチの車が約160万円で買えるんですよ! 最高じゃないですか!!
500 by GUCCIは外観もカワイイけれど、それ以上にインテリアがカワイイです。シートベルトがグリーン/レッド/グリーンのストライプになっているところなんか、粋じゃないですか。「やられた!」って感じです。
僕ならこの車をドライブするときには、イタリアンカラーの明るい洋服を着たいですね。まるでパーティーに行くようなウキウキした気分になれるでしょう。
都会を走るのも似合いますし、僕が住んでいる鎌倉にもマッチしそうです。
実際、鎌倉ではフィアット 500をよく見かけます。狭い道が多いからこれくらいのサイズが走りやすいんですよね。
それに鎌倉は潮風で車が傷みやすいので、500万円以上するような高い車は選びづらい。いろいろな意味でちょうどいいモデルです。
それにしても、今回お邪魔したアニバーサリーのようなお店は車を見ているだけでワクワクしますね。
総額200万円以下でいろいろな種類の中古車を見つけることができるのですから。しかも集めているのは、相場の上の方に位置する状態のいいものだから安心して選べる。
初めての輸入車選びでドイツ車を見に来た人が、同じ価格帯で並ぶボルボやBMWに目をやることもあるでしょう。
カングーもカワイイな、小さくても平気だからフィアット 500も欲しいとなるかもしれない。
一つのお店でいろいろ悩めるというのは幸せなこと。ぜひみなさんもこの幸せを楽しんでください。
フィアット 500 by GUCCI
フィアット 500は500C、500Sを含めるとこれまでに80種類以上の限定モデルをリリースしている。by GUCCHIはイタリアのハイブランドであるグッチとコラボしたモデルで、日本には500が300台、500Cが100台輸入された。500にはボディサイド、500Cには幌にグッチを象徴するストライプが施され、シートベルトも同色のストライプ柄になる。エンジンは1.2L直列4気筒で、トランスミッションはATモード付き5速デュアロジックに。デビューからしばらくは中古車相場が過熱して新車価格とほぼ変わらない状態が続いたが、最近は相場も落ち着き150万円以下の中古車が見つけやすくなった。
演出家
テリー伊藤
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)、『爆報! THEフライデー』(TBS系/毎週金曜19:00~)、他に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。YouTubeチャンネル『テリー伊藤のお笑いバックドロップ』も要チェック!
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】