【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、レンジローバースポーツに震撼する
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/03/20
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300万円台なのに1000万円級に見える不思議
過日、別件で07年式のランドローバー・レンジローバースポーツ・スーパーチャージド4WDという長い名前の車を取材した際、筆者は震撼した。
ご承知のとおりレンジローバースポーツとは、兄貴分のレンジローバーを少しだけコンパクトにして、スポーツサスなどで少々イケイケなニュアンスにしたスポーツSUVである。新車価格は1000万円超級で、現在の中古車相場はおおむね300万円から400万円(前期型の場合)。実際、筆者が取材した個体の車両本体価格も300万円台半ばだった。
しかし、どこからどう見てもそれは300万円台の車には見えなかったのだ。どこからどう見ても、そして乗ってみても「1000万円級の車」でしかない。
補足として申し上げるが、筆者はいわば輸入中古車の玄人である。街の素人さんとは違う、その玄人が「こ、これは1000万円級にしか見えない! 乗り味もまた然り!」と言っているのだ。
大半のいわゆる高級車は、登場からしばらくの間はステキで金持ちっぽい感じに見えるが、5年から7年もたつと中途半端に古い「残念な感じ」になる。しかしそこからさらに15年ほど経過すると、逆に「わびさび」が出てきて再評価の機運が高まる。これが、輸入車における一般的な「サイクル理論」だ。
しかしレンジローバースポーツにはサイクル理論が当てはまらないのだ。登場から約7年を経て、状態の良い物件であればいまだに新車時と同等価格に見える。……化け物である。
今、購入価格の倍以上に見えるのはこの4ジャンル?
だがレンジローバースポーツに「サイクル理論が当てはまらない」ということはないだろう。私見だが、あと5年もすれば、さすがのレンジローバースポーツも中途半端に古い感じに見えるかもしれない。が、「最初の旬」が異様に長いということだけは確実に言える。
そのうえでモロモロ考えてみた筆者は、「レンジローバースポーツ以外にも、“最初の旬”が異様に長い車はいくつかある」ということを発見した。それが、下記の物件リンクにある車種である。
どれも中古車価格300万から400万円ほどなのだが、どう見ても1000万円級にしか見えない……というモデル群である。厳しめに見積もったとしても、見た目800万円級だろうか。
具体的な車種としては、先から述べているレンジローバースポーツとメルセデス・ベンツGクラス、ジャガーXJ、そしてすべてのフェラーリである。この4者に共通する「絶対的な法則」のようなものは遺憾ながら発見できなかったが、強いて言えば「不変かつ普遍な姿形を固持しつつ、時代に応じた微修正を加えている車種」ということになる。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
300万円台なのに1000万円級に見える車もあるんです!
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