▲現行のインフィニティマークから変更され、VモーショングリルとCIマークが織り込まれれば、正真正銘の日産車として返り咲くだろう ▲現行のインフィニティマークから変更され、VモーショングリルとCIマークが織り込まれれば、正真正銘の日産車として返り咲くだろう

まずは顔から仕切り直し

2013年デビューの現行スカイラインは、ボディ前後に海外向けと同じ(しかも日本では展開されていない)インフィニティのバッジを装着されたまま導入された。

登場時に疑問を呈する声が沸き起こったこともうなづける。

1957年に誕生して以来、長い歴史を積み重ねてきたスカイラインとそのファンにとっては、冷遇といえるあつかいだった。

どうやら大幅な仕切り直しが図られるスカイラインだが、そこにVモーショングリルと日産マークが加わるようだ。

▲初めてハイブリッド仕様が設定され、追ってダイムラー製の2L直4ターボも追加された現行スカイライン。ボディ前後にはインフィニティのマークが装着されている▲初めてハイブリッド仕様が設定され、追ってダイムラー製の2L直4ターボも追加された現行スカイライン。ボディ前後にはインフィニティのマークが装着されている

インフィニティロゴはなぜ与えられたのか

フルモデルチェンジ級の発表が平均すると年に1台あるかどうかといった時期が続いた日産。

「日産はお膝元の日本市場を軽視しすぎだ」との声が多いのは、いまなお変わっていない。

2018年11月にゴーン前会長の件で、緊急会見に臨んだ西川社長は、「偏った意見で商品投入がなされて、影響を受けた時期もあった」と語った。

役員でありながら自身も違和感を感じている部分はあるようだ。

スカイラインなのに、日産のCIマークさえ与えられていない事態も、そんな偏った事案のひとつか。

セダンラインナップの見直しが図られる

スカイラインからインフィニティ顔が取り払われ、代わりにVモーショングリルが用いられることは、国内軽視とも受け取れるゆがみを是正する動きの一環かもしれない。

さらに予想を飛躍させると、国内で需要が底冷えしているセダンの商品数集約が考えられる。

日産は、同サイズの4ドアとしてティアナを販売しているが、これまた日本仕様は見放された感が強い。

というのも、中国では先ごろフルモデルチェンジを果たし、北米向けと同じアルティマに改名されて、ブランドに終止符が打たれた。

遠からず、日本でもティアナのブランドが消滅する可能性があり、ラージ4ドアのニーズには、スカイラインで応えていくことになるのかもしれない。

▲海外向けと違って、国内仕様はデビュー時からルックスが変わっていない、ティアナ。メイン市場である中国では、後継車アルティマにバトンタッチが済んでいる▲海外向けと違って、国内仕様はデビュー時からルックスが変わっていない、ティアナ。メイン市場である中国では、後継車アルティマにバトンタッチが済んでいる

※2019年4月27日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2019年10月
■全長×全幅×全高:4815×1820×1440(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+ターボ 他
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、日産自動車