【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、フケ顔の価値に気づく
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/06/28
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童顔の元美少年ほど、歳を取ると何かとツラいもの
「童顔の美少年」であることを売りにしていた男性アイドルが、そのままド渋い中年俳優に転向して人気を博すことも希にある。しかしたいていの場合、童顔系の人というのは歳を取ってシワなどが目立つようになってくると、元がカワイイ系だっただけに、ちょっとツラい感じになるものだ。逆に、若い頃から比較的フケ顔だったアイドルは、年齢とシワを重ねることで渋みのようなものが出て、若い頃よりも却って人気が高まったりする。
輸入車においてもこれと似たような現象がある。あくまで私見だが、アウディとBMWはデザインの面で「年齢」を重ねるのがやや苦手のように思える。新型の登場から3年間ほどは死ぬほどステキで現代的な意匠に見えるのだが、5年ほどが経過すると急激に「なんか中途半端に古くさくね?」と思えてしまうのだ。「美少年」ゆえの悲劇と言えるだろう(※個人の感想です)。
もちろん、「最新のアウディから最新のアウディへ」という感じで華麗に短期に買い替えができる人は、そのあたりを気にする必要はない。その時々の最新アウディまたは最新BMWに乗れば良いのだろう。しかし筆者のようなパンピーにとって、それはなかなかできることではないため、機械としてだけでなく「デザインの耐久性」もある程度は考慮する必要があるのだ。
そこで当然出てくる帰結のひとつが「じゃ、最初からフケ顔の車を狙ってみてはどうか?」というアイデアだ。蛇足だが、筆者は小学生の頃から40代のオッサンのようなフケ顔をしていたため、今もある意味あまり印象が変わらず、それゆえ何かと得をする場面がたまにある。そんな「得」を、輸入車で狙ってみるのだ。
数年後、パサートCCは必ずや年齢(車齢)不肖の怪しい輝きを放つ
輸入車界のフケ顔、それも「バリバリ新しい世代のモデルなのに妙にフケ顔」といえば、例えばフォルクスワーゲンのパサートCCだろうか。
2012年途中からは「フォルクスワーゲンCC」という車名に変わったパサートCCだが、例えば11年モデルのパサートCCはたった2年前の車であり、かつ6速DSGやTSIエンジン、衝突を回避させるシティエマージェンシーブレーキなどが採用された紛うことなき新世代車であるわけだが、妙にフケ顔というか、「20年前に亡くなった祖父の愛車がコレでした」という、時間的にあり得ないウソをつかれても、「なるほどそうでしたか」と納得してしまいそうなほどの貫禄がある。2年落ちなのに。
筆者の見通しとしては、同じプレミアムDセグメントであるBMW3シリーズやアウディA4の2011年モデルが微妙に古くさく見えてくる頃、もともとフケ顔のパサートCCは逆に新しく見えてくるというか、年齢不詳の怪しい輝きを圧倒的に放つはずだ。同じくフケ顔のパサートワゴンやゴルフトゥーランなども、基本原理は同じである。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
年数が経っても古く見えない「フケ顔CAR」はどうでしょう?
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