▲日本ではトヨタ ヴィッツやホンダ フィットなどとほぼ同じサイズのプジョー 206。本体価格50万円以下から射程に入る手軽さとオシャレさのバランスが取れたオススメモデルです ▲日本ではトヨタ ヴィッツやホンダ フィットなどとほぼ同じサイズのプジョー 206。本体価格50万円以下から射程に入る手軽さとオシャレさのバランスが取れたオススメモデルです

古民家的ヤングタイマーもいいけれど……

モノというのは古くなればなるほど価値が下がっていくのが基本ですが、一定のラインを超えると逆に価値が出てくることもあります。例えば住宅も築年月が経つほど価格が安くなりますが、「古民家」のように一定程度古く、かつ雰囲気のあるものは価値を持ってきますよね。車においても同様で、例えばいわゆるクラシックカーと呼ばれるものになると、新車時の価格を超える値段が付くこともあります。

似た事例として最近「ヤングタイマー」というジャンルの車が話題となっています。どんな車かといいますと、おおまかに1980年代から1990年代の車。要するに一昔前の車ですが、クラシックカーというにはまだ早い時代の車たちのことです。各自動車情報誌でも特集が組まれたり、あのメルセデス・ベンツが「ヤングクラシックス」と銘打って20~30年前の年代の中古車を販売しています。

しかし、ヤングタイマーたちは、クラシックカーほどではないものの価格が上昇気味。維持費も含め手軽に、とはなかなかいきません。一方、ヤングタイマーの域には達していないものの、今新車で走る車たちとのはざまの世代にあたる車が比較的お手頃な価格で買えることをご存じでしょうか。具体的には、1990年代末から2000年代前半くらいまでの期間に新車で販売されていた車たちです。

この年代の車たちはまだある程度の流通台数もあり、走行距離も1桁万km台がまだまだ見つかります。手頃でお洒落な見た目の輸入車をお探しなら、この年代の車がオススメです。今回は、プジョー 206をご紹介します。
 

新世代プジョーの旗手、 206

プジョー 206はフランスの大手自動車メーカー、プジョーのコンパクトカーです。1999年にデビューし、2007年まで日本で販売されていました。一時は年間の販売台数が1万台を超えるなどヒットしたモデルです。先ほどの「ヤングタイマー」のうちの1つであり、世界中でヒットしたハッチバック、205の後継モデルにあたります。

全長4m未満(GTを除く)のコンパクトなボディに1.4Lと1.6L、そして2Lのエンジンが組み合わされ、3ドア仕様と5ドア仕様が用意されていました。もともとは1.4Lエンジン搭載で3ドア/5ドアのエントリーグレード、「XT」と1.6Lエンジン搭載で3ドアの「XS」、5ドアの「XTプレミアム」という構成でした。途中でよりベーシックな「スタイル」などが登場しています。

206を特徴づけているのはその外観。それまでプジョーといえば直線的でシンプルなボディラインが特徴でしたが、丸みを帯び、猫目と呼ばれる形のヘッドライトを備えた新世代の「プジョー顔」が206からスタートしました。
 

何をどのくらいの予算で狙う? 注意点は?

206の中古車流通台数は7月20日時点で98台、平均本体価格は32万円となっています。実際に物件を見ていくと、最もスポーツ度の高いRCを除けばグレードごと、年式ごとの価格差は小さく、多くは総額50万円以下で狙うことができます。

装備を考えると、ブラウンの本革シートが映える限定車の「ローラン・ギャロス」や、グラスルーフを備えた開放感あふれる室内が特徴の「シエロ」がお買い得です。この2グレードは台数は多くありませんが、どちらもAT仕様+5ドアで使い勝手にも優れます。ローラン・ギャロスはベーシックなグレードに比べ40万円ほど、シエロは20万円ほど新車価格が高かったにも関わらず、やはり他のグレードと価格に差は見当たりません。ですのでこの2グレードを中心に探してみてはいかがでしょうか。

また実際に206の中古車を購入する際の注意点としては、ATとイグニッション(エンジンをかけるためにキーを差し込む部分)をチェックしてみましょう。

206のATモデルは「AL4」と呼ばれる変速機を搭載しているのですが、国産車のATに比べると故障しやすい傾向にあるため、振動が大きくないか、特定のギアに入りづらくないか確認しておくことをオススメします。このあたりはお店の方に必ず聞いてみましょう。

イグニッションについては初期モデルにあたる2001年11月~2002年12月(先ほどの2グレードは該当せず)に輸入された車両でキーが戻らなくなる不具合があり、リコールの対象となっています。この時期のモデルを検討される場合、対象車であるか、対策済みの部品に交換されているか確認してみてください。
 

▲206のインテリア。写真は「XS」のものですが、シエロについてはシートの模様が無地になる以外大きく変わりません。収納や装備などに何か飛び道具があるわけではありませんが、デュアル&サイドエアバッグなどの安全装備や分割可倒式のリアシートなど「普通の」機能は一通り付いています。また写真では見えませんが、後部座席3席すべてにヘッドレストが付くなど、安全性・快適性追求へのメーカーの姿勢も感じられます ▲206のインテリア。写真は「XS」のものですが、シエロについてはシートの模様が無地になる以外大きく変わりません。収納や装備などに何か飛び道具があるわけではありませんが、デュアル&サイドエアバッグなどの安全装備や分割可倒式のリアシートなど「普通の」機能は一通り付いています。また写真では見えませんが、後部座席3席すべてにヘッドレストが付くなど、安全性・快適性追求へのメーカーの姿勢も感じられます
▲当初限定車として登場した「ローラン・ギャロス」。のちにカタログモデルとして常時ラインナップに加わりました。「ローラン・ギャロス」はもともとフランスのパイロットの名前で、現在ではテニスの4大大会のひとつ、全仏オープンの会場名として親しまれています。本グレードはそれにちなんで命名されました。専用のボディカラー「タイブレーク・グリーン」やブラウンの本革シート、サンルーフが特徴です ▲当初限定車として登場した「ローラン・ギャロス」。のちにカタログモデルとして常時ラインナップに加わりました。「ローラン・ギャロス」はもともとフランスのパイロットの名前で、現在ではテニスの4大大会のひとつ、全仏オープンの会場名として親しまれています。本グレードはそれにちなんで命名されました。専用のボディカラー「タイブレーク・グリーン」やブラウンの本革シート、サンルーフが特徴です
text/編集部
photo/プジョー、プジョー・シトロエン・ジャポン