自営業者/オーナー社長にとって最高の「営業車」とは?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2016/01/12
運転しているだけで力がみなぎり集中力が増す、そんな車を選びたい
最近つくづく「我々の肉体を規定しているのは、肉体そのものではなく心なのだなぁ」と痛感している。要は人間の肉体的パフォーマンスは心理状態次第で上にも下にも大きく振れる、ということだ。
それに気づいたのは、数ヵ月前から日課にしている毎朝のランニングを通じてだった。
自宅から1kmほど離れた森林公園まで、灰色の住宅街を走っているときは体がダルくて仕方ない。数百メートル走っただけで「……今日はもうやめようかな」という気分になる。そしてそういう気分になるだけでなく、実際に脚や心肺機能がキツくなる。
が、しかし。日の出直後の穏やかな斜光が木々の間を通りぬけ、あたり一面に広がる黄金色の落ち葉を照らしている早朝の森林公園に到着し、その光景が目に入っただけで、なぜか体中に力がみなぎってくる。脚のダルさはどこかへ吹っ飛び、バクバクしていた心肺は余裕たっぷりのビートに変わる。そして体の各機能が「もっと走れ!」と要求してくる。
まぁ「自宅から森林公園まで1kmほど走ったことでアップが完了し、体の各機能がスタンバイOKになっただけ」というのも多分にあるとは思うが、だがそれだけでは説明し得ない肉体と精神の神秘のようなものを、筆者は毎朝実感している。この世の中は肉体が精神に作用しているのではなく、精神が肉体に影響をおよぼしているのだ。
で、同時に思うのが「この作用を車にも応用しない手はない」ということだ。
会社員の方々が仕事で営業・納品などをするときは主に会社の営業車を使うのだろうが、カーセンサーEDGE.net読者に多い自営業者や小規模企業のオーナー社長は「自分の車」で仕事をするケースが多いはずだ。
その際、車を、そして運転席から見える風景を(まるで早朝の森林公園のように)素晴らしいものに変えてみれば、あなたの肉体には力がみなぎり、同時に集中力なども高まり、それが己のビジネスに好影響を与える可能性はかなり高いのではないかと思うのだ。
もちろんこれは「車好きな自営業者またはオーナー社長」限定の話であり、そうでない場合は無駄に金がかかるだけなのでやめておいた方が良いと思う。だがもしもあなたが車好きな自営業者またはオーナー社長であるならば、「営業車」のレベルを2ランクか3ランクぐらいアップさせるのはなかなか悪くない投資となり得るだろう。確実なリターンが見込めるからだ。
そういった観点で営業車を何かステキなものに替える場合、基本的には自分の好みと世界観、あるいはビジネス状況に合った何かを買えば良いだけなので、わざわざ筆者が口を挟むことではない。だがそれを承知であえて少々言わせていただくなら、最適なのは現行のメルセデス・ベンツ Cクラスワゴンか、あるいは現行のBMW 3シリーズツーリングのそれぞれ中古車なのではないかと考えている。
まず、なぜステーションワゴンかといえば、ワゴンであれば「業務っぽさ」「勤勉さ」のようなものを自他にアピールできるからだ。セダンでは何やらゴルフ場にばかり通ってるイメージがあり、スポーツクーペでは「……この人は仕事する気あるんだろうか?」という要らぬ疑念を呼び起こすことにもなりかねない。そしてオープンカーでは花形 満になってしまう。となると「機能性」「実用性」と同時になぜか「余裕」も感じさせるステーションワゴンこそが、車好きな自営業者またはオーナー社長の営業車としては最適なのである。実際、荷物も積めるし。
そしてセグメント的には「Dセグメント」が良いはずだ。Cセグメントのステーションワゴン(フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアントとか)では微妙に威厳が足りず、Eセグメント(メルセデス・ベンツ Eクラスワゴンとか)では取引先から「何をこいつエラそうに……」という反感を買うおそれがある。ビジネスにおける関係性は常にフィフティ・フィフティなので過度にへりくだる必要はないが、無駄な反感を買うのも馬鹿らしい。ここは一つDセグメントのステーションワゴンでほどよくいこうじゃないか。
そうなると選択肢は事実上、前述の現行メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンと現行BMW 3シリーズツーリング、そして現行アウディ A4アバントとボルボ V60に絞られる。そのどれもが非常にナイスなDセグ・ステーションワゴンだが、A4アバントは完全にモデル末期であり、今年の4~6月頃には新型が登場する。型落ちの車に乗るのが悪いわけではないが、バリバリの自営業者としてはやはりイメージ的にもバリバリの現行モデルに乗っていたい。となるとA4アバントの線はなくなる。
ボルボ V60のフルモデルチェンジはまだ先だろうが、2011年6月デビューであることを考えると、もうそろそろ次期モデルが発表されても決しておかしくはないタイミング。ディーゼルエンジンの追加も含めて大変ステキな車ではあるが、自営業者/オーナー社長の営業車としてはタイミングがやや微妙だ。
そう考えるとベストなのは、やはり2014年10月デビューの現行メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン。車としての出来の良さは言わずもがなで、今さら筆者がクドクド説明するまでもない。スポーティかつゴージャスな素晴らしいワゴンである。で、いちおうDセグなのでそれなりに控えめでもあり、取引先からの反感も最小限。それゆえ筆者としてはこれがイチ推しである。中古車価格はさまざまだが、ざっくり言うと走行0.8万kmぐらいの14年式C180アバンギャルドまたはC200アバンギャルドを、新車よりおおむね100万円安で入手できるだろう。
これで万事解決! といきたいところだが、世の中にはアンチ・メルセデスな人も少なくはない。そういった場合は現行BMW 3シリーズツーリングだ。2012年9月デビューということでCクラスワゴンほどの新鮮さはないが、まだまだ全然イケる範囲。この場合は13年式で走行2万~4万kmの320i Mスポーツまたは320d Mスポーツを、新車よりおおむね200万円安で入手するのが得策なのではないかと考える。
ということで各位の商売繁盛と、車購入欲の充足をお祈りいたします。
- Search the selection!
- Car:メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン&BMW 3シリーズツーリング(現行)
- Conditions:修復歴なし&総額表示あり
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】