▲軽自動車からスーパーカーまでジャンルを問わず大好物だと公言する演出家のテリー伊藤さんが、輸入中古車ショップをめぐり気になる車について語りつくすカーセンサーエッジの人気企画「実車見聞録」。誌面では語りつくせなかった濃い話をお届けします!▲軽自動車からスーパーカーまでジャンルを問わず大好物だと公言する演出家のテリー伊藤さんが、輸入中古車ショップをめぐり気になる車について語りつくすカーセンサーエッジの人気企画「実車見聞録」。誌面では語りつくせなかった濃い話をお届けします!

奥さんがいるのに出会ってしまった素敵な女性!?

今回は、「原工房」で出合ったシトロエン C3について、テリー伊藤さんに語りつくしてもらいました。

~語り:テリー伊藤~

住宅展示場でモデルルームを見ると、ワクワクした気分になります。想像力が湧いて、「リビングにこんな家具を置くと素敵だ」「友達をたくさん呼んでパーティーを開こう」といろいろなことを考えます。

C3に乗ったら、モデルルームを訪れたときと同じようなワクワク感が押し寄せました。

「これで軽井沢に遊びに行ったら楽しそう」
「家族でアウトレットにショッピングに出かけよう」

ちょっと乗っただけでここまでワクワクできる車はなかなかありませんからね。
 

C3(Photo:柳田由人)
▲C4カクタスにも採用された「エアバンプ」がエクステリアのアクセント。インテリアも品のあるデザインに▲C4カクタスにも採用された「エアバンプ」がエクステリアのアクセント。インテリアも品のあるデザインに

同じセグメントのドイツ車は本当によくできているし安心して運転できるけれど、完璧すぎて隙がない。

例えるなら、料理が上手で朝も起こしてくれる、しっかり者の妻のようなもの。一緒にいて安心ですが、トキメキとは違いますよね。

一方、C3は結婚後に出会った素敵な女性のよう。

一生連れ添うことはできないけれどファンタジーを感じさせてくれる。いろいろな妄想を膨らませてくれる存在です。
 

▲明るい室内が運転中のワクワク気分を高めてくれます▲明るい室内が運転中のワクワク気分を高めてくれます

C3のデザインは、湘南エリアなど、海辺の街が似合うと思います。

きっとクリスマスになると子共たちが集まりパーティーをやっている。奥さんは笑顔の似合う上品な雰囲気。

しかもとてもできる女性で、安くておいしいワインやワンプレートランチがおいしいカフェをいろいろ知っていそうなイメージですね。

C3が一軒家の駐車場に止まっているだけでなんだかとても幸せそうな気がします。
 

C3(Photo:柳田由人)
▲コンパクトながら広い室内、流行のフローティングデザインを取り入れたエクステリアなど、様々な魅力が凝縮されています▲コンパクトながら広い室内、流行のフローティングデザインを取り入れたエクステリアなど、様々な魅力が凝縮されています

今は日本の車がどんどんドイツ車っぽくなっていますよね。ドイツ車は頭のいい真面目な人というイメージもあって、僕は疲れてしまうんですよ。

フランス車やイタリア車の方が飽きずに長く乗れるのではないかと思いますよ。その意味でC3は完璧ではないかと。

欧州のBセグメントに分類されるC3は、世界中の人々のニーズを満たすことが求められます。言うなれば様々な魅力が凝縮されたモデルです。

きっとシトロエンは多くの人の嗜好を分析するためにビッグデータからあらゆる情報を取得しているでしょう。
 

テリー伊藤なら、こう乗る!

欧州車は日本車と違い、特徴的なボディカラーを何種類も揃えています。

そこで、このアーモンドグリーンを好む人は、どんなレストランに出かけ、どういった音楽を好んでいるときちんと分析したうえでリリースしているはず。Amazonのレコメンド機能のようなものです。

こういう車に乗るときは下取りを気にせず好きな色を選ぶことで、豊かな気持ちで暮らしを楽しむことができようになるのではないでしょうか。僕なら迷わずアーモンドグリーンを選びます。

そして冒頭でもお話したように軽井沢の別荘までドライブ。トランクが広くて荷物がたくさん積めるから、友達を誘って道中も楽しみながらドライブしたいですね。
 

▲ラゲージは深さがあり、旅行バッグなどをしまいやすくなっています。スクエアなので使い勝手も良好▲ラゲージは深さがあり、旅行バッグなどをしまいやすくなっています。スクエアなので使い勝手も良好

もちろん1人でのドライブも楽しいでしょう。C3は女性的な車。1人で走っていても、きっと素敵な女性とドライブしているような気分になれるはずです。

だからこそC3では長旅に出たい。どこまでも一緒に走って、思い出を共有したいですね。

C3のある暮らしは間違いなく素敵なものになりますが、一方で恋人のような車ですから堅実な奥さんにはこの車のよさを理解してもらえないかもしれません。

うちだってもし僕がこの車を買ってガレージに置いたらすぐに奥さんがすっ飛んできて「また変な車を買って!」と怒られますよ。だからしばらくは「友達から借りているんだ」と嘘をついてやりすごすしかないですね。
 

C3(Photo:柳田由人)
▲「乗るなら絶対にこのアーモンドグリーン。ワクワクします!」とテリーさん▲乗るなら絶対にこのアーモンドグリーン。ワクワクします!

中には「こんな車じゃお葬式に行けないじゃない!」と言われる人もいるでしょう。

でもよく考えてください。昔は派手なデザインや派手な色の車だと確かにお葬式には行きづらいことがありましたが、今はよほどのスーパーカーでもない限り、嫌な顔をされることはないでしょう。

それに車はお葬式のことを考えるよりも、ハレの日のことをイメージして選んだ方が楽しいでしょう。

「素敵な女性の誕生日を最高の一日にする」

C3ならそんな夢も叶えてくれそうです。
 

▲最も大切な日を最高の気分で過ごすための車選び。これができたらどんなに素敵でしょう! みなさんもチャレンジしてみませんか ▲最も大切な日を最高の気分で過ごすための車選び。これができたらどんなに素敵でしょう! みなさんもチャレンジしてみませんか

シトロエン C3

2017年から日本でも発売が開始されたC3。シトロエンらしい独創的なデザインが特徴的で、ボディサイドにはC4カクタスでも採用された、空気を封入して軽い接触からボディを守るエアバンプが装着されている。ボディカラーはルーフやミラーをボディとは別の色にできる倍トーンルーフに。エンジンは最高出力81kW(110ps)を発生する1.2L 3気筒ターボを搭載。除急グレードのシャインには、スマートフォンとも接続できる16ギガバイトのメモリーとGPSを搭載した一体型のフルHDカメラが標準装備となっている。ベーシックなC3フィールは222万円
 

文/高橋満(BRIDGE MAN) 写真/柳田由人

テリー伊藤

演出家

テリー伊藤

1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『ビビット』(TBS系/毎週木曜8:00~)、『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。