【オンリーワンを探せ】ワイルドさが魅力の「働く車」トヨタ スタウト
2014/04/21
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2014年4月15日に発見したのは「トヨタ スタウト」です。ハイラックスの兄貴分とでも言うべきモデルで、日本ではあまり見かけなくなったピックアップトラックです。よくぞ廃車処分されることなく、今まで生き延びてくれました!
何を積んでもカッコよく見える、ノスタルジックなピックアップ
日本では独身ドライバーの間でも、建築関係の仕事をしていらっしゃる方々の間でも、ピックアップトラックはあまり売れませんでした。そのためか、現在の日本において国産ピックアップトラックの存在は希少です。
スタウトというのは英語の「Stout」で、「強い、頑丈」を意味します。車の堅牢さをイメージして命名されました。写真で見るとフルサイズの大型ピックアップにも見えますが、実際は5ナンバーサイズです。車内はそれほど広くなく「軽トラック並」と言ってもいいほどです。
ピックアップトラックの魅力は、荷台に様々な荷物をラフに積み込めること。アウトドアレジャーに、とにかく似合うんです。しかも、レアな存在ゆえ差別化も可能。男性が乗ればワイルドさと逞しさから、女性が乗れば意外性から、注目されること間違いなしです。
当該中古車は「レストア済み」とのことで、46年前の車としてはキレイです。シートの一部が破れているのが写真でも確認できますが、コツコツ手直ししていくのも楽しいでしょう。また、旧車の雰囲気を大切にし、このまま乗り続けるのもおもしろいと思います。
スタウトが感じさせてくれる“達成感”は、運転がラクな最近の車ではなかなか味わえないものでしょう。なにせエアコンやパワーウィンドウといった快適装備は皆無。もちろんパワーステアリングもないので運転するだけで痩せそうです(笑)。それでも「なんか面白そうだなぁ」と思ったなら、スタウト・オーナーの素質大です。ぜひ物件詳細をご覧ください!
Text/古賀貴司(自動車王国)