カーセンサー本誌にて、車を自由に使いこなす遊びの達人たちを特集した「俺たち遊戯三昧」から転載。 今回はスタイリストの中島貴大さんが乗りこなす、ダッジグランドキャラバンに注目!

▲【ダッジ グランドキャラバン】アメリカにおけるミニバンの先駆け。写真は2000年式の3代目で、3列シートを備え、実用性は高い。日本ではクライスラー ボイジャーとして販売されていた(ダッジブランドがなかったため)▲【ダッジ グランドキャラバン】アメリカにおけるミニバンの先駆け。写真は2000年式の3代目で、3列シートを備え、実用性は高い。日本ではクライスラー ボイジャーとして販売されていた(ダッジブランドがなかったため)

レアなアメリカ製ミニバンをかっこよく乗り倒す!

フィールドに溶け込む薄いベージュカラーのミニバンから、迷彩服を着た男がエアガンを持って飛び出してきた。どう見ても怪しい。だが、彼はれっきとした社会人だ(当たり前!)。しかも、職業はスタイリスト。意外である。

「もともとカモ柄のギアが好きなんです。そしてサバゲーも。本格的にやりだしてから、まだ2年くらいですけどね」と語る中島さん。サバゲー、すなわちサバイバルゲームは、かつてはミリタリーマニアが森の中などで興じていたが、近年は ゲーム人口の急増とともに専用の施設も増え、メジャーな遊びとして認知されている。

「ある雑誌で、『サバゲー合コン』なる企画のスタイリングを手掛けたのがきっかけ。一番の魅力は、見知らぬ人同士とチームを組んで仲良くなれることですね。そんなスポーツはなかなかありませんよ」

▲いかつくはないが、車幅があるため迫力がある ▲いかつくはないが、車幅があるため迫力がある
▲17年の年輪が刻まれたレザーシート ▲17年の年輪が刻まれたレザーシート
▲ステアリングもドレスアップ! ▲ステアリングもドレスアップ!


車のラゲージに目を移すと、サバゲー関連のものも含めて、カモ柄のギアが満載。アウトドアで快適に過ごすための家具も、素材やデザインを吟味した“いいモノ”が揃う。そうしたスタイリストならではのセンスは、車選びでも発揮されている。
「26歳のとき、人生で初めて買った車が、このダッジ グランドキャラバンです。古いアメ車に憧れていたので、左ハンドルは当然、レトロ感のあるボディカラーと3.8LのV6エンジンに惹かれました」

そして、たくさんの衣装を運ぶ仕事柄、広いラゲージも大いに役立っている。「インテリアの仕事で3人掛けのソファを借りたことがあったんですけど、ぎりぎり載ったんですよ!」

▲カモ柄をフォトプリントしたギアや収納ケースが満載。まとまり感のあるスタイリングは、さすがプロ! ▲カモ柄をフォトプリントしたギアや収納ケースが満載。まとまり感のあるスタイリングは、さすがプロ!


ところで、長く乗り続けてきたなかで、トラブルはなかったのだろうか。

「いろいろありました(笑)。修理費が100万円かかったこともあり、お金が貯まるまで3年間放置していましたっけ……」と、遠い目で語る中島さん。その間も普通に仕事をこなせていたというのが不思議だが、おおらかにして大胆な達人のライフスタイルには、車と楽しく暮らし、遊ぶためのヒントが詰まっている。

▲リアゲートにサバゲーチームのエンブレムなどを貼っている。着脱も自由 ▲リアゲートにサバゲーチームのエンブレムなどを貼っている。着脱も自由

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ダッジ グランドキャラバン
text/櫻井香
photo/見城了