▲21世紀版ヨタハチのイメージスケッチ案を再現。短い全長の中にメカとキャビンが凝縮されるようだ ▲21世紀版ヨタハチのイメージスケッチ案を再現。短い全長の中にメカとキャビンが凝縮されるようだ

トヨタが86より小さいコンパクトFRスポーツを開発している。我が国の自動車黎明期に活躍したミニスポーツ、トヨタ スポーツ800を彷彿とさせる「21世紀版ヨタハチ」と言っても過言でないモデルだ。

21世紀版ヨタハチはデザイン検討のまっただ中!

21世紀版ヨタハチはデザイン検討のまっただ中。現在、デザイン部門ではイメージスケッチが無数に描かれている。そのひとつをスクープ班がキャッチ! 確実に市販化へと近づいている同車に迫ってみる。

21世紀版ヨタハチは、日本の道路事情に見合った扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトFRスポーツ。そのコンセプトと成り立ちから察するに豊田章男社長の息がかかっているであろうスペシャリティカーだ。

登場は2016年以降と思われるが、すでに開発はスタートしているようだ。メカニカルコンポーネンツの開発と並んで、前述のとおりデザインも検討されている。4mを下回る全長や、5ナンバー枠に収まる全幅、縦置きエンジンとプロペラシャフトで構成されるFR方式など、基本的な条件が出揃った段階でデザイン部門が作業に取り組み始めたのだ。

前輪はなるべく前方に配置される。エンジンはフロントミッドシップに近い位置に置かれ、前輪とドアの間隔は広めに確保。前輪ホイールアーチとフェンダーは力強さを演出するため、グッと持ち上がって力こぶのような造形となる。

これは86にも通じるデザインテイストで、大(スープラ)、中(86)、小(ヨタハチ)と3車種にトヨタの血筋を感じさせる狙いがあるのだろう。タイトに仕上がるキャビンは2シーターもしくは2+2で“囲まれ感”の強い室内となるだろう。バックウインドウは、固定式(2ドア)、ゲートと一体で開閉するハッチバック方式の両方が検討されているようだ。

▲兄貴分の86。このダイナミックなフェンダーのデザインは21世紀版ヨタハチにも受け継がれるようだ ▲兄貴分の86。このダイナミックなフェンダーのデザインは21世紀版ヨタハチにも受け継がれるようだ

軽快感あふれるボディを走らせるのは1.2L直4ターボだ。ボア×ストロークがともに72.5mmのスクエアストローク。さらにターボ過給されることで、1.6L級のパワーを発揮するという。21世紀版ヨタハチはトヨタ社内で生産されることはなく、外部で組み立てられる公算が高い。開発チームが技術交流会を開催している川崎重工が製造するのかもしれない。

※2014年7月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2016年以降
■全長×全幅×全高:3950×1695×1320(mm)
■搭載エンジン:1.2L直4+ターボ

Photo&Text/マガジンX編集部