I LOVE MINI! 絶滅ミニ種を総額300万円でサルベージ
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2015/01/07
究極にミニなMINIがあるから、MINIの大型化も看過できたが……
小さなものの魅力とは何だろう。大きな魅力がギュッと詰まったところだろうか。自転車でいえばリーズ&ミューラーのbd-1。バイクでいえばKTM 200 DUKE。車でいえば、例えばMINIだろうか。クラシックミニを2台とBMW製MINIを1台乗り継いできた隠れ(隠しちゃいないが)MINI大好き人間としては、ミニライフ復帰の機運をうかがう毎日だ。
気がつくとMINIはどんどん大きくなっている。現行モデル、特に5ドアやクロスオーバーにいたっては、マイクロソフトがミクロレベルの零細ソフト企業でないのと同様に、もはや“ミニ”は固有名詞でしかない。とはいえ、MINIの偉いところは、図体が大きくなってもキビキビ感を失っていないこと。相変わらず俊敏。やっぱりMINIはMINIなのだ。
そんなことを考えながらミニライフ復活の日が来るのを、焦ることなく平常心で待ち続けられたのは、とある存在があったから。それが2シーターのクーペ&ロードスター。現行の3ドアに比べると長さで10cm、幅で4cm、高さで5cm小さい。まさにミニなMINIなのだ。
その昔、クラシックミニにはルーフを切り下げ前面の面積を減らし、空気抵抗を減らしたミニスプリントというモデルがあった。この希少車はプレミアムてんこ盛りな上に超入手困難であるため、これに倣ったチョップドミニというチューニング文化が生まれたくらいだ。背の低い現在のMINIクーペは、このミニスプリントへのオマージュに見えるのである。
プレミアムなクーペ&ロードスターはよりプレミアムになる前に手に入れよう!
しかし、「クーペ&ロードスターこそ究極のMINI」だとニヤニヤほくそ笑む日々に、衝撃のニュースが飛び込んできた。クーペ&ロードスターが現行モデル限りで廃止させられるという……。マジかっ!?
少しだけ補足すると、現行MINIはすでに3代目。クーペ&ロードスターは2代目ベースであり、3代目ベースは発売されない可能性が高いという話だ。
このニュースは、カナダ発の車ニュースサイト「Auto Guide」が2014ロサンジェルスオートショーの現場で北米のMINIプロダクト責任者であるパトリック・マケナ氏から直接聞いたというもの。正直これには、その信ぴょう性を疑っていられないほど動揺した。
さて、心の余裕が吹っ飛んだところで算段。まずは新車価格を見てみよう。現行3ドアのCooperが車両価格280万円なのに対して、クーペのCoopperは318万円。40万円近く高い! クーペはそれだけプレミアムな位置付けなのだ(3ドアコンバーチブルの331万円に対してロードスターは357万円)。
次に中古車平均価格をチェックするとクーペが247万円、ロードスターの平均価格は291万円(2014年12月26日現在)。支払い総額300万円でも射程距離に入るのが現状だ。しかし、気がかりなのは流通数だ。カーセンサーnet掲載台数で、クーペが48台、ロードスターが20台しかない。うかうかしていると絶滅ミニ種の良質な中古クーペ&ロードスターが完売してしまい、即プレミアム化してしまわない!
いつそれが現実となるか分からない。MINI大好き人間としては、中古車市場から目が離せない、ドッキドキの毎日だ。
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- Car:MINI ミニクーペ&ミニロードスター
- Conditions:総額300万円以下
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