▲都会ではなかなか見ることのできない一面の銀世界。子供たちと一緒に堪能したいですよね。小さな子だってソリ遊びなどを楽しめます。今シーズンは親子の思い出を作りにゲレンデに行ってみませんか? ▲都会ではなかなか見ることのできない一面の銀世界。子供たちと一緒に堪能したいですよね。小さな子だってソリ遊びなどを楽しめます。今シーズンは親子の思い出を作りにゲレンデに行ってみませんか?

軽からキング・オブ・クロカンまで、おすすめモデルはたくさん!

80~90年代、冬は毎週女の子とゲレンデで過ごしたというスキーヤーやスノーボーダーも、今やすっかり落ち着いてしまい、週末は家でゴロゴロ…。そういう人、多いんじゃないかと思います。

でもそんなお父さんたちがゲレンデに戻ってきているってご存じですか? レジャー白書2013によると、1998年をピークに減少し続けていたスキー&スノーボード人口。しかし2014年頃から宿泊客が前年よりも増えているゲレンデが増えているんです。

まだ小さなお子さんも、大人になりつつあるお子さんも、子供はみんな雪が大好き! 今シーズンは久しぶりに家族でゲレンデに行って、お父さんの腕前を子供たちに見せてやりましょうよ! 今どきのゲレンデはレンタルが充実しているので、道具やウエアがなくても大丈夫。

ゲレンデに行きたいなら、まずは車の準備から。そこでファミリーでスキー&スノーボードに行きたくなる車を5台、選んでみましたよ。これらに乗って、お子さんや奥さんにこう言わせちゃいましょう。
「私をスキーに連れてって」
 

日産セレナ(3代目)

▲新車時から絶大な人気があり、ミニバン販売台数No.1を誇った3代目セレナ。シートには撥水加工が施されていますが、経年劣化で性能が低下しているかもしれないので要確認 ▲新車時から絶大な人気があり、ミニバン販売台数No.1を誇った3代目セレナ。シートには撥水加工が施されていますが、経年劣化で性能が低下しているかもしれないので要確認
ファミリー向けの定番と言えば1BOXタイプの5ナンバーミニバン。各社から人気モデルが登場していますが、家族4人でゲレンデに行こうと考えている人にオススメしたいのはセレナです。セレナのセカンドシート中央は1-2列間を大きくスライドするセンターマルチシートになっています。

3代目から採用されたこのシートは好評で、4代目となる現行型にも継承されました。3列目を格納してセンターマルチシートを最前列まで出せば、スキー板を室内に積むことだってできますよ。家族でゲレンデに行き、「パパにスキーをやらせたらまさにヒーローだね」と言われちゃいましょう! 車両本体価格50万円以下の中古車もたくさんありますよ。
 

トヨタランドクルーザー100

▲ランクルの全幅1.9mを超えるボディは街中だと取り扱いに苦労するかもしれません。燃費や自動車税もきつそうです。でも高速道路でのクルージング性能や雪山での安心感を考えたら捨てがたい存在ですよね。 ▲ランクルの全幅1.9mを超えるボディは街中だと取り扱いに苦労するかもしれません。燃費や自動車税もきつそうです。でも高速道路でのクルージング性能や雪山での安心感を考えたら捨てがたい存在ですよね。
子供が生まれてから全然ゲレンデに行っていないけれど、学生時代はリゾートバイトに燃えていたしSAJ(スキー検定)1級も取得した。そんなお父さんにオススメしたいのがランクルです。今どきのクロスオーバーSUVではなく当時流行した本格クロカン4WDの頂点に君臨するランクル。あの頃の記憶が蘇ってきませんか? 車両価格には100万円以下から500万円以上までとかなり幅がありますが、ボリュームゾーンは100万円台となっています。

タイヤサイズが大きい分、スタッドレスタイヤも高額になりますが、そこまで予算に組んだ車選びをすればなんとかなるはず。これを機にゲレンデ通いを復活させ、お子さんを立派なスキーヤーへと育てちゃいましょう。
「ターンのとき、内足持ち上げて引きつけているだろう? あの癖、やめたほうがいい」
指導にも力が入りそうです!
 

