「戦友」のようなダイハツ ハイゼットトラックで、大量のサトイモを収穫しています
2017/12/29
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?

15年をともにしてきた仲。仕事道具から良き相棒へ
埼玉県所沢市でおよそ300年続く農家の10代目。森田隆雄さんの代になってからというもの、仕事の相棒となる軽トラはいつだって4WDのダイハツ ハイゼットだった。
「農道のポルシェ」との異名を取るスバル サンバーのことも決して嫌いじゃない。
しかし個人的にはハイゼットのボディがいちばん固く、それゆえいちばん信頼できるような気がするという。
ボランティアの人たちと一緒に、収穫したばかりの大量のサトイモをダンプ方式の荷台へ次々と載せていく。
そして深くやわらかな泥地を物ともしない4WDのハイゼットで、所定の保管場所へとサトイモを運ぶ。
現在メインで使っているハイゼットは、購入して以来15年の月日が経過した。もう1台のナンバーが付いていない「農場内スペシャル」の方も、すでに20年落ち。
どちらも、エアコンもカーラジオもとっくに壊れている。
まぁ、愛車というよりは「仕事道具」なので、そのあたりは気にならないという。
しかし、15年も20年も時間をともにしていると、やはりどうしたって愛着は湧く。
ハイゼットの調子がちょっとでも悪くなると、ある意味家族のように「おいお前、大丈夫か……?」と心配してしまうという森田さんだ。


もちろん、主に作業車として使っているハイゼット以外にも車は所有している。
近所への配達のために使っている三菱 デリカ。こちらはちゃんとエアコンが効く。
そして、若くして亡くなった息子さんが乗っていた平成元年式の日産 シルビア。これも、車検をきっちり更新しながら自宅で大切に保管している。
それでもやっぱり好きなのは、失礼ながら、かなりくたびれているダイハツ ハイゼット。
農場で頼りになるのはもちろんのこと、普段の用事でも、真夏以外はなんだかんだでハイゼットのハンドルを握ってしまうことが多いという。
森田さんにとってのハイゼットは「長い時間をともに過ごしてきた戦友」といった感覚だろうか。
この軽トラも、そして自分も、それなりに年を取った。でも、どちらもまだまだ十分元気だ。今のところ「退役」の予感は微塵もない。

どんなクルマと、どんな時間を?
ダイハツ ハイゼットトラック(初代)とともに汗をかいてきた15年間。
農業や建設業、運送業など幅広い業種で活躍する人気の軽商用トラック。軽トラックに求められる積載性や耐久性、防錆性能などを備えており、まだまだ現役で使われている個体も多い。


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