▲FRレイアウトの採用によって、ロングノーズ化が進み、プレミアム感が演出されるだろう。全長は現行CX-5より、10から20cm長くなる見込みだ。直6のガソリンおよび、ディーゼルが搭載される ▲FRレイアウトの採用によって、ロングノーズ化が進み、プレミアム感が演出されるだろう。全長は現行CX-5より、10から20cm長くなる見込みだ。直6のガソリンおよび、ディーゼルが搭載される

縦置きレイアウトの開発を公表したマツダ

マツダは、2019年5月9日、前年度の通気決算発表の場で、ラージアーキテクチャーの商品化を予告。そうとなれば、同社のグローバル販売の中で、比率が高まりつつある、SUVへの転用も想定されているに違いない。

話を元に戻すと、このプラットフォームには、直6のスカイアクティブXおよび、次世代のスカイアクティブD(ディーゼルターボ)を搭載。

このユニットには、海外勢が積極的に取り入れている、48Vシステムのマイルドハイブリッドなどが組み込まれ、縦置き搭載される。

FRとは言及していないものの、縦置きとの表現から後輪駆動と考えて間違いないだろう。
 

マツダ3以上のモデルに採用か

発表されたばかりのマツダ3より下のクラスには、スモールアーキテクチャーが用いられ、これより上位のモデルは、ラージアーキテクチャーを使って開発される見通しだ。

アテンザから改名された、マツダ6の次期型や、このコンポーネントを流用したクーペにもラージアーキテクチャーが用いられる。

ちなみに、クーペモデルは、RX-7のようなスポーツ色の強いモデルではなく、ユーノスコスモをほうふつとさせる、優雅な雰囲気が演出されるモデルになる模様。名称はマツダ7となるのか。
 

▲次期SUVで、マツダの開発陣が意識しているのは、海外の高級ブランドだろう。写真は仮想ライバルとして想像される、メルセデスベンツGLC▲次期SUVで、マツダの開発陣が意識しているのは、海外の高級ブランドだろう。写真は仮想ライバルとして想像される、メルセデスベンツ GLC
▲こちらは、GLC同様にライバルとして、マツダの開発陣が意識しているであろう、BMW X3。これらライバルと同じ土俵で戦えるだけの商品力を目指して、作り込みが進められるに違いない▲こちらは、GLC同様にライバルとして、マツダの開発陣が意識しているであろう、BMW X3。これらライバルと同じ土俵で戦えるだけの商品力を目指して、作り込みが進められるに違いない

高級化路線を突き進む

ラージアーキテクチャーが用いられる、SUVとして予想されるのが、次期CX-5後継車だ。

順当にいけば、2021年頃には3代目へとバトンタッチを果たすとみられる。

このタイミングで、ラージアーキテクチャーが使われて、FRレイアウトに切り替わり、直4に加えて直6モデルも設定される可能性が高い。

パッケージングを考慮すると、FR化に伴って全長は現行モデルよりも長くなることが考えられる。

仮に現状よりも、10から20cmほど長くなれば、BMW X3やメルセデスベンツGLCと、肩を並べることになる。

マツダとしては、ヨーロッパ発の高額車両と同じ土俵に上がることは、悲願でもあるはず。

彼らに追いつくには、質感アップなど、まだまだ取り組むべき課題は多いが、マツダが高級化路線を着実に歩んでいることは誰の目にも明らか。

直6エンジンとFRプラットフォームの実用化は、それを大きく後押しする要素のひとつだ。
 

CX-50として生まれ変わる、次期SUV

マツダは、既存モデルの社名変更を推し進めていく見通しだ。

CX-5は、いずれCX-50に改名される公算が大きい。

おそらく、ラージアーキテクチャー採用と同時に、ネーミングも変わるのではないかとの見方が強い。

FRプラットフォームの開発が、マツダの明るい将来へとつながるか、今後の動向からも目が離せない。

※2019年7月19日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年以降
■全長×全幅×全高:4650×1850×1680(mm)
■搭載エンジン:直6スカイアクティブX 他
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、メルセデス・ベンツ、BMW