三菱デリカD:5

▲1982年に4WDグレードが誕生して以来、他のミニバンとは一線を画す独自の進化を遂げてきたデリカ。その血統はD:5にも受け継がれています。最低地上高が高いスタイルはアクティブパパを演出するのに最適! ▲1982年に4WDグレードが誕生して以来、他のミニバンとは一線を画す独自の進化を遂げてきたデリカ。その血統はD:5にも受け継がれています。最低地上高が高いスタイルはアクティブパパを演出するのに最適!
車購入を機に冬はゲレンデ、夏は海や山に、子供とアクティブに過ごそうと考えている人に絶対オススメなのがD:5。2.4Lエンジンを積む8人乗りのミドルサイズミニバンながら“2WD”“4WDオート”“4WDロック”をセレクトできる4WDシステムを採用しています。ガソリン車なら200万円以下がたくさんあるのも嬉しいですね。

スタッドレスタイヤを履いていれば2WDでもたいていの場所には行けますが、大雪に見舞われると稀に宿までもう少しというところで2WDじゃキツイという場面に出くわすことがあります。そんなとき、ついタフな車が欲しくなるもの。デリカD:5なら間違いなく期待に応えてくれますよ。
「所詮ヨンクの敵じゃないね」
このセリフは心の中だけに留めておいてくださいね。
 

スバルレガシィツーリングワゴン(5代目)

▲2009年にデビューした5代目レガシィはボディサイズを拡大し、排気量も2.5Lが中心に(2Lターボは2012年5月に追加)。初代から続くレガシィらしさは薄まりましたが使い勝手はよくなりました。ミニバン以外の選択肢が欲しいファミリーにオススメです ▲2009年にデビューした5代目レガシィはボディサイズを拡大し、排気量も2.5Lが中心に(2Lターボは2012年5月に追加)。初代から続くレガシィらしさは薄まりましたが使い勝手はよくなりました。ミニバン以外の選択肢が欲しいファミリーにオススメです
家族4人の荷物をラゲージに満載し、スキー板やスノーボードはルーフボックスに。そんな使い方を想定しているなら俄然ステーションワゴンが便利。ボックスを下ろせば立体駐車場に入れられるなど、乗用車と同じように使えるのも魅力です。予算150万円でも選択肢が多いのも嬉しいポイント。

普段はファミリーにピッタリなワゴン。でも高速道路や雪の中ではスバル伝統のボクサーエンジンとシンメトリカルAWDで水を得た魚のように走るレガシィ。サラリーマンをやってるお父さんもスーパーマンになれることを子供に見せてやりましょう!
 

スズキスペーシア(現行型)

▲背を高くした軽スーパーハイトワゴンの中でも使いやすさに定評のあるスペーシア。室内長2215mm、室内高1375mmというサイズはタントより広々。副変速機がついたCVTが力強い走りを堪能させてくれます。山道を上る可能性が高いのでターボの方がベター ▲背を高くした軽スーパーハイトワゴンの中でも使いやすさに定評のあるスペーシア。室内長2215mm、室内高1375mmというサイズはタントより広々。副変速機がついたCVTが力強い走りを堪能させてくれます。山道を上る可能性が高いのでターボの方がベター
普段使いのことも考えたら車は軽自動車になるという人だって、家族でゲレンデに行くのを諦める必要はありません! 軽スーパーハイトワゴンなら後席片側を倒して荷室を広げれば一気にスペースを広げられます。板をルーフに積めば家族3人で十分出かけられるサイズですよ(ただし荷物量は人によって違うので購入前に一度シミュレーションしてみてください)。2012年式なら総額100万円で狙える中古車も出始めています。

気をつけてほしいのは凍った轍。軽自動車はトレッド(左右のタイヤ間距離)が狭いので、タイヤを左右両方の轍に入れることができずハンドルを取られてしまうことがあります。左右どちらかの轍にタイヤが入っている状態をキープすればかなり回避できるはずです(ただし対向車が来たときなどは轍から外れて避けてください)。雪道を楽しそうに運転するあなたを見て、ママは子供に「気分ノッてるからよ」と言うかもしれないですね。
 

 

text/高橋 満(BRIDGE MAN)
photo/photolibrary、日産自動車、トヨタ自動車、三菱自動車、富士重工業、スズキ