VW パサートバリアント|伊達セレクション
写真上はフォルクスワーゲンのアッパーミドルである現行パサートバリアントTSIハイラインパッケージ。安定感抜群のシャシーにパワフルかつエコな最新世代の1.4L TSIエンジンを搭載するナイスなモデルだが、いまいち人気薄ゆえ、同クラスとなるアウディ A4アバントと比べて高年式中古車の相場は格段に安い。写真下は同車の内装だが、十分以上、というかかなりステキな質感だと思いません?
VW パサートバリアント内装|伊達セレクション
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ミニマムな予算でマキシマムなリターンを得る方法

世界一の投資家といえばアメリカのウォーレン・バフェット氏ということで異論はないだろう。そのバフェット氏が得意としているのが「バリュー投資」だ。バリュー投資とは、企業の本質価値よりも安い市場価格で株を買うこと。具体的にはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが代表的な選択基準となる。超ざっくり言ってしまうとバフェット氏はこの手法だけで、世界有数のお金持ちになったのだ。

我々のような輸入中古車ハンターも1人の「中古車的投資家」であると考えた場合、バリュー投資の考え方は非常に参考になる。もちろん我々はバフェット氏と違い、手に入れた輸入中古車を転売することで利益を上げることはできない。かの徳大寺有恒巨匠がおっしゃったとおり、車というのは買っても売っても損をするものだ。基本的には。

しかし、利益とは何も金銭的なことだけをさすのではない。その車に乗ることで得られた良き出来事や気分なども「人生における利益」とカウントすることはできるはずだ。そういった意味で、我々も中古車的バリュー投資を通じてバフェット氏のように「利益」を上げることはできるのだ。

ほぼ同条件の人気車との価格差は100万円以上

もちろん中古車にはPERやPBRのような明確な数値基準はないため、何をもって「バリューな1台」とするかは微妙なところである。100人いれば100通りの「バリューな選択」があり得るだろう。しかし少なくとも一般論として提案できるのは以下のポイントである。

●世間的には人気薄のブランドまたはモデルで
●しかし自分的には全然アリな選択で
●そしてエンジンやシャシーは人気ブランドまたはモデルに何ら遜色がなく
●ほとんど新車に近いとすら言えるコンディションであること

こういった条件を脳内に描きつつ検索をかけてみれば、ウォーレン・バフェットもびっくりの(?)バリューな1台にきっと巡り合うことができるだろう。

筆者個人の場合でいえば、下の物件リンクにもある12年式のVW パサートバリアントTSIなど、まさにイメージどおりの1台だ。同セグメントにあたるアウディ A4アバントの同条件車と比べて少なくとも100万円は安く入手することができ、それでいてA4アバントに明らかに負けている点といえば「女性ウケ」ぐらいのものである。なんともバリューな投資ではないか。

ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
ウォーレン・バフェットばりの(?)中古車的バリュー投資銘柄はいかが?


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE