▲2014年6月10日にお伝えしたトヨタのコンパクトSUVのデザインは、これで確定か? ▲2014年6月10日にお伝えしたトヨタのコンパクトSUVのデザインは、これで確定か?

B~CセグメントのクロスオーバーSUV市場で出遅れているトヨタが満を持してリリースするのが、このスモールSUV(仮称)だ。

ついにデザインが見えてきたトヨタのスモールSUV

スモールSUVは、大きくなりすぎたRAV4より下のポジションに投入されるモデルで、istの後継車も兼ねる。そんなスモールSUVが市販時にまとうデザインをキャッチした。最近のトヨタのデザイントレンドに乗っかった意匠が与えられるようだ。

上のイラストをご覧いただきたい。ワイド感が強調されたヘッドランプは、ビッグマイナーチェンジしたSAIに与えられた“流し目”を連想させる。

マスク中央に配された台形の黒いガーニッシュは、ラジエターグリルも兼ねている。その下の、ボディと同色に塗装された台形の変形バンパーも特徴的。スポイラーの下端すぐ上に設けられる台形エアインテークにも目を引かれる。

▲リアは、ひとクラス上のハリアーに初代日産 ムラーノをミックスしたようなデザインだ ▲リアは、ひとクラス上のハリアーに初代日産 ムラーノをミックスしたようなデザインだ

フロントマスクのインパクトに負けじと、上のイラストのようにリアビューもかなり作り込まれるようだ。一見すると日産の初代ムラーノに似た印象を受けるが、これは後輪ホイールアーチと同調するよう配されたコンビランプによるものだ。斜めにカットされる三角形のクオーターウインドウも、ムラーノっぽく見える要因のひとつだろう。

注目なのは、競合車にはない特徴として検討されているバックウインドウ下の凸状(段つき)デザインだ。これは、ハリアーやエスティマのリアエンドのデザイン処理に似ている。さらに、ハッチゲート上半分のバックウインドウはスクエア基調にまとめられ、適度な傾斜角が織り込まれることで、スポーティかつ軽快に見えるよう工夫されている。

そして、搭載されるエンジンは、トヨタが水面下で開発を進める1.2Lのダウンサイジングターボ。筒内噴射とポート噴射を併用するD4-Sが組み込まれ、良好な燃費と1.6L級のパワーが両立される。また、CVTだけでなくMTが設定されるという興味深いニュースもある。

この他に1.8Lハイブリッドもラインナップ。こちらは次期プリウスとの共用となる。また、欧州仕様にはBMW製ディーゼルターボも設定されるようだ。

登場は2016年初頭が予定されている。国内で取り扱うのは、ルミオンを商品群から失うカローラ店、またはistを販売してきたネッツ店の可能性が高い。

※2014年7月1日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2016年1月
■全長×全幅×全高:4290×1785×1560(mm)
■搭載エンジン:1.2L直4ターボほか