▲運転しやすいコンパクトなサイズと、キビキビとした走行性能で人気のトヨタ ヴィッツ(2代目)。年式や走行距離、価格のバランスのよい物件が選びやすい2代目は、車にあまり詳しくない方々にもオススメのモデルです ▲運転しやすいコンパクトなサイズと、キビキビとした走行性能で人気のトヨタ ヴィッツ(2代目)。年式や走行距離、価格のバランスのよい物件が選びやすい2代目は、車にあまり詳しくない方々にもオススメのモデルです

価格と年式のバランスがとれた2代目に注目

トヨタがヨーロッパ市場を見据えて開発した人気モデルが初代ヴィッツ。跡を継いだ2代目は初代よりも質感が向上し、乗り心地も走りも大幅に進化したモデルです。中古車価格と年式のバランスもよくオススメの車なのですが、約1600台(12月3日時点)の中古車流通量がある人気モデルゆえ、選び方が難しいところ。

【オススメグレード1】燃費重視なら1.0 Fのインテリジェントパッケージ

とにかく燃費優先というのであれば、Fというグレードの1L車に用意されたインテリジェントパッケージがオススメ。1.0 Fのインテリジェントと覚えておけばOKです。

Fのインテリジェントパッケージの燃費(10・15モード)は24.5km/L。この低燃費にはアイドリングストップ機能が大きく貢献しているのですが、2代目ヴィッツの中でベストの数値ですから間違いなくオススメです。

特にアイドリングストップは、都市部で信号の多いエリアを走行する際に燃費を向上させる効果があります。都市部にお住まいの方にはオススメのグレードといえるでしょう。

また、インテリジェントパッケージ以外のFはエアコンがマニュアルなのに対し、便利なオートエアコンとなっているのもメリットのひとつです。

F以外のグレードにもインテリジェントパッケージがあるのですが、ビジネス向けのモデルでドアミラーが手動式になるなど装備が最小限に抑えられています。ですのでこの記事をご覧の多くの方には1.0 Fのインテリジェントパッケージの方がオススメです。

【オススメグレード2】装備重視ならI'llでマイナーチェンジ後のモデル

一方、装備を重視したい方にオススメなのがI'llというグレード。中でもマイナーチェンジ(2007年8月)以降のモデルです。

スエード調の生地を用いたシートの他、キーをポケットに入れたままでもドアの開閉やエンジンをかけられるスマートエントリー&スタートシステムやオートエアコンなど便利な機能も付いています。

さらに運転席の快適温熱シートも備わっています。これは通常のシートヒーターと比べて肩にもヒーターを配置したり、箇所に応じて温度設定を変えるなど、トヨタが開発した独自のシートヒーターです。

冬に肩まですぐ温まるのはもちろん、夏でもエアコンの冷えが気になるという人に便利な機能。このヴィッツを皮切りに、現在ではプリウスやアルファードなど、現行モデルのほぼ全車に用意されるなど評価の高い装備です。

ちなみに繰り返しになりますが、ここまで紹介した多くの機能は2007年のマイナーチェンジ後に付いたものですからご注意を。装備充実のヴィッツはマイナーチェンジ後のI'll、これで決まりです。

また、マイナーチェンジ後はサイドエアバッグ&カーテンエアバッグが全車に標準装備となり、安全性が向上しているのもうれしいポイントです。

▲ラゲージに荷物を整理しやすいデッキボードとサイドボックスが備わるのは、1L車を除くとI’llなど限られたグレードのみです ▲ラゲージに荷物を整理しやすいデッキボードとサイドボックスが備わるのは、1L車を除くとI’llなど限られたグレードのみです
▲後席をたたむとフラットで広いラゲージスペースが現れますが、I’llなど一部のグレードはシートをよりコンパクトに格納可能でさらに広いラゲージとなるのも特徴 ▲後席をたたむとフラットで広いラゲージスペースが現れますが、I’llなど一部のグレードはシートをよりコンパクトに格納可能でさらに広いラゲージとなるのも特徴
▲長時間座っていると負担のかかりやすい肩や、冷房使用時に冷えやすい足などを効果的に温めるため、シートヒーターの配置と温度分布を見直した快適温熱シート ▲長時間座っていると負担のかかりやすい肩や、冷房使用時に冷えやすい足などを効果的に温めるため、シートヒーターの配置と温度分布を見直した快適温熱シート
text/ぴえいる
photo/トヨタ自動車