不人気ちゃんぽん店に学ぶ格安中古ガイシャの素晴らしさ
カテゴリー: クルマ
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2014/07/01
700円なら許せても1080円だと不満が爆発する人間の不思議
過日、筆者が住まう某私鉄沿線の某駅近くにあるちゃんぽん屋に初めて入ってみた。そこは通りがけに外から見る限りいつも閑古鳥が鳴いている店で、「何ゆえ不人気店なのか?」ということを、ジャーナリスト魂を発揮して調査してみたのだ。昼時なのに毎度安定して空いている店内に入り、メニューを眺める。大して腹が減っていたわけでもないので、ミニちゃんぽん(450円)とギョーザ(250円)という軽めのセットを頼んでみる。
しばらくしてミニちゃんぽんとギョーザが提供される。「ミニ」にしてはかなり大きい。良心的なサイズだ。味は激ウマではないが、決してマズくもない。この値段、このサイズなら十分アリだろう。ギョーザも同様に「激ウマではないが激マズでもない。この値段ならアリ」というものだった。店員の態度も悪くない。
「フツーに悪くない店なのに、なんでこんなにガラガラなんだろう……」
それなりに満足できる昼食をとった筆者は、店の者に「ごちそうさま」と声をかけてレジに向かった。ミニちゃんぽんとギョーザで代金は700円であるはずだ。しかし、店の者は「1080円です」と衝撃的なことを言う。
「……なぜだ!」
若干取り乱した筆者に店の者が説明したところによると、筆者が食したのはミニちゃんぽんではなくレギュラーちゃんぽん(750円)で、それとギョーザ、さらには8%の消費税を加えた結果が1080円なのだという。どうやら筆者の滑舌が悪いせいで「ミニ」という単語が伝わっていなかったようだ。「わ、わたしはミニと言ったじゃないか!」とゴネようとも思ったが、いい大人が数百円でゴネるのもスタイリッシュではない。自分はおとなしく1080円を支払い、店を出た。そして率直な感想をつぶやいた。「……あー、まずかった」と。
逆に言えば、安ければたいていのことは許せるものです
ここまでツラツラ書いたのは、決してそのちゃんぽん屋さんを腐したいわけではない。「価格の違いがもたらした味覚評価の変化」があまりにもデカかったことに、自分で驚いているのだ。まぁ人間の感覚などその程度のものなのだろう。海原雄山並みの舌やF1レーサー並みの感覚を持っていれば、食べ物も車も絶対的な評価が可能なのだろうが、筆者程度の者が行う評価など多分に相対的なものだ。
しかし、このことを良い方にとらえるならば、「物事は多少の難があったとしても、安ければおおむねオッケーになる」ということでもある。
そういった意味で「激安中古ガイシャ」というのは結構いろいろな部分が許せてしまう、愛らしい存在だ。車両価格50万円以下、支払総額70万円以下ぐらいだと輸入車もかなりの型遅れだったり、グレード的に微妙だったり、今となっては古くさく感じられるエンジンであったりと、いろいろ言いたいことはあるものだ。しかし「ま、いっか。だって50万円だし」と達観できてしまうのが、この価格帯の良いところである。100万円以上や200万円以上のお金を支払うと、人間なかなか達観はできないものだ。
しかし、車の場合はちゃんぽんと違って美味い・マズいという単純な問題だけでは済まず、「故障故障の連続で、車両価格は50万円でしたが修理代が100万円に達しました……」ということも考えられる。そこで、激安中古ガイシャを探す際にある程度重視したいのが「ワンオーナー/記録簿付き/禁煙車」という三種の神器(?)である。まぁこの3つには「神器」というほどの効力はなく、あくまでも「目安」でしかないのだが、それでも、大ハズレな個体を避けるための指針のひとつにはなると、これまでの経験から確信している。
ということで今回のわたしからのオススメ輸入車は、ずばり「車両50万円以下・総額おおむね70万円以下の、ワンオーナー/記録簿付き/禁煙車」。肩肘張らない感じの“輸入ゲタ”を探している人は、騙されたと思ってぜひ下記物件リンクをご覧いただきたい。意外な発見が(たぶん)あるはずだ。