【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、めずらしく「王道」を勧める?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/13
http://www.sgt-date.com
「結局はフツーがいちばん」という仮説
輸入中古車の検索軸における「オルタナティヴ」を提案している不肖軍曹だが、我ながらオルタナに過ぎるかな? と自問することもなくはない。中古車選びというのはもっとこう「王道」を目指しても良いのかもしれない。
例えば、数年間ヨーロッパで暮らしている日本人女子の化粧だ。
名前を仮に静子としよう。静子はごく普通の顔立ちで、というか割とかわいいコで、なかなか悪くない。しかしそんな静子も、彫の深い顔立ちのヨーロッパ人らと日常的に接するうち、自分の顔立ちが実際以上に「平板」に見えてきてしまう。で、結果として化粧が妙に濃くなる。「フツーにしてれば結構かわいい静子なのに、なんなんだこの狙い過ぎの化粧は・・・」と、久しぶりに日本から静子を訪ねた男友だちは、思うことだろう。
わたしが提案してきた検索軸も、静子の化粧のようなものなのかもしれない。フツーにしていればいいものを、変に濃くしてしまっている。フツーの良さを忘れている、と言えばいいだろうか。
わたしを含む自動車マニアは、ついつい売れ筋モデルを敬遠しがちだ。しかし「売れ筋」には、売れてるだけの理由すなわち「良さ」が絶対にあるものだ。例えばBMWでいえば3シリーズ。アウディならばA4。メルセデスのEクラスでもいいだろう。そういったド定番車には、ド定番になるだけの実力が必ずある。マニアックな変態系モデルのような刺激こそ薄めかもしれないが、それでいいのだ。王道系輸入車とは、たとえて言えば毎日食す白米や味噌汁のようなもの。それらがあまりに刺激的であっても困るじゃないか。
ベテラン輸入車乗りこそ、王道の安らぎを今一度!
ド定番の王道輸入車は、いわゆるビギナーの方にも当然オススメできるが、実は、酸いも甘いもかみ分けるマニアにこそ今一度注目していただきたいと思っている。「もっとレアな、もっと刺激的な何か」を追い求めることが悪いとは思わない。しかしふと足を止めて、ド定番にあえてもう一度乗ってみるのも、これまた悪くないものだ。そのときあなたは、ある種の安らぎのようなものを覚えることだろう。「あぁ、車ってこれでいいんだよな、うん」と。
無論、マニアックな車道をまだまだ邁進したいのであれば、それを止めるつもりは毛頭ない。が、もしもそんな日々にちょっと疲れたならば「王道輸入車に戻ってみるのも悪くないかもしれませんよ」という話である。
ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
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